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金沢美術工芸大学新キャンパスの完成イメージ図が公表!2023年移転予定!

金沢市小立野5丁目にある金沢美術工芸大学が、旧金沢大学工学部(金沢市小立野5丁目)に移転する計画が進んでいます。

2019年9月に完成イメージ図が公表されました。

 

移転後の概要

金沢美術工芸大学の移転後の概要も公表されました。

名称 金沢美術工芸大学
所在地 金沢市小立野2丁目
敷地面積 47,275㎡
建築面積 不明
延床面積 32,900㎡
用途 校舎/図書館/美術館/体育館(多目的ホール)
高さ 不明
構造・階数 RC造 地上3階地下1階
客室数
開発事業者 金沢市
設計 SALHAUS(サルハウス)・カワグチテイ
建築計画設計企業共同体
工事着手予定日 2020年度
工事完了予定日 2022年度
供用日 2023年度(予定)
備考 総工費140億円

 

移転前(現在)のキャンパスと比較

金沢美術工芸大学の現在のキャンパスと規模などを比較してみます。

移転前(現状) 移転後
所在地 石川県金沢市小立野5丁目 石川県金沢市小立野2丁目
敷地面積 54,840㎡
斜面を除くと44,000㎡
47,275㎡
延床面積 27,953㎡ 32,900㎡

それぞれ1.1倍~1.2倍程度、規模としては一回り大きくなる感じですね。

 

 

SALHAUS(サルハウス)・カワグチテイが設計を担当

サルハウスとカワグチテイ建築計画は日経BP「編集部が選ぶ10大建築家2018」の今後に期待の3組の中で選出されてます。

そして、仲建築設計スタジオも協力しており、まさに日経BPで取り上げられた今後に期待の3組が新たな金沢美大の校舎の建築にかかわることとなります。

https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/atcl/bldnad/15/171228/012500011/

いずれも、今後注目間違いなしの建築事務所となっております。

 

2017年3月に公表された金沢美術工芸大学基本構想では、

・世界の交流拠点都市金沢の新たなシンボルとして、美と知の創造拠点の形成

・芸術系大学にふさわしく、かつ金沢の新たなシンボルとなるような質の高い創造的な建築デザイン

としており、移転後のキャンパスの建築デザインにも注目が集まっていました。

 

詳細はこちら

石川県立図書館と金沢美大が移転する金沢大学工学部跡地の様子 石川県立図書館と金沢美術工芸大学が移転することが決定している、金沢大学工学部跡地の様子を見てきました。 ※写真については2018年3月...

 

美大移転後の完成イメージ図

金沢美術工芸大学移転後の完成イメージ図について見ていきます。

※イメージ画像は全て、金沢美術工芸大学建設工事基本設計業務の概要について-金沢市 金沢美術工芸大学建設準備室より引用しています。

建物配置はこのようになります。崎浦交差点より、金沢大学工学部跡地の中央には道路が通される計画で、西側(海側)には石川県立図書館が移転、美大は東側(山側)の敷地に建設されます。

小立野通り側の辰巳用水(国史跡)沿いには、現在も細い砂利道がありますがここに遊歩道が整備されます。

 

 

敷地中央にはアートプロムナードと言われる、大学の活動を広く発信する場となる空間が設けられます。

建物と建物の間をプロムナードとし、建物同士に屋根が架けられ、雨でも傘をささずに散策できる空間となります。

実質的に3階吹き抜け構造のような形となり、開放的なプロムナードとなりますね。市民も自由に立ち寄れるような公開された空間になります。

 

 

1階にはアートコモンズと言われる展示・合評スペースが設けられます。

詳細は不明ですが、建物内は防犯上の観点からカードキーで入る仕組みになります。(普段は学生や関係者のみ入れる空間となるようです)

 

 

校舎はロの字型になり、中央には創作の庭が設けられます。

 

 

辰巳用水側は芝生広場(あるいはグラウンド?)が設けられます。

あくまで基本設計なので、詳細はこれから詰めていく感じですね。

 

工事スケジュール

2019年~2020年度 実施設計
2020年度~2022年度 建設工事
2023年度 キャンパス移転

となっています。

 

金沢美術工芸大学の新キャンパスの完成イメージ図が明らかになり、発信拠点でもあるアートプロムナードを中心とした、市民に開かれたキャンパスとなりそうです。

向かいには石川県立図書館も移転し、小立野文教地区には学生のみならず、多くの方が訪れることが見込まれます。

 

個人的には、金沢21世紀美術館が開館した際に金沢駅から金沢21世紀美術館までのメインストリート(アート・アベニュー)沿いに、世界から公募(国際コンペ)し、彫刻作品を設置したように、アートアベニューを延伸したら文化的な街にさらに深みが出て面白いと思います。

昨年金沢市で開催された、東アジア文化祭のように、金沢21世紀美術館から国立工芸館(2020年開館)や石引エリアを経由し、移転後の石川県立図書館や金沢美術工芸大学まで、金沢美術工芸大学生の作品が鑑賞できる空間にすることでアートの街として街に個性も出そうです。

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また、市中心部にサテライトキャンパスのようなものがあれば、市民だけでなく観光客にも広く活動を知ってもらえそうです。

 

今後の工事の様子も見ていきたいです。

 

過去記事

石川県立図書館と金沢美大が移転する金沢大学工学部跡地の様子 2018.3
金沢美術工芸大学が金沢大学工学部跡地へ移転へ!
石川県立図書館の移転計画が始動、金大工学部跡地に建設へ!

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