ここ最近、金沢港に寄港するクルーズ船が増えていると思いませんか?
近くを通るたびにこんなところに大型マンションがあったかな?と思ったら大型クルーズ船だった、なんてこともあります(笑)
スポットの紹介の前に、まずは金沢港に寄港するクルーズ船の背景から見ていきます。
増加傾向にある金沢港のクルーズ船
金沢港に寄港した(寄港予定含む)クルーズ船の推移をグラフで示しました。
こうしてみると、2013年から2016年まで増加傾向が続き、2017年以降は年間50隻前後のクルーズ船が寄港していることが分かります。
2017年にこんな記事も書きましたが、金沢港の強みとして挙げられるのは
・金沢港から観光地が密集する金沢市中心部へのアクセスのしやすさ
・高速道路やのと里山海道も近く、北陸周辺へ観光の展開のしやすさ
・北陸新幹線金沢駅からのアクセスのしやすさ
ではないでしょうか。
国内からの乗船客は「北陸新幹線+金沢(石川県)観光+日本海クルーズのセット」で訪れる方も多く、“レールアンドクルーズ”と言われるもので石川県も取り組みを強化しています。
2020年には金沢港クルーズターミナルが完成へ
これまでの金沢港はクルーズ船誘致においていくつか問題がありました。
1.客船用の埠頭に大型クルーズ船が接岸できない
2.大型クルーズ船の同時接岸ができないこともある
3.CIQ施設が仮設テント
4.待合施設の老朽化
陸の玄関口「金沢駅」は立派なのに海の玄関口は非常に古い設備だったわけです。
そこで、無量寺岸壁の改築と金沢港クルーズターミナルの建設が2020年の東京オリンピック・パラリンピック前の供用を見込んで進んでいます。
金沢港クルーズターミナルは、
- クルーズ船の二隻同時接岸にも対応できるCIQ・待合エリアの確保
- 建物の海側は全面ガラス張りとし、港の眺望を十分堪能
- 観光案内、レストラン等の利便施設や、屋根付き展望デッキの整備
- クルーズに使用しない期間におけるCIQ・待合エリアの有効活用、セミナールームの設置
- 関係機関の入居
(石川県より引用)
などの特徴を持っており、今後、金沢港の中心となる施設です。
こうした中でますますクルーズ船が増えていくのではないかと思われます。
そこで、金沢港に寄港するクルーズ船を眺められるスポットを紹介していきます。
クルーズ船が寄港する埠頭では目の前で見られます!
金沢港にはいくつか船が寄港できる岸壁があります。
このうちクルーズ船が金沢港に寄港する岸壁は3つあります。
クルーズ船を間近で見たい方にはおすすめの見学スポットを紹介します!
ちなみに、それぞれの埠頭(岸壁)でクルーズ船の寄港するサイズも異なります。
寄港する岸壁ごとに紹介します。
①無量寺埠頭
一つ目の紹介から注意事項なのですが、無量寺埠頭は2020年の金沢港クルーズターミナル供用まで改築工事中なので立ち入ることができません。
金沢港クルーズターミナル供用後に改めて書きたいと思います。※以下は改築前の様子です。
2014年のロゴス・ホープ号の寄港時の様子です。近くで見ることができます。
②戸水埠頭
戸水埠頭ではクルーズ船寄港時に埠頭が一般公開されます!(公開されない日もあります)
こちらは上の写真と同じく、コスタ・ビクトリア号です。
小型~大型のクルーズ船が連日寄港し、近くから見られるのが最大のメリットですね!
また、市街地からも割と近い埠頭です。
③大浜埠頭
大浜埠頭ではクルーズ船寄港時に埠頭が一般公開されます!(公開されない日もあります)
大浜埠頭は主に、無量寺埠頭や戸水埠頭には入ることができない超大型のクルーズ船(10万トン級)が寄港します。
そのため、大浜ふ頭へ行くと視界に納まりきらない大きさのクルーズ船を見ることができます。
埠頭への入り方
埠頭への入り方について見ていきます。
・・・とその前に、まずはクルーズ船が寄港しているか、一般社団法人金沢港振興協会の寄港予定表(http://www.k-port.jp/cruise/)でチェックすることをおすすめします。(時々、埠頭が一般公開されないこともあるので…)
埠頭の一般見学は、クルーズ船寄港の際に無料で入場が可能です。
ただし、それぞれの埠頭へ入る際は、様々な観点から「住所・氏名・身分証明書」の3点の提示が必要となります。
例として、戸水埠頭への入り方は以下の通りです。(リンク参照)
http://www.k-port.jp/event/pdf/map_tomizu
埠頭見学の際は、埠頭入口テントで住所・氏名を書き、身分証明書を提示します。
身分証明書は、
- 運転免許証
- パスポート
- 写真付きのマイナンバーカード
- 健康保険証
のいずれかの提示が必要です。
書いて提示すると番号が記述された名札が渡されるので首から提げて入場します。
住所・氏名を毎回書くのが煩わしい方にとてもおすすめなのが「金沢港クルーズ・ウェルカム・クラブ」への入会です。
http://www.k-port.jp/cruise/welcomeclub.html
入会費は無料で、金沢港の入港情報や船内見学会の案内がメールにて届くようになります!
