前回の続きです。
前回の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ!
さて、今回は本格的に石坂を歩いていきます。
まずは前回のおさらい
遊郭建築(戦後のカフェー建築を含む)の特徴をまとめると・・・
確実に断定はできませんが参考までに・・・
- 柱や床にモザイクタイル
- 窓際に手すり
- 外観がモルタル
- 入口が建物(道路)に対して斜めになっている
- 木彫刻や丸窓など凝った装飾
などがあります。
何度も言いますが、遊廓建築やカフェー建築のルールはなく、全国的に見られる特徴はこのような感じです。
そのため、似た建物があっても確実に断定することはできません。
・・・というわけで
旧松染跡の文字が。こちらも花街があったのでしょうか・・・?
入口が斜めになっており、こちらももしかすると?
こちらの住宅は基礎部分の装飾
西検番を望む
こうして、現代風の建物に建て替えられ、スナックとして営業しているところも。
こちらは戦後になってからでしょうか。入り口が斜めになっています。
赤い扉も特徴的?
そして、2階窓には手すりが。
どうやらこの通りがメインストリートの一つみたいで・・・
第三飲食街の文字が。
スナックなどが入る複合ビルになっているみたいです。
まさに遊廓、赤線の流れをくむエリアならではでしょうか。
モザイクタイルの博物館のよう
この通りは特にモザイクタイルが多く残っていました。
こちらは残念ながら解体された建物ですが、モザイクタイルの名残が。
ごく一部だけ残っていますが、こちらも遊廓だったのでしょう。。。
電灯が特徴的?電球はありませんが。
こちらもよく見ると・・・
モザイクタイルがありました。
玄関部分に敷き詰められています。
塗装が鮮やかで、入り口が奥まっています。
こちらは現在、住宅になっていると思われますが、典型的な遊郭建築となっています。
おそらくリノベーションされたと思われますが、2階部分の電灯を残し、玄関部分のモザイクタイルが残っています。
近年老朽化により、遊郭建築の解体が加速している中、建物を大切にしていることがよくわかります。
注目の玄関部分のモザイクタイル。
3Dっぽい模様ですね。
こちらには黄色と緑の鮮やかな正方形のモザイクタイルが。
アールがかかっているのが遊郭建築のモダンさが出ていますね。
照明器具も装飾があり、当時の雰囲気を偲ばせます。
向かいのこちらも遊郭建築?
ほぼ確定?ですね。
基礎にはモルタルが吹き付けてあります。
こちらも2階部分の窓が大きいことから、かつては2階に手すりがあったものだと推測されます。
玄関付近には鮮やかなタイルがありました。
この通りはなんだか来た甲斐がありました。
こちらは・・・
玄関部分ですが、なんと・・・
昔の遊郭の名前がうっすら残っていました。
また、天井が編み込まれ、モダンです。
そして、名前が描かれた部分の両サイドには装飾も。
周辺は老朽化によって解体された建物も多い印象でした。
行政も、金沢3茶屋街に代表される”花街”は保存しますが、遊廓は保存されないみたいで、次々と無くなっているみたいです。
今回はここまで。
次回へ続きます~
特集記事
詳しくは写真をクリック↓