金沢駅西広場歩行環境整備事業は、インターナショナルブランドホテル事業（ハイアットセントリック/ハイアットハウス）の建設と同時に、一部市道を廃止し、歩道化したうえで、歩行環境の整備を行うとともに、乗降場の利便性を高める工事です。
概要
（金沢市より引用）
2020年に開業を目指し建設中のインターナショナルブランドホテル事業（ハイアットセントリック/ハイアットハウス）の建物に隣接するように整備が進められます。
いくつかのポイントを見ていきます。
水色の部分は、現在は市道となっている部分を廃止し、広場を拡張し、歩行者専用空間が拡大します。
これにより、車道を横断することなくハイアットセントリック/ハイアットハウスのツインタワーと行き来できるようになります。
オレンジ色の部分は金沢百番街Rintoの出入口に大屋根（キャノピー）が建設されます。
また、書き込んでいませんが一般車駐車場の周りにはシェルター（屋根付き通路）が整備されます。
これにより、雨にぬれずに金沢駅からハイアットセントリック/ハイアットハウスまで移動できるほか、キャノピーの下ではイベントやオープンカフェも想定され、賑わい空間となります。
黄色の部分は降車場が増設されます。現在の降車場は4台となっていますが、混雑している様子をよく見かけます。
降車場を現行の4台から8台に増設されることにより、混雑が現在より解消されそうです。
前回の記事はこちら
完成した様子
2020年6月下旬に完成し、通路が供用開始となりました！
完成した通路の様子です。背後にはクロスゲート金沢が開業を控えています。
金沢駅コンコースに近いエリアにはスターバックスコーヒーが開業しました。
元々、市道の終点だったり、喫煙所があったりしたエリアはシンボルツリーを中心とした広場に生まれ変わりました。
クロスゲート金沢と絡めて。
市松模様のデザインの落ち着いた舗装となりました。
新たに供用開始したシェルターの様子です。
ロードヒーティングを備えており、雨にぬれず移動できます。
ちょっとしたベンチも設置されました。
クロスゲート金沢前から金沢駅西口ビル方向を望む。
通路沿いでは金沢百番街Rintoの大規模リニューアルも同時並行で行われ、ガラス張りの店舗に生まれ変わりました。
今までの車が往来していた市道は歩行者専用のゆとりある空間へと変貌しました。
続いて大型キャノピーの様子です。
大型キャノピーは金沢百番街とクロスゲート金沢の接点に設置されたもので、イベントやオープンカフェも開催可能となっています。
写真のように、左側にあるクロスゲート金沢と右側の金沢百番街Rintoを雨に濡れず行き来できます。
明るく広々としたキャノピーです。
まるでハットのような形となっており、一部には木材を用いるなど、周辺の建築物とも調和しています。
広場の下には近隣主要都市の方角が示されていました。
そして、白山の方角も。
クロスゲート金沢と相まって、ここが金沢であることを忘れてしまうような変貌ぶりですね。
クロスゲート金沢～駅西時計駐車場間の様子です。
こちらも広々とした歩行空間となっています。
緩やかな曲線を描いた通路となっています。
ハイアットハウス金沢のエントランスです。
周辺は多くの植栽がされています。
大型キャノピーから駅西時計駐車場方面を望む。
クロスゲート金沢前には自家用車乗降場が設けられました。
4台分増設される予定で、まだ6月24日時点では供用開始前でした。
クロスゲート金沢でも出店する34店舗の開業準備が進んでいました。
こちらもゆとりある散策空間となります。
個人的には想像以上に都市らしい空間になったと思います。東側は伝統を残した姿、駅西は金沢の新たな姿という意味でも、歩行者がゆとりをもって最優先に歩ける広場空間となったことは大きな成果と思われます。
過去記事
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2020.6
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2020.2
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2020.12
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.10
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.9
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.7
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.5
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.4
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.2
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2019.1
・金沢駅西広場歩行環境整備事業 広場の拡張工事 2018.12
・金沢駅西広場が拡張へ！歩行者専用空間や降車場の増設など 平成30年度の着手を目指す
