2017年から整備が進められていた浅野川に架かる4つの橋(天神橋、梅ノ橋、浅野川大橋、中の橋)のライトアップが完成しました。
今までも照明設備はありましたが、より夜の景観を重視したライトアップに生まれ変わりました。
今回は、浅野川大橋をご紹介します。
浅野川大橋の歴史
1594年(文禄3年) 犀川大橋とともに初めて架かる
少なくとも江戸~明治間に大雨流失・老朽化等により7度架け替え
1922年(大正11年) 浅野川水害で橋が流される
※大正11年の水害は犀川・浅野川に架かっていた橋は天神橋以外の11橋全て流失。
犀川60箇所、浅野川40箇所で堤防が決壊、浸水家屋4000戸の大災害。
同年、金沢市内電車の路線延長と災害復旧により鉄筋コンクリート造の橋に架け替え。
1989年(平成元年) 戦時中に金属供出で失われた高欄、照明が再現され、大正11年の時代の姿に戻る。
今までの浅野川大橋ライトアップ
ライトアップリニューアル前の浅野川大橋の様子です。
こちらもライトアップというか、アーチのつなぎ目部分に照明が取り付けられているのみでした。
※一部色温度が異なる場合もあります
国道に架かる橋ということで、照明の明るさにもルールがあるのか、4橋の中では最も眩しい灯りです。
おかげで、橋を渡るときにも暗い印象は全くなく、橋と浅野川を照らしていました。
梅の橋から見た様子です。
川面に明かりが反射するのが綺麗ですね。
中の橋から見た様子です。
主計町茶屋街の先に浅野川大橋という定番のアングルです。
この時は十分美しいと思っていましたが・・・
リニューアル後の浅野川大橋ライトアップ
なんということでしょう!
橋の側面にも照明が当たるようになり、橋全体がくっきりと見えるようになりました!
※色温度を変更しているため実際に見るともう少し暖色です
近くで見た様子です。
水面に浅野川大橋が綺麗に反射し、2連アーチの”めがね橋”ならぬ、3連アーチの”えだまめ橋”出現?
橋のたもとに側面を照らす照明が設置され、3連アーチはもちろん、レリーフやモルタル部分も立体的に見えるような演出がされています。
ひがし茶屋街側から見た様子です。
側面をライトアップするとともに、アーチの裏側までほんのりライトアップされて今まで以上に美しくなりました。
橋の上の照明は従来と変化ありません。
アップで撮影。
大正時代に建設された歴史ある橋がその価値をさらに高めたように感じます。
金沢駅方向を望む。
江戸時代から現代までの建築物が融合し重なった金沢の街並みが感じられます。
最後に梅ノ橋から見た様子です。
橋の側面ライトアップは非常に効果的なものになり、国の登録有形文化財に指定された金沢を代表する2橋(犀川大橋・浅野川大橋)がともに美しくライトアップされることとなりました。
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