埠頭への一般見学についてまとめると、
- 埠頭での入場・見学は無料
- 埠頭へ入る際は「身分証明書(保険証やパスポートなど)」が必要
- 入港情報は寄港予定表(http://www.k-port.jp/cruise/)でチェック可能
- 「金沢港クルーズ・ウェルカム・クラブ」への入会(無料)で入港情報や見学会などの案内が届く
といった感じですね。
埠頭を除くおすすめ見学スポット
間近でクルーズ船が見たい方はふ頭を一押ししますが、ちょっと遠くから見てみたい方におすすめのスポットも紹介します。
以下のスポットは、住所・氏名・身分証明書の記名や提示が必要なく気軽に見ることができます。埠頭内の立ち入りが制限されている場合にも良いですね。
①金沢みなと会館
金沢みなと会館は、業務施設のほか、休憩施設やレストラン、宿泊施設まで備わっています。
金沢港クルーズターミナル供用後は解体されてしまうので参考までに。
無量寺埠頭横にあります。
屋上へ上がると、戸水埠頭や無量寺埠頭に寄港したクルーズ船を眺めることができます。
上の写真は戸水埠頭に寄港したコスタ・ビクトリア号の様子です。
②大浜ふ頭横の展望台
大浜ふ頭への立ち入りは住所・氏名・身分証明書の記名や提示が必要ですが、駐車場横の展望台は提示が必要なく、上から眺めることができます。
砂利の駐車場に車を停めたら、すぐ隣にスロープがあり、登っていくと展望台があります。
展望台からの眺めはこんな感じです!
超大型クルーズ船もスマホ写真に収まるサイズで眺めることができます。
※ただし、クレーンがちょっと邪魔なのと、常に海風が強いのでご注意ください…
③大野町のヤマト醤油味噌近く
大野町のヤマト醤油味噌近くから眺めるのもおすすめです。
こちらからは主に戸水埠頭に停泊するクルーズ船を金沢市街地とともに眺めることができます。
また、寄港・出港時には転回する様子や・・・
港内を移動していくクルーズ船を近くで眺めることができます。
釣りをしている方が沢山いて、釣り客とともにクルーズ船に手を振るのも楽しいひと時かもしれません。
④大野からくり記念館前
大野からくり記念館前も釣りの人気スポットですが、こちらからは大浜埠頭に寄港している船を眺めることができます。
写真は「護衛艦かが」が寄港した時の様子ですね。
大型の船を対岸からほぼ真横で見ることができるのでオススメです。
④50m道路・金沢港交差点の前
おすすめ!というほどではないかもしれませんが、交差点の奥に戸水埠頭があるので戸水埠頭に真正面に停泊するクルーズ船を眺めることができます。
付近を通る車などと撮ることでそのスケール感などが伝わりやすいかもしれません。
突然大型マンションが建ったかのような感覚になります(笑)
⑤石川県庁舎展望ロビー
石川県庁舎の18階展望ロビーから眺めることもできます。
近くで見ることはできませんが、金沢の街並みとクルーズ船を同時に眺めることができ、上から見下ろせることができるのが特徴ですね。
また、空調が完備されているので暑い日でも快適に見ることができます。
金沢港に寄港するクルーズ船を眺められるスポットを紹介してきました。
とりあえず紹介は以上となりますが、またいいスポットがあれば紹介していきたいと思います。
最後に、2019年見学におすすめのクルーズ船を紹介して終わりにします。
2019年見学におすすめのクルーズ船
2019年に寄港するクルーズ船の中で是非見てほしいものを紹介します!
本当は3月ごろに書くべきでしたが、5月上旬に作成したため、それ以降に寄港するものに限定させていただきます…。
①超巨大!MSCスプレンディダ号
MSCスプレンディダ号(137,936トン)が金沢港大浜ふ頭に寄港します。
昨年初寄港したスイスのMSCクルーズが所有するクルーズ船は、金沢港に入港したクルーズ船史上最大の大きさを誇ります!
写真は伏木富山港に寄港したものですが、周辺の住宅地と比較してその大きさが分かるのではないでしょうか?
2019年にはなんとMSCスプレンディダが7回も寄港します!
5月10日(金) | 大浜埠頭 |
5月19日(日) | 大浜埠頭 |
5月28日(火) | 大浜埠頭 |
9月17日(火) |
大浜埠頭 |
9月25日(水) | 大浜埠頭 |
10月4日(金) | 大浜埠頭 |
10月13日(日) | 大浜埠頭 |
特に5月19日(日)と10月13日(日)は日曜日なので気軽に見に行けるチャンスです!
②日本生まれの大型客船!ダイヤモンドプリンセス号
ダイヤモンドプリンセス号(115,906トン)、こちらも巨大な豪華客船です…!
実は日本生まれの船で、長崎県長崎市の三菱重工業長崎造船所で2004年に建造されました。
6月24日(月) | 大浜埠頭 |
8月29日(木) | 大浜埠頭 |
9月29日(日) | 大浜埠頭 |
こちらも10万トンを超える大型客船なので大浜埠頭に寄港します。9月29日(日)は日曜日なので気軽に見に行けるチャンスです!
③夜間ライトアップも期待?マースダム
(ホーランドアメリカライン)
マースダム(55,575トン)はアメリカのホーランド・アメリカ・ラインが所有するクルーズ船です。
8月6日(火) | 戸水埠頭 |
注目すべきは金沢港に出港する時間。予定では23時に金沢港を出港予定です。
このため、夜は煌びやかにライトアップされたクルーズ船を眺めることができる可能性が高いです。
日中とはまた違った様子を見てみるのも良いかもしれませんね。
その他の金沢港のクルーズ船に関する詳細情報は一般社団法人金沢港振興協会のサイトもチェックするのがおすすめです!
金沢港発着クルーズもあるので、見るだけではなく乗ってみるのもいいかもしれませんね。いつかは船旅もしてみたいです。
http://www.k-port.jp/cruise/map.html#introduction