建築文化拠点施設は金沢市が建築家谷口吉郎氏の生家跡に建築博物館を建設する工事です。
谷口吉郎氏は金沢市の九谷焼の窯元の家に生まれました。非常に有名な建築家で代表作として、藤村記念堂や東宮御所、東京国立博物館東洋館などがあります。
設計は谷口吉郎氏の息子にあたる、谷口吉郎氏によるものです。
谷口吉生氏は現在も多くの建築物を手掛ける世界的な建築家で、代表作としてニューヨーク近代美術館や豊田市美術館、東京国立博物館などがあります。
(北陸建設工業新聞より引用)
建築文化拠点施設では、谷口吉郎氏の遺品や、都市や建築に関する展示、講演スペース、游心亭などが設けられます。
概要
名称:建築文化拠点施設
敷地面積:2,034㎡
建築面積:836㎡
延床面積:1,476㎡
構造:地上2階 地下1階
設計:谷口建築設計事務所
現在の様子
まずは、寺町台地の下から見ていきます。
段丘崖となっている部分は土が根こそぎ削り取られていました。
これは、建物(地下部含め)が段丘崖に建つ関係上、崩落を防ぐためや開削したほうが工事がしやすいからだと思われます。
隣接する建物と比較するとよくわかりますが、かなりの面積が削られました。
なかなかこうやって市街地の段丘崖を削る光景は見られないのではないでしょうか。
野田方面の住宅の際まで削られています。
なんだか不思議な光景ですね・・・
台地の上にいる油圧ショベルも落ちそうな位置に停まっています。
隣接する建物との境には、崩落を防ぐために、頑丈に土留工事がされています。
工事全景です。
続いては、寺町台地の上から見ていきます。
左側にある建物は台地の下からも確認できたホテルですね。
透明なフェンスから撮影。
金沢城公園や兼六園がある小立野台地までよく見えます。
先ほど見えていた油圧ショベルがありました。
本当に段丘崖ギリギリ
野町方面を望む。
どういった工法で建設されていくのか楽しみです。