明治安田生命金沢ビルが2019年夏までにテナントが退去予定であることが明らかになりました。
跡地はオフィスビルとして建て替えられることが検討されています。
現在の建物の概要
名称:明治安田生命金沢ビル
所在地:石川県金沢市南町4-47
竣工年月:1971年(昭和46年)9月
規模:地上9階地下1階
延床面積:8,590.39m2
竣工年月は1971年ですが、1982年ごろに北側部分を増築しています(ローソンのある部分)。
明治安田生命金沢支社は全国で4番目に開設された支社で、今年で開設120周年を迎えます。
現在、築45年以上が経過し、老朽化も進んでおり、2019年8月までにテナント退去を求めているようです。
跡地の活用について
(北國新聞のインタビュー記事によると)テナント退去後の跡地については、解体後、再びオフィスビルとして建て替える方針とのことです。
仮に建て替えてオフィスビルが建設されるならば、金沢市中心部(駅前除く)では2009年以来の新築大型オフィスビルとなります。
最近では周辺がホテルストリートに変貌してきているため、もしかしたら売却もあるのかと思われましたが、オフィスビルになるようですね。
オフィスビルの空室率は過去最低
CBREの調査によると、金沢市内のオフィスビル空室率は2017年第4四半期に調査開始以来、過去最低の空室率6.20%を記録しました。
2011年に20%あった空室率(5棟に1棟が空きビルのような状態)から大幅に減少しました。
2015年3月の北陸新幹線金沢開業で東京が日帰り圏内になり、支店・支社が撤退する「ストロー現象」が起こる可能性もありましたが、むしろ新幹線開業を機に、67社が石川県に支店・支社を設けたそうです。
それに加え、オフィスビルがホテルに建て替えられており、オフィス床そのものが減少していることもあります。
その結果、金沢駅周辺を中心とした大型オフィスビルはほぼ満床が続いており、オフィスビルの不足も懸念されています。
現在、金沢駅東口の都ホテル跡地でオフィスビルとホテル・商業施設を軸とした再開発計画や、金沢駅西口のジェイアールバス金沢営業所跡地にオフィスビルが検討されているなど、計画はあるもののまだ具体化されていません。
周辺の開発ラッシュは続く
明治安田生命周辺では開発・ホテル開業ラッシュが続いています。
写真に見える範囲でも、
黄緑:解体後、東急ステイが進出予定
オレンジ:明治安田生命金沢ビル建て替え
青:KUMU金沢(オフィスビル リノベーション)
紫:ファーストキャビン金沢(オフィスビル リノベーション)
となっており、ここ2~3年で目まぐるしく変化しています。
明治安田生命金沢ビルの裏でもホテル計画(ホテルインターゲート金沢)が進んでいます。(写真左側)
明治安田生命金沢ビルの建て替え時期は現在のところ未定ですが、見慣れた景色も一変しそうです。