2018年12月に北國銀行武蔵ヶ辻支店のライトアップがリニューアルされました。
1932年(昭和7年)の村野藤吾氏による国登録有形文化財となっている建築が艶やかにライトアップされています。
どのようにリニューアルされたのか見ていきましょう!
北國銀行武蔵ヶ辻支店のライトアップのリニューアルは金沢市が進める夜間景観アクションプログラム事業の一環で、夜間景観のさらなる向上に努めるものです。
これまでにも、金沢駅の鼓門や浅野川に架かる橋(天神橋、浅野川大橋、中の橋)、犀川大橋などが照明計画を策定したうえでライティングされました。
(※記事の最後でご紹介します)
北國銀行武蔵ヶ辻支店について
北國銀行武蔵ヶ辻支店について軽くご紹介しておきます。
北國銀行武蔵ヶ辻支店は金沢の主要交差点であるむさし交差点の角にあります。
1932年(昭和7年)に加州合同銀行本店として建築されました。
設計は戦前~戦後を代表する建築家、村野藤吾氏によるもので、国登録有形文化財に指定されています。
近江町市場再開発の際も解体せず、曳家工事をして保存されました。長らく武蔵ヶ辻の顔として愛される建築物です。
従来のライトアップ
従来のライトアップはこのような感じです。
三脚で長時間露光をしているため、壁面もよく見えますが、実際はもっと暗い印象でした。
北前船をイメージしたとされるアーチ部や窓はライトアップされており、特にアーチが際立っていました。
リニューアル後のライトアップ
リニューアル後はこのような感じになりました!!
アーチ部分だけでなく、壁面全体をライトアップさせることにより、建物が浮かび上がるような感じに見えますね。
真正面から見た様子です。
夜間景観アクションプログラム~魅力的な夜間景観の創出~(金沢市)によると、
駅前通りの突き当たりに位置することから、金沢駅鼓門と対峙する重厚な光のボリュームをつくる。
とありました。
鼓門と対峙しているライトアップとはなかなか考えられていますね。
近江町いちば館など周辺と絡めた様子です。
照明を下から当てることによってタイルに陰影ができて重厚な趣に見えます。
今でも銀行の建物として現役です。
石造り?のレリーフ?もこのような感じに照らされています。
尖塔部の銅製レリーフの様子です。
昼に見る姿とはまた違っていいですね。
角から見た様子です。
さすがに側面まではライトアップされていませんでした。
続いて、遠景で見た様子です。
まずは、めいてつエムザから見た様子です。
武蔵ヶ辻のシンボルとして一際目立ちますね。目立つものの、うるさくない感じで落ち着いています。
近江町いちば館と絡めて。
現代の建築物と違和感なく調和していますね。
続いて、グランドパレス武蔵ヶ辻側から香林坊方面を望む。
イルミネーションとも相まって華やかな印象ですね。
金沢駅から中心部に向かう際に必ず通る交差点なので、都市景観としてもアイストップとなり、金沢の建築の多様性が夜でも楽しめるかもしれません。
武蔵ヶ辻を昔から彩る冬のイルミネーション「金箔きらら」と絡めて。
今まで暗かった武蔵ヶ辻支店のライトアップですが、大正モダンな建築物が一際目立つようになり、周辺一帯も華やかになりました。
金沢の夜間散策の際には一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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