
谷口吉郎・吉生記念金沢建築館は金沢市が建築家谷口吉郎氏の生家跡に建築博物館を建設する工事です。
建築家の谷口吉郎氏、谷口吉生氏から金沢市に寄贈された建築資料を中心として、金沢の江戸時代から現代までぼ重層的な建築文化を国内外に発信する拠点施設となります。
都市や建築に関する展示スペース、講演スペース、游心亭などが設けられます。
2019年夏の開館を目指しています。
谷口吉郎氏、谷口吉生氏について
谷口吉郎氏は金沢市の九谷焼の窯元の家に生まれました。非常に有名な建築家で代表作として、藤村記念堂や東宮御所、東京国立博物館東洋館などがあります。
設計は谷口吉郎氏の息子にあたる、谷口吉生氏によるものです。
谷口吉生氏は現在も多くの建築物を手掛ける世界的な建築家で、代表作としてニューヨーク近代美術館や豊田市美術館、東京国立博物館などがあります。
(北陸建設工業新聞より引用)

元々、建築文化拠点施設として建設が進んでいましたが、2018年12月に施設名称が谷口吉郎・吉生記念金沢建築館に決定しました!
概要
名称:谷口吉郎・吉生記念金沢建築館
敷地面積:2,034㎡
建築面積:836㎡
延床面積:1,476㎡
構造:地上2階 地下1階
設計:谷口建築設計事務所
現在の様子

寺町大通りから見た様子です。
シートが外れ、外観の一部がお目見えしました!

寺院群が集積する寺町エリアにおいて、華美ではない落ち着いた配色となっています。

遠景で見ると隣接した建物とほぼ同じ高さで、連続した景観となっています。

正面から見た様子です。

続いて、北側(犀川側)から見た様子です。
裏側は段丘崖となっており、地形を生かした建築物となっています。

また、犀川から寺町台地まで行き来できるスロープが新設されます。
これは開館後は24時間自由に行き来できるようになるみたいで、新たな散策ルートにもなりそうです。

近づいてみた様子です。

続いて犀川対岸から見た様子です。

こちらから見ると建物の北側全貌が綺麗に見られますね。

写真中央の薄青いシートがかかっている部分が游心亭となる部分です。

遠景で見た様子です。
ここから見ると、写真右側には洋風の教会、その後ろには断崖に立つ町家、犀川沿いにビルが立ち並び、その中央に建築館が見えます。
まさに地形と建築の変化に富んだ金沢の街並みが凝縮されている景観となっています。
過去記事
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2018.10
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2018.9
・金沢市寺町の 建築文化拠点施設(建築博物館) 建設工事 2017.12
・金沢に国内初の建築博物館が誕生します!谷口吉生氏が設計