金沢市の兼六園下交差点に隣接している「兼六駐車場」について、石川県は全面的に建て替える方針を固めており、完成イメージ図が公開されました。
第1期工事として2019年春より、敷地南側で立体駐車場を建設し、2020年の東京オリンピック/パラリンピックまでに完成させる方針です。
兼六駐車場とは
兼六駐車場は1967年(昭和42年)に廃線となった北陸鉄道金沢市内線の車庫跡地に整備された立体駐車場です。
旧館は1973年、新館は1982年に整備されています。
先行整備された旧館とその後建設された本館のうち、旧館は2015年に解体されました。
完成イメージ
(出典-北國新聞 2018年5月22日付)
新しい兼六駐車場の完成イメージがこちらです。
まるで駐車場に見えないようなモダンさがあるデザインですね!
エントランス及びエレベーター棟は全面ガラス張りになります。
また、全体デザインとして、落ち着いた外壁に格子を配すことで、兼六園や金沢城との調和も図ります。
地上5階建てで1階は観光バス駐車場、2階から5階は普通車駐車場となります。
駐車場の付帯施設として、観光情報コーナー、休憩所が設けられます。そして、兼六園下交番も建物内に入居することとなっています。
駐車台数についてみていくと、
現在 | 新兼六駐車場 | |
普通車駐車場 | 482台 | 480台 |
観光バス駐車場 | 12台 | 40台 |
合計 | 494台 | 520台 |
普通車の駐車場はほぼ変わらず480台ですが、観光バス駐車場は3倍以上の40台分設けられる予定です。
現在、兼六駐車場のバス駐車スペースが慢性的に不足しており、広坂合同庁舎横に暫定駐車場を整備し20台分設けている状況です。
現在の様子
現在の兼六駐車場です。
そして、兼六園下交差点角に建っている兼六園下交番の様子。
現在は白~クリーム色を基調とした外観ですが、老朽化が目立ってきています。
第1期工事として観光バス駐車場(旧館跡地)に立体駐車場を建設します。
完成イメージの写真右側4分の1部分です。(色が異なる部分)
2014年に決定した兼六駐車場の新築計画。
ようやく完成イメージが公開され、来年から工事がスタートします。
兼六駐車場は兼六園下交差点の改良と同時に行われるため時間がかかっているものと思われます。
(金沢都市計画道路の変更 議第1570号-石川県)
兼六園下交差点の改良では田井町(金大)方面を4車線から6車線に拡幅することで渋滞の緩和が図られます。
駐車場の整備と交差点の改良がセットになった事業。
完成すれば渋滞の緩和と駐車場の更新が期待できます。