福井駅付近連続立体交差事業(えち鉄高架化事業) は現在、地上区間を走っている、えちぜん鉄道勝山永平寺線とえちぜん鉄道三国芦原線を高架化する工事です。
福井駅~福井口駅間を高架化することで、踏切が3箇所なくなり、公差道路が19本整備される見込みで、線路で分断されていた東西の行き来がスムーズになり、一体化されることが期待されます。
概要
(福井駅付近連続立体交差事業パンフレット-福井県 より引用)
高架化区間:(えちぜん鉄道) 勝山永平寺線 2.3km、三国芦原線0.7km、(北陸本線)3.3kmは整備済み
地上→高架駅舎化:福井駅、新福井駅、福井口駅
事業費:628億円
事業期間:平成3年~平成30年
スケジュール
(福井駅付近連続立体交差事業(えち鉄高架化事業)pdf-福井県 より引用)
えちぜん鉄道高架化のスケジュールは全国の連続立体交差事業では類を見ない特殊なケースとなっており、
先行整備された北陸新幹線福井駅部へ仮設乗り入れ
↓
地上の線路を撤去
↓
新幹線福井駅部隣にえち鉄の単独高架を建設
↓
単独高架に切り替え
↓
(北陸新幹線の高架を旧えち鉄線路跡に建設)
というスケジュールになっています。
現在は赤色で示した、新幹線福井駅部隣にえち鉄の単独高架の建設が行われています。
えちぜん鉄道の高架化に伴い、福井駅、新福井駅、福井口駅の3駅は効果駅となります。
今回は、新福井駅周辺の工事を見ていきたいと思います。
新福井駅の完成イメージ
(えちぜん鉄道新駅イメージパースのお知らせ-福井県 より引用)
えちぜん鉄道の新たな新福井駅はホームに屋根が架かった駅となります。おそらく、2面2線の構造になります。
現在、新福井駅は仮駅舎で、暫定的に北陸新幹線の高架橋上に線路が敷かれています。
仮駅舎は北陸新幹線の高架橋とえち鉄の単独高架(建設中)の間に位置します。
駅舎入口には看板と時刻表があります。
新福井駅舎内の案内図です。
非常にシンプルな構造です。
北陸新幹線の高架橋下には駐輪場もあります。
階段が高架橋へ伸びています。
この階段は新しい新福井駅舎の一部として先行整備されたものだと思われます。
途中の踊り場から先の階段は、北陸新幹線の高架橋とえち鉄の単独高架では高低差が生じている分、仮設のものとなっているようです。
そのため、仮設の骨組みが組まれています。
エレベーターまで仮設かどうかまではわかりませんでしたが、おそらく、先行整備されたものだと思われます。
こちらは階段の様子です。
地上から一直線に伸びた階段は想像以上に長くて疲れました。
あともう少しでホームです。
ホームに出ました。
ここからは北陸新幹線の高架橋の上となります!
福井口駅(金沢方面)を望む。
福井駅方面を望む。
隣では新福井駅の工事が進んでいました。
福井駅方面。えち鉄の単独高架の工事が進んでいます。
高架駅なのに踏切が(笑)
まず、新幹線の線路内に踏切がある光景は普通ではない風景ですね。
そうしている間に踏切の遮断機は降り、えち鉄の電車がやって来ました。
駅に停車中
福井口駅方面からもやって来ました。
5年後はここに新幹線が行き来する予定です。
出発した電車は福井駅方面へと向かっていきました。
隣を見ると、JR北陸本線の高架橋が見下ろせます。
なんだか不思議な位置にいる印象でした。
新福井駅と福井駅は500mしか離れていないため、遠くに福井駅舎が肉眼で見えます。
踏切より福井口駅方面
踏切より福井駅方面
北陸新幹線の高架橋を暫定利用している風景も今回の福井訪問の目的でした。ここには5年もすれば新幹線も走るのかと思いながらしみじみと取材をしていました。
過去記事
えちぜん鉄道高架化 福井駅 建設工事 2017.3
えちぜん鉄道高架化 新福井駅 建設工事 2017.3
えちぜん鉄道高架化 福井口駅 建設工事 2017.3
福井駅付近連続立体交差事業(えち鉄高架化事業) 2014.9