北陸新幹線金沢駅舎新築工事は2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業に伴い、駅舎の新築と金沢駅構内のリニューアル工事が行われます。北陸新幹線金沢駅舎の内装は石川県・金沢市を代表する31品目に及ぶ伝統工芸が使用されます。また、ホーム階の柱には金箔パネルが設置され、ホームドアには加賀五彩(藍、臙脂(えんじ)、黄土、草、古代紫)で彩られます。
駅舎外観は、「もてなしドーム」と呼応した、ゆるやかで優美な曲面屋根を設け、金沢のまちを流れる浅野川と犀川を表現するとともに、開放的な大きな壁面でまちへの視界を確保します。
外壁は伝統工芸の金沢漆器をイメージさせる黒色とし、落ち着きの中に神秘的で洗練された金沢らしさを表現します。
また、金沢駅構内のコンコースのリニューアル工事にも着手します。
コンセプト「東口広場と西口広場をつなぐ、金沢の新しいシンボルロード」
- コンコース全体に東口広場にある鼓門をイメージしたデザイン的にインパクトのある設備を連続的に設置することで、全体の統一感を演出します。
- 伝統工芸品の活用などを行うことにより、石川らしさ、金沢らしさを演出します。
- 門型柱に案内サイン、広告、パンフレット棚を設置し、情報発信機能を持たせます。
- 床面及び照明設備を改修することにより、明るく、開放的な空間を創り出します。
(工事期間 2014年1月~2015年3月)
コンコースの様子
新幹線高架下の様子です!
非常口のサインが取り付けられました。
そして、暖色系の灯が天井からコンコースを照らし、能登ヒバを使用した木質パネルが取り付けられました!
能登ヒバを使用した木質パネルの様子です。
コンコースが木のいい香りに包まれていました。
天井からぶら下がっている細い棒は将来的に案内サインが取り付けられる予定です。
在来線高架下の様子です。
在来線改札口前の印象的な八角形の天井付近にも、木質パネルが取り付けられていました。
コンコース柱(シートに覆われている部分)には、九谷焼や輪島塗のパネル、デジタルサイネージが取り付けられる予定です。
旧案内サインもそろそろ撤去されそうですね。
金沢駅の東口、西口はそれぞれ、「兼六園口(東口)」「金沢港口(西口)」に表記が変更されます。
(参考記事: 金沢駅 東口・西口が兼六園口・金沢港口に名称変更へ)
在来線高架下から、金沢駅東口側を望む。
木質パネルが連なり、コンコースが一体的となったように感じます。
金沢駅西口側にある金沢百番街「くつろぎ館」のコンコース付近です。
こちらでも木質パネルを取り付ける工事が進んでいました。
みどりの窓口の様子
北陸新幹線開業後の切符購入関連?本日ご乗車分、明日以降ご乗車分と区分けされていました。
北陸新幹線金沢開業後、並行在来線第3セクターとして運営する、IRいしかわ鉄道のお客さまカウンターの整備が着々と進んでいました。
ガラス張りの外観で、内装は木材がふんだんに使われている様子でした。
IRいしかわ鉄道のきっぷうりばも整備されていました。(2015年2月中旬現在、まだ運用開始されていません)
IRいしかわ鉄道の開業前ポスターです。
・・・というわけで、金沢駅コンコースを見てきましたが、木質パネルが取り付けられたことにより、印象がだいぶ変わりました。
バブル感が漂っていた駅構内から、現代風かつ歴史的な駅舎へと変貌しつつあります。