先日いろいろ調べていると、求人情報に
CanDo( キャンドゥ )めいてつエムザ店 オープニングスタッフ大募集
日用品やおトクな商品はモチロン みんなが新しい発見を楽しめる そんなお店が 10月中旬にOPEN します
という内容が。
はじめは、「百貨店に100円ショップ!?」と思いました。
百貨店のイメージ
百貨店と言えば地域一番店の香林坊大和を見てみても、路面店に「ルイヴィトン」「ティファニー」「グッチ」が軒を連ね、北陸随一のブランドが揃った、まさにオシャレをして行く場所です。
めいてつエムザは地域二番店のイメージが強いですが、かつての名鉄丸越百貨店時代と比べると随分、ガチガチの百貨店らしさは無くなったものの、デパ地下やお店のラインナップが好きだという方も多いです。
Twitterでも・・・
そして、今回出店する100円ショップの百貨店進出。Twitterで情報を呟く同時に、「さすがに百貨店はないだろ・・・」「金沢の都市規模には仕方ないか」というようなツイートがあった反面、「あの場所に100円ショップあったら利用する」「バスの待ち時間の暇つぶしちょうどいい」との意見も見られ、まさに賛否両論だなと思いました。
百貨店に100円ショップという事例は日本全国にあるのか?
調べてみると、旭川・仙台・郡山・山梨・高崎・津山・久留米・別府・宮崎などに進出(百貨店という定義が難しく、一部は百貨店ではないそうです) (都市商業研究所(都商研) @toshouken さん提供)
それにしても意外と100円ショップが百貨店に進出している都市は多い模様。
なぜ、百貨店に100円ショップ、山梨県の百貨店、「山交百貨店」にも2014年2月8日に100円ショップを誘致しました。誘致するにあたってのコメントがありましたので以下の文をどうぞ。
山交百貨店(甲府市丸の内1丁目)は5階の「暮らしとギフトのフロア」に、甲府市中心部で最大級となる100円ショップを誘致し、2月8日にオープンさせる。「4月の消費増税により、買い物客がこれまで以上に価格にシビアになる」と予想。日用雑貨の品ぞろえを低価格品とブランド品に二極化させ、消費者の百貨店離れを食い止めるのが狙い。 同百貨店によると、近年、価格が高くても品質にこだわる物と、安く済ませる物を買い分ける消費者が増加。ホームセンターなどで購入できる日用雑貨は価格競争が厳しく、売り上げが減少し… (47news 山梨日日新聞引用)
とあります。全文はリンク切れのため読めませんでしたが、最近の傾向として、価格が高くても品質にこだわる物と、安く済ませる物を買い分ける消費者が増加とあります。私も100円ショップで済ませられるものはわざわざ品質にはこだわりません。
そういった傾向をとらえた上で100円ショップの進出を決めたのかもしれません。
めいてつエムザでは大掛かりな改装が
そして、めいてつエムザでは今秋に大掛かりな改装が控えています。(約4億円の投資)
無印良品が閉店し、スターバックスコーヒーも一時的に閉店したうえで北側に移転。(既存店舗より3割広くなります)女性専用トイレの新設、インフォメーションセンターの充実(観光名所や人気レストランの情報発信)、バスの待合スペース充実、Wi-Fi環境整備などが行われます。
無印良品閉店とスタバ移転して空いたスペースに「黒門小路」と位置付けた観光客をターゲットにしたお土産店が新たに新設されます。黒門小路は面積1500㎡で工芸品、雑貨、小物、食品、地酒・地器を集めた「金沢の宴(仮称)」コーナー、加賀某茶を味わえる甘味処が設けられます。外観まで変わる大掛かりな改装です。
めいてつエムザは北陸新幹線開業後の近江町市場との相乗効果を最大限に発揮するためにもこの大掛かりな改装に踏み切ったのではないでしょうか。そして、近年増加しているのは外国人観光客です。百貨店もこれまでどおり地域密着して行くと同時に観光客もターゲットにしていくことで売り上げ減少を食い止めることが可能かもしれません。
100円ショップは武蔵地域にも無かったお店なので地域の方にも便利ですし、バス待ちの客にとっての暇つぶしの一つにもなり、外国人観光客にとっても人気の”100円ショップ”が近江町市場近くにあれば寄っていくでしょう。
PLUS
現在の100円ショップに近い業態を営んだ戦前の例として、高島屋が全国に展開したいわゆる『十銭ストア』が挙げられる。
1926年(大正15年)に大阪・長堀店に「なんでも十銭均一売場」を設置したのを皮切りに、1930年(昭和5年)には難波南海店に「高島屋十銭ストア」を開設。その後1932年(昭和7年)にかけて独立型の店舗50店を大阪・京都・名古屋・東京周辺に展開し、大好評を博したという。(Wikipedia より引用)
もともと100円ショップのルーツは百貨店なんですね。