石川県立中央病院建設工事は、築30年以上が経過し老朽化し、全国でも最も古い部類となった石川県立中央病院を建て替えるもので、石川県民に信頼される高度専門病院として、平成29年の開院を目指し工事が行われています。
概要
(石川県立中央病院完成イメージ)
(鳥瞰図の完成イメージ)
(いずれも、県立中央病院建設推進室 より引用)
建設場所:石川県金沢市鞍月東2丁目地内
敷地面積:96,000平方メートル
延床面積:62,000平方メートル
構造:鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造(免震構造)
階数:地下1階、地上10階、屋上ヘリポート
病床数:630床
駐車台数:900台
設計:日建設計
また、病棟の構造が十字型に構成した病棟を2ユニット配置した「ツインクロス」構造で、全ての病床に窓が設けることができ、スタッフステーションを取り囲むように病室が配置され、看護動線の短縮ができるなどのメリットがあります。
2017年9月完成予定
2018年1月開院予定
現在の様子
2016年12月末で進捗が60%だそうです。
右側が現在の石川県立中央病院で、裏側に新しい石川県立中央病院が建設中です。
現在の石川県立中央病院は2019年までに解体され300台分駐車場となります。現在の駐車場600台分と合わせ900台収容となります。
鉄骨は最上階まで組みあがっています。
3基のタワークレーンは現在も活躍中です。
タワークレーンがカッコイイですねぇ・・・
タワークレーンには愛称があり、手前左から「はくさん号」「かが号」、奥にいるのが「のと号」です。
一つの建物にタワークレーンが3基いるのは石川県では珍しいです。
低層階の様子です。
さすが延べ床面積6万㎡超だけあって、巨大ですね・・・
ツインクロス型の特徴ある外観が分かります。
少し引いて撮影しました。
低層階は外壁が取り付けられ、石川県庁舎と同じような茶色の配色となりました。
上層階はまだ鉄骨がむき出し状態です。
敷地北側(裏側)から見た様子です。
裏側は道路ギリギリに建っているため迫力があります。
カッコイイ・・・
続いて、先ほどの場所から東へずれたところから見た様子です。
続いて敷地東側から。こちらからはタワークレーン「のと号」がよく見えます。
低層部にはスロープが見えました。
救急搬送用スロープでしょうか?
南側(正面)から見た様子です。
現在の病院の裏側からタワークレーンが見えます。
現在の石川県立中央病院も間もなく見納めです。
新しい石川県立中央病院は2018年1月開院予定なので残り1年ですね。
カフェやコンビニも入居へ
公募型プロポーザルの結果、
カフェ→ドトールコーヒー
コンビニ→セブンイレブン
が病院内に出店することとなったそうです。
石川県初!ドクターヘリも導入へ!
11月に行われた石川県議会平成28年第4回県議会定例会において、
12.ドクターヘリについて
ドクターヘリにつきましては、その導入にあたって、恒常的な医師の確保が最大の課題でありましたが、このたび、県立中央病院として医師を確保できる体制が整ったほか、金沢大学医学類の特別枠で養成された医師の活用により、医師の確保に目処が立ったところであります。このため、本県の救急医療体制のさらなる充実・強化を図るため、現在、建て替えを進めている県立中央病院にドクターヘリを導入することとしたところであり、具体の準備を進めてまいります。
(議案説明要旨(平成28年第4回県議会定例会) – 平成28年11月30日 – ドクターヘリについて-石川県 より引用)
とあり、ついに石川県にもドクターヘリ導入が決定しました!
北陸3県は昔からドクターヘリ空白県と言われていましたが、富山県が2015年にドクターヘリを導入し、全国でも石川県や福井県など未導入の県は数県でした。
2018年秋ごろをめどにドクターヘリが導入され、より救急医療体制が強化されることになります。
おまけ
遠くから撮影した石川県立中央病院の建設状況です
こちらは、IRいしかわ鉄道東金沢駅近くから撮影しました。
石川県庁舎と対比するように建設中です。
続いて、金沢港大橋からの様子です。
金沢港のコンテナ越しに石川県立中央病院の建設風景が都会的でカッコイイですね。左側のタワークレーンの奥にある山は、霊峰白山です。
他にも、こんなところから見えたというのもあります。
(参考記事:砺波・夢の平スキー場から金沢の”あの建物”が見える!?)
過去記事
・石川県立中央病院建設工事2016.8
・石川県立中央病院建設工事 2016.2