前回の続きです。
前回の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ!
ディープな街 石坂 建築めぐり その1
ディープな街 石坂 建築めぐり その2
ディープな街 石坂 建築めぐり その3
さて、今回も石坂を歩いていきます。
まずはおさらい
遊郭建築(戦後のカフェー建築を含む)の特徴をまとめると・・・
確実に断定はできませんが参考までに・・・
- 柱や床にモザイクタイル
- 窓際に手すり
- 外観がモルタル
- 入口が建物(道路)に対して斜めになっている
- 木彫刻や丸窓など凝った装飾
などがあります。
何度も言いますが、遊廓建築やカフェー建築のルールはなく、全国的に見られる特徴はこのような感じです。
そのため、似た建物があっても確実に断定することはできません。
さて・・・
前回のエリアの続きです。
前回のカフェー建築がある路地の続きです。
おー、これはまた典型的な遊郭建築ですね。
この建物は2階の電灯、そして、色ガラスを用いているのが特徴です。
玄関部もアールがかかっています。
そして、玄関部の装飾が残っています!
照明にも装飾が。
そしてモザイクタイル!
何もかもが保存状態が比較的良好で、建築が残っていってほしい貴重な建物ですね。
そして、さらに周辺を散策
再び狭い路地
玄関部にはモザイクタイル
窓の形が凝っていますね。
こちらも遊廓だったのでしょう。
連続してあるこちらの玄関部はかなり大きなものになっています。
モザイクタイルは三角形
玄関部はガラスに装飾が
木の装飾も必見です。
そして、窓がない廃墟となっていました。
以前までは、ここの窓が猫の顔に見えることから「猫窓」として、全国の遊郭建築ファンに有名な建物でしたが、訪問日の数ヵ月前に突如なくなったそうです。
いずれ解体される運命なのでしょうか・・・
猫窓は無くなったものの、タイルも装飾も凝っており、立派な建物です。
これだけの間口がある物件は石坂ではこの物件くらいですね。
裏側から見ると、2階の手すりが見えました。
お隣は釉薬タイルが鮮やかです。
扉がひとつ
正面を見るとスナックや飲食店が並んでいました。
道路の幅がたいへん広いです。
ここがメインストリート?
残存率は低いものの、かつては遊郭だったんだろうなという建物もいろいろと。
2階には手すりが残っていたりします。
スナックもありました。
北廓・石坂は全盛期はさらに広範囲に色々なお店があったみたいですが、県道の建設・拡幅によって大半が失われました。
当ブログで4回にわたって見てきた範囲が当時の建築が見られる大体の範囲です。
廓としての歴史は決して明るい歴史ではないのかもしれませんが、こうやって今も建築がひっそりと残っているところが惹かれます。
今後、減ることはあっても増えることは無いので、2017年7月現在の様子をブログに記録として残しておきます。
4回にわたってみていただいた方、ありがとうございました。
特集記事
詳しくは写真をクリック↓