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東アジア文化都市2018金沢 変容する家へ行ってきました!

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金沢市中心部各所で行われている現代アートの展覧会 東アジア文化都市2018金沢「変容する家」へ行ってきました!

 

 

東アジア文化都市とは…

「東アジア文化都市」は,日中韓文化大臣会合での合意に基づき,日本・中国・韓国の3か国において,文化芸術による発展を目指す都市を選定し,その都市において,現代の芸術文化や伝統文化,また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するものです。これにより,東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに,東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。

文化庁

 

要約すると、日中韓の3ヶ国から選ばれた3都市が交流を行い、 1年間を通じてさまざまな文化芸術プログラムを実施する国家プロジェクト(東アジア文化都市2017京都より引用)となっています。

2018年には日本から金沢市、中国からハルビン市、韓国から釜山広域市が選ばれました。

 

 

「変容する家」では、「家」をテーマに、日中韓の現代美術作家が参加している展覧会となります。

金沢市内(広坂、石引、寺町・野町・泉)の空き家や空室となっている場所に、各国のアーティストがテーマに沿って様々に表現しています。

※すべて入場無料です

 

 

 

金沢市中心部で現代アート巡り

会場は全部で22か所あり、スタンプラリーをして巡回する感じになります。

スタンプが5個でオリジナル缶バッジ、スタンプが15個でオリジナル手ぬぐいがもらえます。

 

せっかくなら、全22箇所をコンプリートしようと思い、2日間に分けてめぐってきました!

紹介する作品はごく一部ですが、気になる作品があれば、会期が2018年11月4日までなので今週末がラストチャンスです

 

 

1日目

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1日目は10月上旬に巡りました。

とはいえ、建設中のビルを見てからだったので、結構急ぎでしたが…

まずは、金沢21世紀美術館に隣接する箔一広坂ビルを1棟丸ごとアートに使った「金沢スクオッターズプロジェクト2018」(川俣正)です!

 

 

 

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一面、障子に囲まれた空間が印象的でした。

 

 

 

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…と思ったらふすまも?

各階で昔懐かしい香りがしました(笑)

 

 

 

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長い廊下も取り囲まれています

 

 

 

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次は引き戸ですかね・・・?

カタチは異なるものの、木目調の似たデザインが縦横無尽に

 

 

 

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最上階に出ると、まるで鳥の巣のような空間に

 

 

 

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鳥の巣の隙間から見える金沢の街並みが新鮮なアングルで見られました!

 

 

 

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続いてはレンタサイクルまちのりで寺町へ移動

少林寺の中にあるアート「在家 出家」(ソン・ドン)です。

赤ちょうちんがいい感じですね

 

 

 

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お寺の中へお邪魔させていただくと、2つの大きな箱があり・・・

「是非中へ入ってみてください」と促され、入ると…

 

 

 

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中は異空間!!

このギャップに驚きと感動がありました

 

 

 

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他にも自撮り棒?を意識した風刺のような(?)作品も面白いです。

 

 

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この後に、寺町界隈とにし茶屋街の作品を見てきました。

夕暮れで閉館時間ギリギリだったので写真は割愛しますが、特ににし茶屋街のお茶屋さんで行われていた作品は印象的でした(あと、茶屋の内部が見れたのも◎)

 

 

 

2日目

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続いては10月下旬となり、アメリカ楓が色づく頃に散策の続きです。

まずは石引エリアからスタート。

 

 

 

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石引通り沿いの元ちゃんハウスで見たのが「紫の季節」(山本基)

 

 

 

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山本さんは金沢在住のアーティストで、過去に金沢21世紀美術館でも作品を拝見したことがありました!

塩を使った塩アートとなっており、繊細かつ独特な模様が印象的でした。

 

 

 

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どうやって作っていくのかも気になりますね

 

 

 

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次は石引の住宅街へ。

本当にイベントが無かったら行くことがないであろう住宅地の路地裏が入口となっていました。

こちらには「100歳違いの先祖と私」(オーギカナエ)の作品があります。

 

 

 

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まるで、かわいいメジェドのような愛くるしさがあるキャラクターがお出迎え

 

 

 

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キッチンにもズラリ(笑)

 

 

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パンフレットの地図があまり詳細ではないのでこの辺かなと思いながら散策していたのですが、分からなかった建物の一つが石引温泉亀の湯。

まさか、亀の湯でやっていると思わなかったのでマップを見ながら行ったり来たりしてました(笑)

 

 

 

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今から温泉に入る準備もしていないのに館内へ入るという新鮮な感覚でした。

 

 

 

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会場が2階なのでエレベーターで行きます。

本当は小立野台地の段丘崖に立地する建物なので浴室からの景色も綺麗なんでしょうね

 

 

 

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2階にあるのが「看板図書館」村上慧です。

石引商店街をリサーチして本の表紙が商店街に実在するお店になっています。

 

 

 

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続いても石引エリアの「空白いろのきおくに浮かぶ海女の家」(呉 夏枝)です。

海女さんをイメージした青色に染色された織物がとても綺麗です。

 

 

こうやってのんびり散策しながら石引エリアは制覇しました!

…が、またもや時間がおしているので、金沢ふらっとバスで片町まで移動し、1日目で回りきれなかった寺町の会場へ行った後、レンタサイクルで泉一丁目界隈へ。

野町駅や泉エリアまでいくと徒歩では結構きついのでレンタサイクルを駆使しながら、回ってました。

 

 

 

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こちらはにし茶屋街近くの「スーパーナチュラル:1日の山 金沢」(ハン・ソクヒョン)です。

 

 

 

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これは資源ごみをテーマにした作品でしょうか。

緑系のペットボトルなどを中心に迫力ある展示でした。

 

 

 

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空き缶が川のようになっていました。

これが広場の中心にあり、インパクトがあります。

 

 

 

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さいごに紹介するのは「ある小さな過去を巡って」(魚住哲宏+魚住紀代実)です。

個人的なファーストインパクトが「カオス」でした

 

 

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各地で拾ってきた音をテーマにした作品で、昔懐かしいようなちょっぴり怖いような感じでした

 

 

 

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雨音とともに豆電球が光ります

 

 

 

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一面箪笥に囲まれた空間

 

 

 

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どの角度から見たらいいかわからない不思議な空間

まるで夢を見ているような気分になりました

 

 

 

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まるでタイムトリップしたかのように何十年も前に使われていた道具がずらり

 

 

 

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2階も少しヒヤッとするような面白い空間です

 

 

 

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個人的にはこの2階手すりや、

 

 

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丸窓

 

 

 

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玄関の先の大階段と、元お茶屋さんかと思われる風景がいくつも残っていたこともちょっと感動でした。

 

こうやって普段は入れない建物に入れることや、普段は歩く機会のないエリアを散策できることも魅力的でした。

 

そして、なんとか全てをコンプリートすることができました!

金沢市では金沢駅から金沢21世紀美術館までモニュメントを設置した「アートアベニュー」など、現代アートに関しての取り組みは数多く行われている印象ですが、こうやって金沢の街をフィールドに博覧会のようにして歩くのは新鮮で、新たな発見もたくさんありました。

また、こういう機会があればアートを通して、金沢のメジャー観光地に固執しない”本物の金沢”を多くの方が体感できそうです。

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