2015年8月22日に富山市西町にオープンした再開発ビル「TOYAMAキラリ」へようやく行くことが出来ました。
TOYAMAキラリ
概要
敷地面積 約4145㎡
建築面積 約3400㎡
延床面積 約26780㎡
規模 地上10階 地下1階
設計 隈研吾建築都市設計事務所 (RIA・隈研吾・三四五設計共同体)
総事業費 約182.8億円
2015年5月9日竣工・引き渡し
用途:美術館、店舗、銀行本店、図書館
上の写真は、過去の建設記録でも既出の写真なので、解説は割愛しておきます。
敷地南側に歯科も開院していました。
そして、いよいよ中へ…
入った途端に、いかにもと言わんばかり、隈健吾氏の建築の良さが引き出ています。
外観も独創的ですが、内装もこれだけ凝っています。
フロアガイドも凝ってて面白いです。
建物内には富山第一銀行本店が入居しています。かつての本店を思わせる、御影石をふんだんに使った内装になっています。
2階から広がる大空間
2階はこんな感じになっています。公共施設をいい意味で覆している空間です。
2階の不室屋カフェです。不室屋は金沢を代表する老舗のお麩のお店です。不室屋カフェは富山県初出店でしょうか。
館内は、独特の字体で統一されており、どことなく近未来感があります。
上を見上げてみましょう!
2階から6階までの5層吹き抜け空間が広がっています!うーむ、素晴らしい!
富山県産のスギ材とガラスと組み合わせ、斜めに吹き抜けている見たことのない空間となっています。
2列4層の斜めに並ぶエスカレーターと、建物内を突き抜けるエスカレーターとのバランスも見事です。
富山市立図書館が移転オープンしました。
こちらも木材がふんだんに使われており、落ち着いた空間です。
デザインも統一されており、公立図書館の落ち着きとしては全国屈指ではないかと思われます。図書館単体の施設ではないので比べづらいですが…。
以前の富山市立図書館は2回訪れたことがありますが、老朽化がひどく、負のオーラと言いますか…こんな居心地の悪い図書館は初めて!県庁所在地の図書館でこれって大丈夫か!?と真面目に思ってました。(少し言いすぎかな?(笑))
そして、生まれ変わった富山市立図書館。これは、通いたい図書館です。中は今までの市立図書館で見ることが少なかった女性の方や若い方が増えた印象でした。明るくて開放的な図書館…見違えりました。
隈健吾氏の「TOYAMAキラリ ができるまで展」では、完成に至るまでの思いや、構想、模型などを見ることが出来ます。
閲覧無料、おすすめ、お早めに!
さて、エスカレーターを上り、6階へ・・・!
6階には富山市ガラス美術館があります。公立のガラス美術館としては北陸では能登島ガラス美術館に次いで2例目の施設です。
一般・大学生は200円と入りやすい設定となっています。(今回は時間の都合上入りませんでした。)
館内にもいたるところにガラス作品の展示がされています。また、ショップではおちょこなどの販売も行っています。
ここまで載せた写真はごく一部ですが、隈健吾氏の今後の代表作となるであろう建築を北陸の地で感じられるようになりました。
(早速、建築系のゼミで訪れたであろう、学生と教授らしき方たちが訪れていました。)
どれも高級な材質を用いて作られており、富山市の気合の入り方も感じられます。
是非、訪れてみてはいかがでしょうか。
※建物自体に駐車場がなく、訪れる際は周辺の駐車場に止めるか、公共交通機関をご利用ください。
過去記事
・西町南地区再開発事業 (TOYAMAキラリ) 2015.5
・西町南地区再開発事業 (TOYAMAキラリ) 2015.3
・西町南地区再開発事業( TOYAMAキラリ ) 2015.2
・西町南地区再開発事業(TOYAMAキラリ) 2014.11
・西町南地区再開発事業 2014.9
・西町南市街地再開発事業 新築工事 2014.7