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日本初のアルミ製鉄道車両は加賀温泉郷から!「しらさぎ号」を見に行きました

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石川県加賀市山中温泉近くの道の駅「ゆけむり健康村 ゆーゆー館」には日本初のアルミ製鉄道車両「しらさぎ号」が静態保存されています。

ちょうど、栢野大杉を見た帰り際に立ち寄ってきました!

【参考記事】樹齢2300年!石川県が誇る巨木 栢野大杉を見てきました

 

 

 

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「しらさぎ号(正式名称:北陸鉄道6010系電車)」は1962年(昭和37年)に製造、1963年(昭和38年)に北陸鉄道加南線(大聖寺駅ー旧山中温泉駅)でデビューしました。

アルミサッシなどに用いられる、A6063合金を使用した車両は全て国産技術で製造したアルミ鉄道車両としては国内初のものです。

※2018年で製造から55周年を迎えます。

 

 

 

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そんな華々しいデビューを飾ったものの、1970年に加賀温泉駅の誕生とともに加南線の起点となっている大聖寺駅から特急列車が消滅したことやモータリゼーションの進展により、7年後の1971年には加南線が廃止されてしまいました。

その後、静岡県の大井川鉄道(SLなどが有名です)で活躍後、2005年に当時の山中町(現:加賀市)への譲渡が決まり、現在は道の駅に隣接してひっそりと静態保存されています。

 

 

 

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車体には北陸鉄道の社章が復元されています。

 

 

 

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(鉄道車両にはあまり詳しくないですが、)機器類など

 

 

 

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こちらの車軸にはNSK(日本精工)製のものが

 

 

 

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連結部(ホロ)の部分です。

どこまで当時の部分が残っているのかは分かりません。

 

 

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扉は片開きです

 

 

 

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車内の様子です。

週末は車内も解放されるとのことですが、時間が朝早かったこともあり閉まっていたので外からの撮影です。

 

 

 

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車内には扇風機が取り付けられ、大井川鉄道の名残も色々と残っています。

大井川鉄道では1971年から2001年までの30年間使用されており、北陸鉄道よりも在籍期間が長いという…

 

 

 

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背景が森なのでまるで渓谷の中を走行しているかのような風景ですね。

 

 

 

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外観です

 

 

 

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今では当たり前になっているアルミ鉄道車両の最初期の姿が見られます。

 

 

 

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先頭車両の様子です。

 

 

 

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しらさぎのヘッドマークは当時のままです

 

 

 

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連結部分

 

 

 

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日本車輛製となっており、プレートも残っていますね。

 

 

 

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こちらにも大井川鉄道時代の名残が

 

 

 

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アルミ車体の表面

 

 

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離れてみた様子です。

当時は鋼製(鉄)あるいは半鋼製(鉄と木製)でできた車両が走っていた北陸鉄道、また当時の七尾線は蒸気機関車が走っていたという時代背景を考えると、この全てアルミ製の国内でも最新鋭車両の登場は当時、非常に大きなインパクトを与えたことでしょう。

 

 

 

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現在「しらさぎ」といえば、北陸本線の名古屋ー金沢間を走っている特急列車という印象が強いですが、かつて加南線を走った国内初となるアルミ製車両の「しらさぎ号」も記憶にとどめておきたいですね。

 

 

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