建設中・開発中

金沢パティオが「ココット金沢」に名称変更!2019年12月12日(木)開業へ!

金沢市竪町の商業施設「金沢パティオ」が、大幅リニューアルし建物名称が「ココット金沢(CoCoTTo KANAZAWA)」に変更され、2019年12月12日(木)に開業します!

タテマチストリートの中心的な商業施設の1つであるパティオの名称変更、周辺含めどのように変化したのか見ていきます。

 

概要

名称 ココット金沢
所在地 石川県金沢市竪町45-2
敷地面積 1,575.08㎡
建築面積 1,144.26㎡
延床面積 2,773.25㎡
用途 ホテル、店舗
高さ 23.35m
階数 地上5階地下1階建て
戸数
開発事業者 (株)フェリーチェ
設計 Style Agency
工事着手予定日 2019年4月1日
工事完了予定日 2019年7月31日
開業日 2019年12月12日

前回の記事はこちら

竪町・金沢パティオが一部ホテルに!2019年夏開業予定 金沢市竪町にある商業施設「金沢パティオ」の3階、4階、5階フロアが「グランピング」をテーマにしたホテル(簡易宿所)に生まれ変わる...

 

ココット金沢のフロア・テナント


ココット金沢

公式サイトから、ココット金沢のフロアマップについて見ていきます。(2019年12月現在)

3階~5階 EIGHT POINT INN KANAZAWA
2階 物販店舗(予定)
1階 スピンズ、スギ薬局(予定)
地下1階 ヴィレッジヴァンガード

2019年12月12日(木)に開業するエリアは、3階から5階のホテル「EIGHT POINT INN KANAZAWA」です。

ヴィレッジヴァンガードやスピンズはすでに開業済みなので、パティオから名称変更するのみとなっています。

 

3階から5階にはホテル エイト ポイント イン金沢が開業

ココット金沢の3階から5階には、簡易宿所(ホテル)の「EIGHT POINT INN KANAZAWA」が開業します。

運営は沖縄県那覇市に本社を置くフェリーチェで、主に、潰れたホテルの再生を手掛けており、女子旅向けやビジネス向けなど独自のコンセプトでホテルを展開中です。

「EIGHT POINT INN KANAZAWA」は「インナーグランピング」がコンセプトとなっています。

EIGHT POINT INN KANAZAWA by RELIEF の楽天トラベルのサイトを見て見ると、キャビンタイプの部屋とツイン、トリプルの個室があるようです。

キャビンタイプの部屋は2019年12月現在、【返金不可/素泊まり】【禁煙】男女共用キャビン/ベッド幅120cm×1台/最大2名のプランが、2名宿泊で1人あたり1泊1000円から、1名宿泊で2055円からとなっており、周辺のホテルと比較すると割安で宿泊することができます。

 

ホテルの他にカフェやシェアオフィスも

5階が受付となっており、他に、カフェスペースやシェアオフィススペースも開業します。

 

1階にはスギ薬局が開業

1階の元々、ZARAがあった場所はスギ薬局が「スギ薬局 タテマチ店」を出店予定です。

 

郊外では飽和状態の中新規参入が相次ぎ、熾烈な争いとなっている中、中心部はまだ少なく出店の余地がありそうです。

ココット金沢周辺のドラッグストアは、香林坊のダイコクドラッグと英薬局くらいでしょうか?郊外に展開しているドラッグストアの金沢市中心部への新規参入は金沢駅のマツモトキヨシ以来となりそうです。

 

現在の様子

開業に向けて準備が進んでいました。

2階の庇の上には「EIGHT POINT INN」のロゴが取り付けられました!

 

 

完成イメージ図では正面ロゴはこのような感じになります。

 

 

2019年11月30日時点では、正面は「PATIO」のままでした。

開業直前ぎりぎりまでパティオのロゴなのでしょうかね。

 

 

外装も温かみのあるデザインへリニューアル中です。

 

西側の旧うつのみや跡へ伸びる道にはエイトポイントインのエントランスがありました。

ここを突き進むとエレベーターがありましたね。

 

”北陸の原宿”から変わってゆく竪町界隈

かつては若者向けのお店が立ち並び、「北陸の原宿」と言われた竪町界隈。

タテマチストリート沿いには(時系列がバラバラですが)、無印良品、ディズニーストア、SPC(靴)、ZARA、Adidas、Stussy、マスターピースなど、複数の有名ブランドが並び隆盛を極めました。

 

 

しかし、金沢フォーラスの開業、アパレル不況、リーマンショック、ラブロ片町の衰退と再開発など、様々な要件が重なり、若者向けのテナントは金沢駅周辺への移転や郊外の商業施設へ移転や閉店が相次ぎ、一時期は空きテナントが急増した時期もありました。

 

竪町が若者特化の街から脱却中

こうした時期もありましたが、現在竪町は若者の街という特性を維持しつつ、特化した街から少しずつ脱却しようとしています。

観光客も訪れる街

1つ目は観光客もターゲットにいれたまちづくりです。

2017年にはカナメインタテマチが開業し、今までのタテマチストリートの雰囲気ががらりと変わるデザイナーズホテルとなりました。

 

 

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隣接する旧ムコダビルは金沢文化服装学院竪町校舎となり、専門学校のほか、交流拠点機能を併せ持った施設となっています。観光客がタテマチストリートを訪れるきっかけとなり、交流人口の拡大が期待されます。

 

また、旧テミスビルは不動産デベロッパーのザイマックスによって再開発中であり、地上6階建てのホテルに生まれ変わります。

飲食店が多い片町にも隣接しており、ホテルの建設によりタテマチストリートでも飲食店が増えてくるかもしれません。

 

地元住民の街

あくまで主観ですが、今までも地元住民のお店も複数ありましたが、バブル期の土地価格高騰で住むより商いに特化したエリアとなり、周辺人口のドーナツ化が進んでいたことから、客単価が高い広域集客に走りすぎていた感じがします。

本来、どこの商店街も地元住民あってこそ成り立つわけであり、ある意味、原点に立ち返った感じだと考えています。

 

ここ最近ですが、タテマチストリートに隣接する、柿木畠エリアで分譲マンションが相次いで建設されています。長らく遊休地だったところや、空きビルとなっていたエリアなど様々です。

2棟で108戸供給される予定で、どちらもファミリー世帯を想定しています。

こうしたことから定住人口の増加が想定されますね。

 

 

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それを踏まえた動きも見られており、2018年に竣工したファーストレーベン竪町の1階、2階にフィットネスジム「IXGYM(イクスジム)24」が開業します。

周辺の地元客がターゲットの普段使いのお店が増えることで、広域集客は難しいかもしれませんが、公共交通機関が充実し、何でもそろう街となり、住むには絶好の場所に変わっていきそうです。

 

そして、今回のココット金沢開業で、スギ薬局が進出するのも、周辺住民の普段使いの需要や観光客の需要を当て込んでのことでしょう。

マンションが完成し、ホテルが完成し、定住人口や観光客が増えてくると飲食店や普段使いのお店がさらに増え、街が少しずつ変わっていきそうです。

個性ある洗練されたセレクトショップや若い世代向けのお店が立ち並ぶ今までの竪町をベースに、少しずつ幅広い世代が利用できるお店を増やしていけると良いですね。

 

過去記事

竪町・金沢パティオが一部ホテルに!2019年夏開業予定

 

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