【大特集】金沢の公示地価 2019年

金沢の地価

ついに、2019年3月19日、2019年1月1日現在の公示地価が発表されました!

石川県の地価は上昇地点が113箇所(前年87箇所)、横ばい地点が26箇所(前年42箇所)となり、昨年横ばいだった地点が上昇に転じ、上昇地点がさらに増えました!

 

石川県と全国の地価

石川県内の平均地価は0.7%上昇し昨年の0.1%から拡大。全用途平均は3年連続で上昇しました。また、石川県内の商業地平均地価は前年比1.3%上昇し3年連続で上昇。前年の0.7%、2年前の1.2%より上昇率は拡大しました。石川県内の住宅地平均地価は前年比0.4%上昇(昨年は0.1%のマイナス)し、平成7年以来、24年ぶりに上昇に転じました

全国平均では、1.2%の上昇と2年連続で上昇しました。大都市圏はもちろん、地方中枢都市(札幌、仙台、広島、福岡)の平均上昇率は、住宅地で4.4%、商業地で9.4%と昨年に引き続き、上昇率が顕著でした。

地方都市も含め、全国的に横ばいから上昇へ転じている一方で、都市部から離れている上、観光需要や集客に乏しい地域は下落が続いており、地価の2極化が拡大されています。

 

全用途平均上昇率

1位 野々市市 △2.9%
2位 金沢市 △2.6%
3位 津幡町 △1.1%
4位 内灘町 △0.0%
5位 白山市 ▲0.1%

また、各市町の全用途平均の上昇率についてみていくと、金沢市が2.6%と前年より伸び率は1.0%ほど拡大、野々市市が2.9%と金沢市を上回る上昇率を記録。津幡町が1.1%と前年より上昇、内灘町は横ばいとなりました。

 

石川県の温泉地

石川県の温泉地についてみていくと、前年地価が上昇した七尾市の和倉温泉、加賀市の山中温泉、片山津温泉、山代温泉。

今年は、山中温泉・山代温泉が地価下落、和倉温泉・片山津温泉が横ばいとなりました。新幹線効果が落ち着いてきています。

湯涌温泉は上昇から一転、横ばいとなり、粟津温泉は横ばいから一転、下落となりました。

 

地価の2極化は石川県内でも続いており、珠洲市や穴水町では現在でも全用途平均で地価が5%以上下落。

金沢・野々市エリアを中心に南北へそれぞれ進むほど下落率が大きくなっています。

地価上昇が顕著な金沢市内でも山間部などでは下落している地点もあります。

 

 

 

金沢市中心部の各エリアの地価

(私は不動産屋ではありません。個人の趣味なのでご了承の上、ご覧下さい)

地価は1㎡あたりの土地価格です。

町名 価格 (上昇率) の順に書きます。

 

 

【金沢駅 兼六園口(東口)】

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本町2-16-16 (商) 1,030,000円 [+7.9%]

本町1-3-32 (商) 307,000円 [+8.5%]

安江町15-57 (商) 182,000円 [+9.0%]

 


本町2-16-16の地価

 

概要

金沢駅兼六園口(東口)の地価は、1㎡あたり1,030,000円となり、前年と比べて75,000円上昇しました。

金沢5-4(本町)の地価は過去12年間、金沢市の中で最高価格地点となっています。1㎡当たり100万円台の大台を突破しました!
地価の最高価格地点が100万円を突破したのは平成14年(2002年)以来、17年ぶりとなります。

駅東口側は、従来より開発されている土地であること、大きな土地が無いことなどが挙げられ、需要が供給を上回る売り手市場が続いています。新幹線開業効果が一過性のものでなく3年経過しても続いていることから、店舗需要も高いまま維持しているようです。

しかし、地価の上昇率は14.3%→8.5%→7.9%と2年連続で鈍化しました。その他の金沢駅東口周辺の地価の上昇率は前年比で落ち着いてきているものの、安江町は前年より上昇率が拡大するなど、依然と高い上昇率を示しています。

 

 

北信越で最も高い地価に。新潟駅前と差を広げ、1㎡あたり48万5000円の差

この本町2-16-16の地価は、石川県内最高地点であると同時に、北信越地区で最も高い地価となっています。

新潟県最高地点である新潟駅前の地価(545,000円)の価格差は前年の420,000円から480,000円へと拡大し、金沢駅前の地価が大きく引き離しています。ここ5年でダブルスコアになるくらい差が付いていますね。

