
Zepp金沢(仮称) 建設工事は、金沢駅西口に西松建設が日本海側初となる、収容人数1200人のライブホール「Zepp金沢」を誘致、建設する工事です。今回、建設工事のお知らせ看板が立っていることを確認しました!
概要
| 名称 | (仮称)金沢駅西口音楽ライブホール計画 |
|---|---|
| 住所 | 石川県金沢市広岡3丁目301-1ほか |
| 用途 | 劇場(ライブホール) |
| 敷地面積 | 3,042.96㎡ |
| 建築面積 | 1,892.22㎡ |
| 延床面積 | 2,659.33㎡ |
| 構造 | 鉄骨造 |
| 階数 | 地上2階 |
| 高さ | 不明 |
| 工事着手予定日 | 2026年5月1日 |
| 工事完了予定日 | 2027年10月1日 |
| 戸数 | ー |
計画では、西松建設が事業主体となり、JR西日本等が所有する広岡3丁目の土地において、定員約1,200名規模のホール開発を推進しています。運営面では株式会社Zeppホールネットワークと提携。国内外のアーティストによるライブ興行に加え、多目的なイベント需要にも応える施設として、2027年春の開業を計画していましたが、2027年10月へ工事がずれ込むようです。
Zeppとは?
Zeppは、ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社である「株式会社Zeppホールネットワーク」が運営する、国内最大規模のライブハウス(コンサートホール)の統一ブランドです。
一般的な市民会館などの「ホール」とは異なり、基本的には「スタンディング(立ち見)」をメインとしたライブハウスの構造ですが、椅子を並べて着席スタイルにすることも可能です。
「ドームやアリーナほど広すぎず、アーティストを近くに感じられるが、小規模なライブハウスよりも音響・照明設備が豪華で快適」という、プロのアーティストが目指す登竜門的な存在でもあります。
日本国内にあるZeppの施設
現在、日本国内には以下の9施設があります。
※人数は「スタンディング(立ち見)」時の最大収容人数です。(椅子使用時は約半分になります)
| エリア | 施設名 | 収容人数 (約) | 場所 |
| 北海道 | Zepp Sapporo | 2,009人 | 札幌市中央区 |
| 東京 | Zepp Haneda (TOKYO) | 2,925人 | 大田区 (羽田空港) |
| Zepp DiverCity (TOKYO) | 2,473人 | 江東区 (お台場) | |
| Zepp Shinjuku (TOKYO) | 1,500人 | 新宿区 (歌舞伎町) | |
| 神奈川 | KT Zepp Yokohama | 2,146人 | 横浜市西区 (みなとみらい) |
| 愛知 | Zepp Nagoya | 1,864人 | 名古屋市中村区 |
| 大阪 | Zepp Namba (OSAKA) | 2,513人 | 大阪市浪速区 |
| Zepp Osaka Bayside | 2,801人 | 大阪市此花区 (USJ近く) | |
| 福岡 | Zepp Fukuoka | 1,526人 | 福岡市中央区 |
今回のZepp金沢で計画されている「定員約1,200人」は、Zepp ShinjukuやZepp Fukuokaに近い、少しコンパクトで都市型に近いサイズ感と言えます。
Zeppがアーティストから支持される理由
Zeppがアーティストやファンから支持される理由は、以下の「統一規格」にあります。
1. 全国どこでも「同じ環境」が作れる(Zeppツアー) Zeppは、ステージの幅、音響・照明設備の規格が全国でほぼ統一されています。 これにより、アーティストは「東京で組んだセットや演出を、そのまま大阪や札幌に持っていく」ことが容易になります。これを「Zeppツアー」と呼び、効率的かつ高クオリティなツアーが実現できます。
2.入場のスムーズ化(キャッシュレス推奨) 最近のZeppは、入場時のドリンク代支払いに交通系ICカード(Suica, ICOCAなど)の利用を強く推奨しており、現金よりもスムーズに入場できるオペレーションが進んでいます。
3. 立地が良い 多くのZeppは駅から近い場所や、商業施設の近くに建設されており、遠征してくるファンにとってもアクセスが良いのが特徴です。
金沢駅から徒歩5分!信号を渡らず歩ける立地

金沢駅からZepp金沢までは約550mで、金沢へ観光に来られた方はわかるかもしれませんが、金沢駅東口から近江町市場までが約1000mであることを考えると、その半分の距離、時間にして徒歩5~6分です。
そして、金沢駅西地下道を利用すれば金沢駅から金沢パークビルまでは地下道で接続されているため、信号を渡ることなく、ノンストップで会場まで到着することができます。
建設お知らせ看板が設置されていました!

情報を見てみると、開発事業者は西松建設株式会社 アセットバリューアッド事業本部、設計は株式会社浦建築研究所とあります。
浦建築研究所といえば金沢市に本社を置く設計事務所で、当初この地で計画していた金沢アリーナ構想にも携わっていました。
https://www.mext.go.jp/sports/content/1421304_007.pdf
施工業者が決まっていないのが最も懸念される事案ですが、順調に進めば2026年5月の着工、2027年10月の竣工を目指している模様です。

図面を拡大してみてみましょう。
まず、建物の入り口は日本銀行金沢支店側となります。
これは北側にマンション(プラウドシティ金沢)があることを配慮してのことだと思われます(一部植栽が設けられるのも配慮してのことだと思われます)。入り口には建物から延長する形で約5mの庇が設けられます。
また、旧勤労者プラザ駐車場側はバックヤードとなります。

JR社宅跡地の面積をいっぱい使うわけでなく、社宅跡地の一部分であることがわかりますね。あと1棟残っている、旧JR社宅も解体せず、建物をかわす形で建設されます。
現在の様子

2026年1月6日に訪問した際の様子です。
建設のお知らせ看板が立ったことでいよいよ工事が始まるのかとワクワクしますね。

Zepp金沢建設に伴い、駐車場は2025年9月30日で一部分が閉鎖されていました。
2026年5月に無事着工できることを祈りたいです。
さいごに

2020年の国立工芸館の移転、金沢フォーラスにはポケモンセンター、ガンダムベース、ちいかわらんどなど、IP(知的財産)店舗のお店が続々と出店しています。
これまで「東京や大阪、せめて政令指定都市に行かなければ体験できない」と思われていたコンテンツが、次々と金沢に集結しています。
そして今回浮上した、音楽エンターテインメントの最高峰「Zepp」ブランドとの連携によるホール計画。
通常、これだけの商業・文化機能は、政令指定都市でなければ維持できません。しかし金沢には、国内外から訪れる多くの観光客という強力な「後押し」があります。そして観光客を受け入れるホテルのキャパシティも十分にあります。観光客が落とす消費や活気が、大都市並みの市場規模を生み出し、企業側に「金沢なら成功する」と判断させているのではないでしょうか。
「文化」「サブカルチャー」、そしてZeppによる「音楽」。東京など大都市にあるような楽しみがコンパクトに凝縮された金沢は、地方都市の枠を超えて進化しようとしています。

