国指定名勝 末浄水場園地 秋の特別公開へ行ってきました! 2018.11

Photo-金沢市, Photo

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金沢市の国指定名勝 末浄水場の秋の特別公開末浄水場園地 秋の紅葉散策へ行ってきました!

末浄水場の特別公開は4月の桜の時期、6月の水道週間、11月の紅葉の時期の3回にわたってそれぞれ数日間公開されています

 

2年前から行ってみたいと思いながら都合が合わず行けていなかったのですが、今回ようやく行けたのでその様子を散策した気分になってご覧ください。

 

 

 

国指定名勝の庭園を散策

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まず浄水場敷地内へ入るとエントランスには西洋式庭園が広がります。

こちらが、国指定名勝 末浄水場園地です。

 

 

 

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末浄水場園地は、1932年(昭和7年)に作庭された西洋式庭園です。

開設当初の近代的な造園技術を取り入れており、これが芸術上の価値が高いものとして、2010年に金沢市としては成巽閣以来81年ぶり、水道施設としては全国で初めて名勝の指定を受けました。

名勝の指定範囲は浄水場へ向かう道及び、浄水場内すべての敷地です。

 

 

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特徴的なのは幾何学的な西洋式庭園のほか、噴水と池も見ごたえがあります。

こちらも作庭から86年を迎えるもので、噴水は末浄水場の水源となる寺津用水(江戸時代に建設)の水をサイフォンの原理で噴きあがっています

兼六園の日本最古の噴水に通ずるものがありますね!

 

 

 

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そして、この池もただ設けられているわけではなく、池の中にコイや金魚を飼っており、水質の「監視」を行う目的でもあります。

観賞用だけではなく浄水場の機能も備わった庭園という意味でも面白いですね。

 

 

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噴水の先には大きな東屋が設置されています。

 

 

 

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西洋風の特徴的な形をしていますが、実は完成当初の噴水の水はこの東屋の屋根まで飛んできていたそうです。

いやいやそんなはずはない(笑)と思ったら古写真にも写っているそうで…!

当時はとんでもないインパクトがあったでしょうね。今でもやってくれるとインパクトありまくりです。

 

ちょっと気合が入ってしまいましたが、こちらの末浄水場園地は1年中公開しています。

 

 

特別公開エリアへ

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特別公開エリアへと入っていきます。

主な特別公開エリアは北園地、東園地、緩速ろ過池、緩速沈殿池、急速沈殿池周辺となります。

浄水場の案内をしながら見ていきます。末浄水場には緩速ろ過方式と急速ろ過方式の2種類があります。

 

 

 

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まずはこちらが緩速沈殿池となります。

主に水の中のごみや砂を沈める機能となります。

金沢市内の水道水に用いられる水がたっぷりと蓄えられています。

 

 

 

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バルブが並びます

 

 

 

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緩速沈殿池も竣工当時のままで国の登録有形文化財になっています。

 

 

 

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見えませんでしたがこちらが急速沈殿池となります。

 

 

 

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そして可愛げで特徴的な建物が見えてきました!

 

 

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竣工当時からある緩速ろ過池浄水井といわれる建物です。

こちらも国の登録有形文化財です。

何てメルヘンチックな建物なんでしょう!ドーム状の屋根がまるでおとぎの国へ来たかのような可愛さがあります。

 

 

 

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内部は管理室のようになっています。

 

 

 

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そしてこちらが緩速ろ過池です。

緩速ろ過方式では、ろ過するのに薬品を使うことなく底にある砂と、そこに生息している微生物の分解力で浄化する昔ながらの方式です。

本来であれば水が張られていますがこの日は抜かれていました。

企業局の方も「水が貼られていれば水面に映る紅葉が綺麗なんだけどねぇ」と言ってました(笑)

 

 

 

北園地の紅葉

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前置きが長くなりましたが、そろそろ紅葉の写真を出していきます。

 

 

 

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普段は入ることができない北園地の紅葉です。

特に銀杏の木が真っ黄色に色づいて綺麗でした。

浄水場ができてから80年以上、園内とその周辺は人の手によって管理され続けている里山となっており、多種多様の動物・植物がいるそうで、生き物のピラミッドが成り立っている場所だと言っておられました。

 

 

 

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美味しい水道水を作るためにはまずはその周辺の環境が大事なのでしょうね。

 

 

 

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もみじと園内の建物と。

 

 

 

周辺の紅葉を見ながら

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浄水場全景です。

浄水場の建物、そして借景となっている山々が見事にマッチしています。

 

 

 

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県営水道の導水管だそうで、直径165cmもあるそうです。

鶴来の浄水場からは能登島まで通水しており、石川県の大きな背骨のような存在ですね。

 

 

 

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続いて東園地から見た様子です。

 

 

 

 

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企業局の方にこちらが園内で一番きれいに見える場所とオススメされました。

水面に映る紅葉が綺麗でした!なかなか浄水場の水面に映える紅葉なんて見られる場所ないですよね?

 

 

 

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園内はこうして散策路となっており、ベンチも設置されています。

 

 

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ここで再び補足を入れると、園内は東屋を中心に導水軸と送水軸が直交した構成になっています。

この近代を感じる、直線的に計画された機能的な配置も見事だと思いました。

 

 

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そしてこちらが送水軸を見た様子です。

緩速沈殿池、東屋、緩速ろ過池が一直線に並びます。

 

 

 

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最後に旧着水井の建物の様子です。

こちらは最近、当時の姿に復元されました。

 

 

 

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丸窓に四角形の窓がバランスよくついており、機能的な建物になっていますね。

 

 

 

さいごに

結局、紅葉よりも末浄水場を熱く紹介する記事になってしまいました(汗)

近代化に相応しい計画的な配置と、園地に作庭された庭園は鑑賞だけでなく浄水場としての機能、そして沈殿池やろ過池は機能だけではなく借景の山々の景色を反射させより魅力的な風景を演出するものにもなっていることが分かりました。

知れば知るほど深くて面白い浄水場です。

 

江戸時代からの歴史が残る金沢の街並みですが、水道水も昭和7年当時の近代化を感じられる施設群で作られていて、そういったところも金沢らしさがあっていいですね。