そして新潟駅前の地価を追っているのが富山駅前の地価で、あと数年で富山市が上回りそうです。

 

今後

  • 金沢都ホテルの再開発
  • 商業施設の集積効果
  • 大型コンベンション開催等の交流人口の拡大
  • 北陸新幹線の開業効果の持続
  • オフィスの空室率低下
  • ユニゾインエクスプレス金沢駅前の開業
  • スーパーホテルの開業(北陸初進出)

金沢駅兼六園口は開発そのものは少ないですが、町家やテナントビルに多くの店舗が集積が続いています。

また、駅周辺で飲食店が集積するビルの建設も相次いでおり、6階建ての飲食ビルが竣工しました。

新幹線開業以降、交流人口が拡大し通行量が増えています。鼓門の前で写真を撮る観光客やビジネス客の風景はもはや当たり前になりましたね。

しかし、懸念されるのは金沢都ホテル再開発の着手延期です。解体工事が終わりましたが開発に着手する動きはいまだ見られず、近鉄不動産からの発表もありません。跡地は暫定的に広場や駐車場となる案が示されていますが、ただのコインパーキングとならないよう金沢市も要請しており、金沢駅前超一等地の開発は不透明感を増しています。

 

 

【金沢駅 金沢港口(西口)】

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広岡1-1-18 (商) 670,000円 [+11.7%]

中橋町5-20 (商) 200,000円 [+8.1%]

北安江町3-1-33(商)360,000円[-]

駅西本町3-1401外 (住) 170,000円 [-]

西念1-15-22 (住) 127,000円 [+7.6%]

広岡1-14-19 (住) 159,000円 [+6.0%]

 

概要

金沢駅金沢港口(西口)の地価上昇率は前年よりわずかに拡大。昨年に比べて70,000円上昇しました。

今年は商業地の選定替えで北安江町の水産会館近くの地点ができました。1㎡あたり36万円と金沢市中心部の竪町より6万円ほど高くなっており、駅から近い商業地の価格の高さがうかがえます。また、住宅地の選定替えで駅西本町の地点ができました。1㎡あたり17万円となり、彦三町とともに石川県の住宅地最高地価となっています。タイ記録となっていますが、来年はどちらがトップとなるのか注目です。

金沢駅西口は今後も開発が目白押しで、さらなる交流人口の拡大が見込まれるため昨年より上昇率が拡大した地点が増えています。

 

 

金沢駅西口と東口の地価を比較

金沢駅西口は1㎡あたり67万円と、駅東口の1㎡あたり103万円と比べて、駅からの距離がほぼ同じでも、土地に割安感があります。

さらに、駅東口の地価の上昇率も縮小傾向にありますが、金額ベースで差があるため、価格差は昨年に比べて拡大しました。

駅西は開発がまだまだ目白押しなため、今後も2ケタ上昇が続く可能性もあります。

 

今後

  • ハイアットセントリック、ハイアットハウス、ザ・レジデンス金沢、商業施設のツインタワーの建設
  • レーベン金沢ミッドウエストタワーの竣工
  • JR社宅跡地再開発 (日本銀行金沢支店の移転等)
  • 西日本ジェイアールバス跡地再開発(オフィス、ホテル、駐車場など)
  • ホテル「D-PREMIUM金沢」の開業
  • ダイワロイネットホテルの建設
  • 森トラストのインターナショナルブランドホテル(外資系?)の計画

金沢駅西口では使われなくなった土地や低未利用地を対象とした大型開発が複数計画されており、ハイアットや大京のレジデンスなどからなるツインタワー(延床面積:53,930㎡)や、西日本ジェイアールバス金沢営業所跡地の複合開発(延床面積:51,000㎡)、また森トラストのインターナショナルブランドホテル計画(時期未定)などが挙げられます。金沢の副都心としてより一層変貌していきそうです。

 

 

【武蔵ヶ辻・大手町】

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彦三町1-14-27 (住) 170,000円 [+9.0%]

武蔵町 1-18 (商) 700,000円 [+7.7%]

大手町 15-22(商) 236,000円 [+12.4%]

