金沢都ホテルは、開業から50年が経過し、老朽化が目立ってきたことから、2020年をめどに建て替え・開業するために、2017年3月31日をもって閉館しました。
そして、2017年11月1日より解体工事に着手しました。2018年1月より解体工事が本格化しました。
解体工事は2018年11月初旬に完了しましたが、地下部分の解体スケジュールは現時点では未定です。
北國新聞には「関係者によると、跡地に建設する複合ビルは低層階を商業施設、中層階をオフィス、高層階をホテルとする案が有力となっている」と書かれており、水面下ではこういった計画が進んでいる可能性があります。
金沢都ホテルとは?
金沢都ホテルは、北陸新幹線金沢開業で観光客が劇的に増加した金沢駅東口に面したホテルで、東京オリンピック1年前の1963年に金沢市で初めての都市型ホテルとして開業しました。
建物自体は「金沢ビル」という建物で金沢都ホテル以外にもオフィスや地下街を備えた金沢で初の本格的な複合ビルであることは確かです。
建設当時、金沢駅周辺には金沢駅ビルを除き、鉄筋コンクリート造の高層建築物は一つもなく、木造家屋密集地の中に突如現れた大型ビルという感じで金沢駅前の発展のきっかけになった建物ともいえるでしょう。
また、1983年に増築工事と既存部分の改装を行い、さらに大きな都市型ホテルとなりました。
当時、部屋数193室で近鉄・都ホテルズによって運営されていました。近鉄不動産が管理しています。
2017年3月31日に老朽化による建て替え工事に伴い、惜しまれながら閉店しました。
スケジュール
2017年3月31日 閉館
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(解体の準備)
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2017年11月1日 解体工事に着手
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(解体)
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2018年11月初旬 解体工事完了
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(建設)
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2020年 再開発完成(予定)
現在の様子
11月初旬に地上部分の解体工事が完了しました。
金沢駅に降り立つといつもより広く青空が広がっており、何やらポカンとした感じがします。
ガーデンホテルと対になっていた金沢駅東口定番の光景も今では見られません。
敷地北側の様子です。
向こうにポルテ金沢やANAクラウンプラザホテル金沢が見えるようになりました。
そして、裏側を通る道路沿いには高いフェンスが取り付けられています。
都ホテル裏手から見た様子です。
この位置から、もてなしドームや北陸新幹線金沢駅舎まで見えるようになりました。
アップで見た様子です。
敷地内では瓦礫の搬出が行われていました。
金沢駅前通りから見た様子です。
最後まで残っていた庇も撤去されました。
こちらからはもてなしドーム全景を見ることができるようになりました。
跡地はどうなる・・・?
ついに地上部の解体工事が終わった金沢都ホテル跡地。
しかし、跡地の具体的な計画の発表はいまだにありません。
地下部の解体は開発計画が決まり次第解体するとのことですが、当初計画の2020年の東京オリンピックまでの開業はほぼ間に合わないことが確実だと思います。
金沢駅前の一等地、街の顔となる部分だけにスケジュールだけ意識して安っぽい感じになるよりも、ゆっくりと計画を練って今後何十年を見据えた建物になってほしいところですが、着工まで何年も放置されては見栄えも悪く、早く計画を発表してほしい思いもあります。
建設工業新聞には暫定的に「駐車場案」も出ているとされ、そうなると着工までさらにスケジュールが延びる可能性もあります。
近鉄不動産は福岡や京都でも建設中の案件があり、金沢都ホテル跡の開発は後手後手になっていますが、デベロッパーは金沢駅前一等地に土地を持っているだけに責任をもって開発を行ってほしいです。
過去記事
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.10
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.9
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.7
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.6
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.5
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.3
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.2
・旧 金沢都ホテル 解体工事 2018.1
・閉館した 金沢都ホテルの様子 2017.7
・金沢都ホテルは2017年3月末で営業終了へ!跡地は近鉄不動産がオフィスとホテル軸に再開発
・金沢都ホテルでテナント退去の動き!そろそろ再開発計画が発表へ?2016.8
・金沢都ホテル再開発計画が浮上!金沢駅前超一等地の再開発へ!