谷口吉郎・吉生記念金沢建築館は金沢市が建築家谷口吉郎氏の生家跡に建築博物館を建設する工事です。
建築家の谷口吉郎氏、谷口吉生氏から金沢市に寄贈された建築資料を中心として、金沢の江戸時代から現代までぼ重層的な建築文化を国内外に発信する拠点施設となります。
都市や建築に関する展示スペース、講演スペース、游心亭などが設けられます。
【お知らせ】2019年7月26日(金)に開館します!
https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/
谷口吉郎氏、谷口吉生氏について
谷口吉郎氏は金沢市の九谷焼の窯元の家に生まれました。非常に有名な建築家で代表作として、藤村記念堂や東宮御所、東京国立博物館東洋館などがあります。
設計は谷口吉郎氏の息子にあたる、谷口吉生氏によるものです。
谷口吉生氏は現在も多くの建築物を手掛ける世界的な建築家で、代表作としてニューヨーク近代美術館や豊田市美術館、東京国立博物館などがあります。
(北陸建設工業新聞より引用)
元々、建築文化拠点施設として建設が進んでいましたが、2018年12月に施設名称が谷口吉郎・吉生記念金沢建築館に決定しました!
【お知らせ】2019年7月26日(金)に開館します!
https://www.kanazawa-museum.jp/architecture/
概要
名称 | 谷口吉郎・吉生記念金沢建築館 |
敷地面積 | 2,034㎡ |
建築面積 | 836㎡ |
延床面積 | 1,476㎡ |
構造 | 地上2階 地下1階 |
設計 | 谷口建築設計事務所 |
現在の様子
寺町通り側から見た様子です。こちらが正面の入り口となりますね。
外観が完全に見えるようになりました!
周辺とも調和した落ち着きある外観となっています。
野町方面を望む。
正面から見た様子です。
金属製のルーバーでしょうか?正面を覆っています。
内部には階段も見えますね。
エントランス付近の様子です。
金沢市内にある鈴木大拙館(谷口吉生設計)の庇と意匠が似ているようにも感じます。
建物の反対側は崖地となっており、階段やスロープが設けられ、行き来できるようになります。
植栽などを整備中でした。
ルーバーや階段を近くで見た様子です。
それほど大規模な建築物ではありませんが、敷地面積をうまく生かして建物の広がりなどを表現しているように感じました。
敷地裏側から見た様子です。
竹や広葉樹などの植栽がされていました!
段丘崖に連続する森(金沢市は「緑の回廊」と表記)を表現しているのでしょうか。
10年後、20年後は森に覆われた建築になっていそうです。
部分部分で植栽された樹木が異なるのも面白いですね。
何か理由があるのでしょうか。
続いて、犀川対岸から見た様子です。
犀川と建物を結ぶ散策路も見えています。
建築の多様性がある街「金沢」を表現するには素晴らしいアングルかもしれません。
過去記事
・谷口吉郎・吉生記念金沢建築館 建設工事 2019.1
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2018.10
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2018.9
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2017.12
・金沢に国内初の建築博物館が誕生します!谷口吉生氏が設計