
2018年度に金沢城大手門・大手堀のライトアップがリニューアルされました。
金沢城の表玄関で立派な石垣が今でも残る大手門と、金沢城周辺で唯一当時の姿を残す大手堀がライトアップされています。
どのようなライトアップになったのか見ていきましょう!
金沢城大手門・大手堀のライトアップのリニューアルは金沢市が進める夜間景観アクションプログラム事業の一環で、夜間景観のさらなる向上に努めるものです。
これまでにも、金沢駅の鼓門や浅野川に架かる橋(天神橋、浅野川大橋、中の橋)、犀川大橋、北國銀行武蔵ヶ辻支店などが照明計画を策定したうえでライティングされました。
(※記事の最後でご紹介します)
金沢城大手門・大手堀について
金沢城大手門について軽くご紹介しておきます。
金沢城大手門は金沢城の表玄関として設けられた門です。金沢城の表玄関は石川門だと思っている方が多いと思いますが実は石川門は今でいう「勝手口」のような門で、表玄関ではないんです。
当時の表玄関としての雰囲気を現在に残しているものとしては石垣があります。
金沢城大手門の石垣は大きな石が使用されており、大きい石と小さな石のバランスが絶妙で多くの人が行きかったであろう玄関らしさがあります。
リニューアル後の様子
リニューアル前の写真は探したんですが無かったです(すいません)。

というわけで、リニューアル後の様子についてみていきます。
まずは大手堀から。

大手堀対岸(金沢城)の木々がほのかにライトアップされていました。

散策路の照明は従来のままでした。もう少し照明を抑えてもいいかなという印象でしたが、辺りは元々暗いので安全に通行できるよう配慮されているのかもしれません。

黒門の様子です。金澤屋珈琲店があるほうです。
水面に反射しているのが非常に美しいです。

大手堀には一部せり出したウッドデッキがあります。

上の写真より少し大手門側へ移動した場所です。
石垣と、石垣から生えている大木がライトアップされています。

生命の力を感じさせますね。

市街地とお堀・石垣が対峙しています。
石垣が大きな屏風のように眺められます。

そして見えてきました!こちらが大手門の石垣です!

石垣が夜空に浮かび上がるようなイメージで、石垣の力強さを感じます。

大手門前交差点から見た様子です。
車窓からも石垣が目に入ってきそうですね。

続いて、大手門の前の坂より黒門(西方向)を望む。
この辺りは夜になると交通量も少なく、静寂な空間に石垣が照らされており、とても雰囲気が良かったです。

そして、こちらが大手門跡ですね。
金沢城の玄関に相応しい巨大な石が石垣の中に組み込まれています。
石垣は復元とかでなく当時のままなのでどうやってこの巨大な石を持ってきたか気になるところです。

夜間ライトアップされることで一つ一つの石の形が鮮明に分かり、絶妙なバランスで石垣が組まれていることが分かります。

再び大手門の石垣。

夜間は陰影がつくことで、対象物がくっきりと見えるので昼間に見るのとはまた違った楽しさがあります。

大手門の石垣パノラマの様子。
なんだかまるで巨大遺跡に見えてきますね。荘厳な雰囲気が伝わるでしょうか?

大手門へ続く階段と市街地を撮影。
尾張町方面から大手門へと向かうと、市街地から一気に視界が開けて大手門の石垣パノラマを見ることができます。

最後に大手門と大手堀を絡めて。
金沢城の門のライトアップといえば石川門が有名になっちゃっていますが、大手門のライトアップが整備されたことにより、本来の玄関口の大手門の巨大な石を用いた石垣のライトアップはぜひ見ていってほしいところです。
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