 

概要

武蔵ヶ辻(武蔵町)の地価は1㎡あたり700,000円となり7.7%上昇し、上昇率が拡大しました。

北陸新幹線開業以降、特に近江町市場を中心として、連日人があふれる状態が続いています。

また、武蔵ヶ辻・大手町周辺では観光地が近く利便性がいいことから、昨年はホテルが複数開業し、付近では高級マンションも竣工。

大手町でも上昇率が顕著でここ15年で最高価格となっています。彦三町の住宅地では、今年も住宅地の県内最高地点を維持しました。

 

今後

  • 北陸新幹線開業効果(観光客)の維持
  • 武蔵南再開発事業の着工
  • 近江町市場複合ビルの建設
  • 御宿野乃金沢の開業
  • 東京建物不動産販売のホテル計画
  • NHK金沢放送局跡地の行方
  • 日本郵政金沢ビル跡地の行方
  • NTT彦三ビル跡地の行方
  • ホテルフォルツァ金沢の開業

武蔵が辻は金沢観光する際の中心となるエリアで近江町市場やめいてつエムザなど、大規模集客施設があります。

また、マンションと商業施設の武蔵南再開発事業や近江町市場の駐車場一帯を再開発する複合ビルの計画も検討中で、賑わいが続いています。

今後はホテルの開業のほか、NHK・日本郵政・NTTのそれぞれまとまった跡地の開発の行方次第でさらに地価上昇率が変動しそうです。

 

 

【香林坊】

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香林坊2‐4‐3 (商) 835,000円 [+10.6%]

概要

香林坊の地価は1㎡あたり755,000円となり、前年の上昇率(6.3%)から上昇幅は拡大し2ケタ増となりました。

香林坊は金沢市の商業の中心として大和百貨店やブランド店が立ち並ぶエリアで、香林坊東急スクエアが開業し東急ハンズなどが出店しています。

地価はここ7年連続で右肩上がりで堅調に推移しています。

 

今後

  • 香林坊から片町にかけての再開発促進
  • 日本銀行移転を見据えた跡地の活用
  • 変なホテルの開業

香林坊は仙石通り沿いで変なホテルが開業するほかは、目立ったビルの建設などはありませんが、中長期的には日本銀行の移転や再開発事業等の機運が高まっています。

上昇傾向で推移していきそうです。金沢中心部の核となるエリアなので、さらに賑わいが持続してほしいところです。

 

 

【片町】

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片町2-1-7 (商) 660,000円 [+8.2%]

片町2-24-11 (商) 405,000円 [+13.1%]

概要

片町2‐1‐7の地価は上昇を維持しています。上昇幅は昨年から大きく拡大し、地価は2005年の価格を上回りました。

また、片町2‐24‐11の地価上昇率は13.1%となり、この地点としては選定された1990年以降初めて石川県内最高上昇率地点となりました。

背景としてホテル開発ラッシュが武蔵ヶ辻~香林坊の百万石通り沿いから片町へと移ってきているためで、片町エリアではホテル計画が相次いで浮上し、土地取引が活発化しているためだと思われます。

 

◆今後

  • さらなる再開発の推進
  • アゴーラ金沢の開業
  • アパのホテル建設
  • マリモのホテル建設
  • ホテルトレンド金沢片町の開業

片町きららに続く再開発について準備組合が設立され、協力事業者として野村不動産が選定されました(追ってブログ記事を書く予定)

また、しばらくはホテルの建設ラッシュ、開業ラッシュとなりそうなので上昇傾向で推移すると思われます。

 

 

 

【竪町】

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竪町30外 (商) 295,000円 [+8.1%]

 

概要

竪町の地価上昇率は3%台から8%台と大幅に上昇しました。竪町周辺では片町と同様、ホテル計画に加え、マンション計画もあり、土地取引が活発化しています。

ホテルやマンションにより、タテマチストリート沿いも次第にテナントのラインナップも変わっていくことが予想され、どのような街になっていくか気になるところです。

 

今後

  • 金沢パティオのホテル計画
  • テミスビル跡地のホテル計画
  • プレサンスコーポレーションによるマンション計画
  • うつのみや柿木畠跡地の関電不動産開発のマンション計画

今後も上昇傾向で推移すると思われます。

 

 

