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金沢城 鼠多門・鼠多門橋 復元工事 2018.7

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鼠多門・鼠多門橋復元工事は、金沢城の西側にあった門と橋を復元する事業です。

金沢城公園西側で発掘調査が進められていた鼠多門・鼠多門橋について、3年間行われた発掘調査も終わり、2018年度から本格的に復元工事に着手されます。

 

 

概要

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(知事記者会見(年頭知事会見) – 平成30年1月4日 – 1 金沢城「鼠多門・鼠多門橋」の復元 -石川県 より引用)

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(かつての鼠多門と鼠多門橋の様子)

鼠多門の特徴
・金沢城三御門(石川門・河北門・橋爪門)とは異なり、連続した石垣内に扉がある
・石垣の上に、威容を誇る2層2階の櫓が建つ
・三御門の枡形門とは異なる単体の門

また、明治時代に陸軍が石垣をふさいだため、藩政期の城の入り口で唯一閉ざされていた門(付近のいもり坂は陸軍が整備した道路なので藩政期には無かった)でもあります。復活すれば、約130年ぶりとなります。

鼠多橋
・金谷出丸(現在の尾山神社)と玉泉院丸を結んでいた橋。
・当初は尾山神社裏の、現在道路になっているあたりにお堀があり、橋を架ける必要があった。

復元整備の意義
・城外周部の市街地に面した建物、魅力ある城下町の景観の創出。
・「加賀藩ゆかりの歴史的回遊ルート」が明確となり、金沢城のシンボル性がより高まる。
・伝統的建造技術の継承、石川の匠の技の発信

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鼠多門、鼠多橋が完成すると、尾山神社から玉泉院丸庭園が一直線で結ばれるため、回遊性が大幅に向上し、長町武家屋敷→尾山神社→鼠多橋→玉泉院丸庭園→金沢城公園→石川橋→兼六園と、加賀藩ゆかりのスポットが線で結ばれることになります。

2021年の完成を目指して復元工事が続いています。

 

 

 

工事の概要

名称:金沢城公園整備(鼠多門)工事
場所:金沢市丸の内
設計:公共財団法人文化財建造物保存技術協会
敷地面積:225,003.36㎡
建築面積:7,272.03㎡
延床面積:8,020.42㎡
用途:博物館
構造:木造、一部鉄骨造
高さ:10.445m
階数:地上2階地下1階
工事着手予定日:2018年7月1日
工事完了予定日:2020年12月10日

 

 

現在の様子

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正面から見た様子です。

足場が増え、工事が進んでいるのが分かります。

 

 

 

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拡大した様子です。

ちょうど真ん中の窪んだところが門の出入り口となる部分です。

 

 

 

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南側から見た様子です。

鼠多門北側の石垣は早くも完成しました!!

 

 

 

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石材は金沢城にも多く使用されている、地元の戸室石を使用。

今回、石垣の配石に関しては3Dプリンターで10センチ四方の石垣の樹脂模型を作り、石をパズルのように当てはめて積み方を調べたそうです。

そういった最新の技術で復元していくのも興味深いですね。

 

 

 

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鼠多門南側はこれからといった感じでした。

 

 

 

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尾山神社近くから全景です。

 

 

 

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続いて、玉泉院丸庭園側から見た様子です。

 

 

 

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こちらからは先ほどと逆アングルから見られます。

 

 

 

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こちらからも戸室石の石垣が完成しているのが見えました。

 

 

 

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工事風景を全景で。

次は鼠多門南側の石垣に取り掛かるのかもしれません。

 

 

 

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最後におまけで、玉泉院丸庭園の様子です。

 

 

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