武蔵が辻~香林坊は北陸随一のオフィス街で、特にオフィス街の中心部の南町がオフィス街の象徴とされてきました。
現在も大小様々なオフィスビルが建ち並び、様々な企業がオフィスを設けてます。
全国最悪レベルの空室率
しかし、あの一帯のオフィスビルの「37%が空室」という現状があります。
金沢市の5エリア別オフィスの空室率は
金沢駅周辺 16.5%
香林坊 11.3%
武蔵が辻 18.8%
南町 37.8%
鞍月•西念 20.4%
※シービーリチャードエリスより引用
と、なっており南町の空室率の高さが伺えます。
むしろ、南町の空室率は全国の都道府県の主要エリア180箇所の中で最も高く、これが金沢市のオフィス空室率の悪化に繋がってます。
こうなった理由も様々だと思いますがやはり、「交通の不便さ」と「ビルの古さ」だと思います。
交通の不便さで言うと、金沢市中心部の道路は狭く、交通渋滞も起こりやすい上、クルマ社会の北陸にとって駐車場が無いオフィスビルがほとんどなので慣れない電車&バスで通わざるを得ない方がたくさんいます。
そして、オフィスビルの古さで言うと、1970年代以前~1980年代に一気にオフィスビルが建て替わったので、現在建て替え時期も迎えてますが、このご時世なかなか建て替えが難しいビルも多いようです。
香林坊ラモーダでは確か5~9Fがオフィスでしたが、全て埋まった状態で竣工しました。
だから新築オフィスが需要あるのかと思いきや、アセント金沢は2009年に竣工したもののしばらくテナントが入らずやっと来年に専門学校が入ることが決まり、需要があるのか見極めるのが難しくなってます。
開発が次々と行われている金沢駅西口
2013年に完成する金沢駅西広場をはじめ、専門学校のビル、そして北陸新幹線開業までに北國銀行がパークビル向かいに新たなビルを建設し本店機能を移す可能性もあります。
↑北國銀行のビル建設予定地
さらに現在マンションも建設中で、今後の展開はJR社宅や体育館の一体開発、金沢駅西暫定駐車場の開発など目白押しです。
ちなみに、専門学校は南町周辺のビルから駅西へ移転し、北國銀行本店も南町周辺です。
↑現在の北國銀行本店
だから、今後場合によってはさらに空室率が増加する可能性があり最悪の場合、南町の空室率が40%超えするかもしれません。
とりあえず南町は道路拡幅し、駐車場整備、交通機関の充実を計り、道路拡幅と同時にビル建て替え…なんて無理ですし、やっても費用対効果が見込めない気がします。
もう、南町をオフィス街と見ないでマンションなどを増やした方がいいのでしょうか?