金沢外環状道路海側幹線は、白山市乾町~金沢市今町の全長18.4kmの地域高規格道路です。現在、Ⅰ~Ⅲ期区間とされた、白山市乾町から金沢市大河端町までの側道が開通しています。
Ⅳ期区間とされる、金沢市大河端町から金沢市福久町までの3.2kmが建設中であり、完成すれば、白山市から金沢市福久まで、渋滞が慢性化している国道8号を通らずに金沢市街地を回避でき、渋滞の解消に大きく寄与するものとなります。
概要
(道路事業(外環状道路)金沢外環状道路 海側幹線-石川県 より引用)
金沢外環状道路海側幹線は、Ⅰ~Ⅲ期区間の側道が4種1級、本線が2種1級となっています。現在は側道のみ供用されていますが、本線が建設されると2種1級なので、都市高速道路と同じ規格で整備されることになります。道路看板も青看板ではなく緑看板が使われます。
現在建設中のⅣ期区間は3種2級なので、一般国道のバイパスと同じような形で整備されます。
現地にあったパネルを撮影したものです。
Ⅳ期区間にはインターチェンジが4つと国道8号線に交差点が設けられます。
Ⅳ期区間の事業概要
路線名:金沢外環状道路海側幹線
(ー)蚊爪森本停車場線,(市)大浦千木町線
起終点:金沢市大河端町~福久町
事業区間:3.2km
事業年:平成24年~
道路幅員:26.0m~60.0m
車線数:4車線
道路区分:第3種第2級
設計速度:60km/h
今回の取材では・・・
(Open StreetMapを加工 © OpenStreetMap contributors)
そのうち、今回は、大浦I.Cー浅野川橋梁 間の工事の様子を掲載します。
(I.C名は全て仮称)
地点でいうと、⑤と⑦の間及び、⑥,⑦の様子です。
浅野川橋梁について
浅野川橋梁は、金沢市大河端町から金沢市北寺町に及ぶ全長600mの橋梁です。金沢外環状道路Ⅳ期区間で最大の難関となるポイントで、浅野川、北陸鉄道浅野川線、市道をオーバーパスします。
完成すれば、能登島大橋(1050m)、内日角高架橋(887m)に次ぐ、石川県管理道路で3番目に長い橋になります。
上から見たイメージです。
今回は写真で言うと右側,浅野川右岸の様子をお伝えします。
現在の様子
まずは浅野川橋梁から見ていきます。
こちらは右岸堤防より大河端方面を見た様子です。奥のほうでは上部工のうち床版工・橋梁付属物工までが完成し、浅野川堤防左岸に橋脚を建設中です。
浅野川にはまだ桁が架かっていません。
新年度にもここに桁が架かるのかと思っています。
振り返って、福久方向を望む。
堤防を降りて、大河端方面を見た様子。
この辺りは昨年と変化はありません。
上下線の橋脚ができています。
福久、大浦I.C方面を望む。
橋脚がずらっと並んでいます
浅野川橋梁の工事期間は2020年7月31日までとなっていました。
金沢外環状道路海側幹線の大河端~福久間の完成時期は未定となっていますが、工事のスケジュール的に、早くて2020年夏~秋ごろに完成するのではないかと思われます。
あとは、新年度に予算が計上されることを待つばかりです。
続いて、大浦I.C付近の様子を見ていきます。
ゴルフ練習場の近くより撮影しました。盛り土がされています。
浅野川橋梁の先(福久方面)は盛り土による高架になります。
大浦I.C方面を望む。
緩やかなスロープになっているのが分かりますか?
また、側面では擁壁工事が行われていました。
北側から見た様子です。大浦I.Cの形が少しずつ見えてきました。
色分けして見やすくするとこんな感じです。
赤色部分がランプ部のスロープ、緑色が本線高架となります。
福久方面をアップで見た様子です。
真っ白なコンクリート橋脚が並んでいます。
大浦のゴルフ練習場(南側)方向を望む
同様に着色するとこのような感じです。
浅野川橋梁方向を望む。
浅野川橋梁の起点および終点と、大浦I.Cの高架の境目です。
この盛り土部分は、片側2車線+ランプ側道片側1車線あるので、合計6車線分の幅があります。
これ以上は立ち入り禁止なので、柵の前より、浅野川方面を望む。