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「ハイアットセントリック」が金沢に進出!高級ホテル 2020年開業へ!

 

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金沢市が誘致する、インターナショナルブランドホテルについて、開発事業者はオリックス、アメリカ大手ホテルチェーンの「ハイアット」による新ブランド「セントリック」が進出することが決定しました!

 

 

 

◆場所は?

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進出する場所は金沢駅西口で、現在、金沢駅西暫定駐車場となっている7423㎡です。

この敷地は金沢駅の貨物駅として利用されたのち、市が90年台にテレコムセンターを建設する予定だった敷地です。

数年前にも物販店の進出やホテル業者の進出が噂されていた土地です。

 

 

 

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現在の金沢駅西暫定駐車場(写真手前)の様子です。

週末になると駅西時計駐車場が満車になることが多いため、駅西暫定駐車場に駐車する車も少なくありません。

隣接するように金沢駅西口と駅西広場があります。駅にほぼ直結のホテルとなりそうです。

その他、周辺ではホテルやマンションが立て続けに建てられ、建設ラッシュとなっています。

 

 

 

◆建物の完成イメージと施設の概要

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(画像:優先交渉権者等の決定(平成28年7月8日公表)‐ 金沢市 より引用)

建物の完成イメージはこちらです。めちゃくちゃカッコイイですね!!

金沢駅西口にふさわしいランドマーク、モダンさ、落ち着き、優雅さ、高級感…

上の図はおそらく金沢駅西広場から見た様子です。向かって左側が「ホテル棟」、向かって右側が「レジデンス・SA棟」となります。

 

 

◆ホテル棟

ホテル棟には、外資系ホテル「ハイアットセントリック」が銀座に次いで国内2番目の進出となります!

ハイアットの新ブランド「セントリック」は”未知の体験に心躍らせ、尽きない好奇心で街を楽しむ行動的なトラベラーのためのライフスタイル ブランド”(http://newsroom.hyatt.com/012715Hyatt-Introduces-Hyatt-Centric)です。

現在、アメリカにはシカゴやマイアミにあり、日本国内には東京・銀座に2018年の開業に向けて建設中です。また、将来的にはニューヨークやパリにも開業予定です。

ハイアットセントリック金沢は、客室数が250室で、ハイアットセントリック銀座(164室)より多くなります。客室面積はスタンダードが35㎡で、広々とした客室になります。

 

 

◆SA・レジデンス棟

SA(サービスアパートメント)・レジデンス棟には、アメリカの世界的なサービスアパートメントのリーディングカンパニーである、「オークウッド」が手掛ける、オークウッド金沢が日本国内では東京以外に初進出します。

サービスアパートメントとは、長期滞在者用の高級賃貸マンションのことで、家具や家電、食器が備え付けられており、着いたその日から自宅のように過ごせる形態です。(おそらく、)高級ホテルとマンスリーマンションを掛け合わせたようなものですね。

進出するのはオークウッドが展開するブランド(プレミア・レジデンス・アパートメンツ)のうち、レジデンスが進出するものと思われます。

また、上層階には分譲レジデンス(分譲マンション)も設けられる予定です。(分譲されるものもオークウッドブランドになるのかは不明です)

サービスアパートメントは109戸、分譲レジデンスは112戸設けられます。

短期滞在者用の「ハイアット」、中・長期滞在者用の「オークウッド」が進出することにより、ニーズをすべてカバーできるそうです。

 

 

◆低層部の付帯施設

低層部の付帯施設もいろいろあります。

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(画像:優先交渉権者等の決定(平成28年7月8日公表)‐ 金沢市 より引用)

 

1~3階には「金沢みらいの丘」という市民向けの複合施設が設けられます。1階 商業施設、2階 ウエディング 3階 屋上庭園 となります。

完成イメージでは1階商業施設部分に「BOOK」の文字が。低層部はガラス張りの開放的空間で1階と2階はエスカレーターで結ばれています。

屋上庭園はくつろぎスペースとなりそうですね。

3階に設けられる、「The CORNER」は、ハイアットセントリック金沢の付帯施設で、セントリックのコンセプト「旅の拠点」を象徴する中核施設・情報コーナーとなります。ちなみに、シカゴにあるハイアットセントリックに設けられている「The CORNER」では、ゲームエリアや暖炉がありリビングスペースになっているようです。

その他、3階にはレストランやフィットネス施設、2階にはMICE施設(学会や大会に対応可能な会議スペース)となります。

 

 

◆地下駐車場完備

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現在の駅西暫定駐車場が無くなると駐車場不足の懸念がありましたが、今回の提案では地下駐車場が地下1階、地下2階に300台整備されることになり、一部はホテルやレジデンス専用となりそうですが、駐車台数は現行を維持される可能性はあります。

また、屋外に配置しないことで、土地の有効活用や景観に配慮した点でも評価できます。

 

 

◆建物の概要

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(画像:優先交渉権者等の決定(平成28年7月8日公表)‐ 金沢市 より引用)

建物は主にホテル棟とSA・レジデンス棟のツインタワーとなります。

敷地面積:7,423㎡

建築面積:5,405㎡

延床面積:56,481㎡

延べ床面積が56000㎡超ということで、大型ビルであることが分かります。

ホテル棟

地上15階、地下2階

地上60m

SA・レジデンス棟

地上17階、地下2階

地上60m

どちらの建物も高さ制限ギリギリの建物となります。

個人的には高さ制限なしでも良い気がしましたが、高さ60mの制限があるにもかかわらずツインタワーにすることで建物の迫力を感じることができるよう工夫されている点が素晴らしいです。

 

 

 

◆今後のスケジュール

今後のスケジュールは、

2016年9月 9月定例議会での議決を経て正式契約

2016年秋 基本・実施設計

2017年夏以降 建設に着手

2019年秋ごろ 竣工

2020年春 ホテル開業

となります。

今回は5つの開発業者が金沢駅西口の国際ブランドホテル誘致に参加し、結果的にはオリックスが選ばれました。

日本経済新聞(2016年7月9日 「金沢駅西口ホテル、オリックス陣営に優先権 ハイアット進出」)によれば、「オリックス-ハイアット」のほかに、「森トラスト-ハイアット」「ケン・コーポレーション-ハイアット」「積水ハウス-マリオット」「大和ハウス工業-ヒルトン」も参加していたとのことです。

地方都市においてこれだけの開発業者が参加することは極めて珍しく、多くの制約条件がある中でこれだけ多くの業者が名乗りを上げたのは私も驚いています。金沢駅西口の一等地なだけに関心の高さがうかがえます。

発表された、金沢駅西口の「ハイアットセントリック」「オークウッド」の進出計画。

金沢のシンボルとして、市民から富裕層の観光客まで多くの方に親しまれるツインタワーとなってほしいです。

次は、金沢都ホテル再開発計画やJR広岡社宅跡地やJRバス営業所跡の再開発計画などまだまだ正式発表されていないものが目白押しですが、今回発表された計画に触発されるように、金沢に賑わいをもたらす高度な建物の計画が出てくると嬉しいです。

 

 

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