石川県小松市にある「苔の里」へ行ってきました。
苔庭と言えば、京都の”苔寺”こと西芳寺や、東福寺の本坊庭園などが有名ですよね。
実は石川県にも隠れた全国有数の名苔庭があります!
それが、小松市にある苔の里です!苔の里がある小松市日用町は粟津温泉から少し山のほうへ行った場所にあります。水が綺麗な川沿いに家が数件ある小さな町です。
実は林業が盛んで、「日用杉」といわれる杉の木が名産。2015年の第66回全国植樹祭でも現在の上皇陛下がお手植えされました。
そんな日用町は北陸の湿潤な気候に加え、杉の間伐で絶妙な”日なた”と”日陰”のバランスにより、苔の生育に非常に良好な環境が揃っており、日用町だけで48種類の蘚苔類が発見されるほどです。また、各家々に苔庭があったり、まさに苔の里となっているわけです。
そんな日用町の苔庭をじっくり見られるスポット「苔の里」があります。
苔の里へ入園します
苔の里は無料駐車場も完備されており、駐車場にトイレが併設されています。
入口で入園料(環境整備協力金)500円をポストの中へ投函し、入園します。
ゲートの屋根が苔むしていることからも苔の生育環境がいいことが分かりますね。
苔の園の中は庭園の中に築100年余りの古民家があります。
園内に入るとガラッと空気が変わり、しっとりと森のいい香りがしてきます。
そして、一面に広がる苔…!ふわっふわしています。
築山にも苔が生えており奥行きもあります。
ちょうど雨上がりに訪問したので、新緑のモミジと苔のグリーンがとても鮮やかでした。
人もほとんどいないのでゆっくりした時間が流れていました。
(タイミング次第でガイドさんのお話も聞けるみたいなのですが、訪問時は不在でした)
一面苔むしたところに生えているのは冒頭で紹介した日用杉です。
これだけ美しい庭園はしっかりと手入れされ管理されていることがよくわかりますね。
苔をよく見てみると・・・
続いては苔にフォーカスを当ててみます。一面の苔なのですが、よく見ると種類も様々でこれがまた小さくてとてもかわいいんです。
こちらはウマスギゴケです。鮮やかな緑色でパッと葉が開いている姿が綺麗ですね!
こちらはヒノキゴケです。まるで水槽の中の水草を見ているような感じですね。
他にもどういった苔が生えているのか紹介しているところもあるので、「さっき見た苔やなぁ」「これ家の庭に生えている」など、勉強もできますよ~
再び庭園を散策
園内は苔庭の中ではかなり大きいので、奥の奥まで苔生しています。
蔵の横にはユリの花も咲いていました。
静かな空間、散策してみてはいかがでしょうか。
・・・実は、苔の里からさらに散策路は続いていまして、苔の里の向かい側にある日用神社の境内の苔と日用杉が見事なので、こちらはまた別記事にまとめてあります!
もしよければどうぞ…!
おすすめのタイミングは?
苔の里へ訪れるおすすめのタイミングは個人的には「初夏の雨上がり」です!
苔は水を浴びたときに葉が開くので色鮮やかな姿を見せることができるためですね。
3月にも訪れたことはありますが、6月に訪問した時のほうが生き生きしているように見えました。いつ見ても美しいことに変わりありませんが…
苔の里へのアクセス
苔の里へのアクセスは以下の通りです。
名称 | 苔の里 |
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所在地 | 石川県小松市日用町71 |
入園料(環境整備協力金) | 500円(小学生200円) |
入園可能時間 | 9-16時 |
休園日 | 荒天時及び12月中/下旬頃~3月上/中旬頃 |
備考 | 土・日・祝日の午前10時と午後1時45分にガイドを行っています。 |
公式サイト | http://forestofwisdom.org/ |
山の中ですが、粟津温泉から3km(車で6分)も比較的アクセスが良いです。
参考記事