金沢の主要観光地の地価

【観光地の地価】

住宅地の公示地価ですが、主に観光地としての需要が高まっているエリアも前年に引き続き上昇しました。

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長土塀1-10-16 (住) 141,000円 [+3.7%]

東山 2-3-11 (住) 111,000円 [+5.7%]

◆概要

長土塀の地点は、長町武家屋敷から少し北へ行ったほうにある地点ですが、利便性も良く、観光需要もあることから上昇しました。同じく東山の地点も、ひがし茶屋街から少し北へ行ったほうにある地点ですが、観光需要とひがし茶屋街に近いことで取引価格が上昇しているのだと思われます。

◆今後

北陸新幹線開業後観光客が増えたもののやや落ち着きも見られるため、上昇基調であるものの上昇幅は維持または鈍化していく可能性はあります。

 

 

*PICK UP!

イオンモール新小松開業効果で地価が上昇!

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小松市 南浅井町(住) 31,700円 [+1.3%]

小松市 若杉町(住)36,600円 [+2.5%]

イオンモール新小松は開業から丸2年がたち、3年目に突入しています。

周辺住宅地は引き続き上昇しており利便性向上で住みやすくなり需要が増えているものと思われます。

 

 

金沢市郊外の住宅地地価が上昇傾向に

昨年に引き続き、金沢市の郊外の住宅地地価が上昇する動きがみられています。

海側環状が開通し、商業施設も続々と開業している北部エリアでは引き続き地価が大きく上昇。

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大河端西2-112の地価は2.1%の上昇、鞍月5-132の地価は4.6%の上昇となり、いずれも昨年より上昇幅が拡大。

 

住宅整備が進む戸板エリアでは5.5%上昇、山側環状近くの朝霧台では3.4%の上昇となっています。

 

 

新石川県立図書館など文教施設の集積を見込んだ地価上昇

金沢市小立野1丁目の地価が昨年比で5.4%の上昇となりました。

石川県立図書館が2022年度に、金沢美術工芸大学が2023年度にそれぞれ小立野1丁目の金沢大学工学部跡地へ移転することが決定しています。

このため、文教施設が集積することから地価が上昇したものと思われます。

 

 

地価上昇の波が周辺市町へ波及

また、地価上昇の波が金沢市から周辺市町へ波及しています。

例えば、白山市相木町は3.4%の上昇、野々市市中林では7.0%と今まで見られなかった上昇率を記録しています。

いずれも金沢市に近く、今後、区画整理事業で優良住宅地が整備されるエリアであり、開発・発展が見込めるところとなっています。

金沢市の地価は年々上昇しており、安い土地を求めて区画整理事業が行われている郊外エリアの需要が高まっているのかもしれません。

 

 

金沢市中心部の主要地価比較

金沢市中心部の主要地価(過去15年分)を比較してみました。

中心部では主要商業地でいずれも高い上昇率を記録しています。

比較すると、金沢駅東口の地価が大台を突破し独走状態です。また、金沢駅西口の伸びも顕著で、片町の地価を上回りました。

来年には武蔵ヶ辻の地価も追い抜かし、金沢駅東口、香林坊に続く価格となるかもしれません。

 

 

 

*今回の公示地価について

昨年は北陸新幹線開業3年目でようやく地価上昇率に落ち着きが見られていました。しかし、横ばいから上昇となったエリアに加え、再び上昇率が拡大したエリアが増え、全体でも昨年の上昇率を上回りました。

「新幹線開業効果」ももちろんありますが、新幹線開業特需ではなく持続的に観光客数が維持していくのではないかという見方もあります。金沢市を中心に拠点性が向上し、さらに開発に拍車をかけている状況です。このため、金沢市中心部は常にどこかでホテルを中心にマンションやオフィスが建設されており、今後もさらに街が変化していきそうです。

一方で、上昇・横ばいから下落に転じた加賀温泉郷や下落が続く能登地区は新幹線開業効果が薄れ、客足も開業前の姿に戻りつつあります。加賀エリアは2023年3月の北陸新幹線敦賀延伸まであと4年となり、開業効果を再び生み出してほしいです。

また、7月の路線価、9月の都道府県地価調査、来年3月の公示地価の発表も注目です。

ここまで読んでくれた方ありがとうございました。