かがやき13往復以上 JRが新幹線ダイヤ発表 大型連休に臨時増発
JR東日本、西日本は19日、来年3月14日に金沢まで開業する北陸新幹線のダイヤを発表した。速達タイプの「かがやき」は開業日から6月末まで臨時列車を毎日3往復以上走らせ、うち1往復は新高岡に停車する。定期便の10往復と合わせて基本は1日13往復で、ゴールデンウイークなどの大型連休には臨時列車をさらに増発する。金沢と東京は最速2時間28分、金沢と長野は同1時間5分で結ばれる。
北陸新幹線のダイヤは、「サンダーバード」や「しらさぎ」、開業日に新設する「能登かがり火」(金沢―和倉温泉)、「ダイナスター」(金沢―福井)など在来線特急との乗り継ぎに最大限配慮して作られた。
「かがやき」の停車駅は富山、長野、大宮、上野。最速便は上野を通過する。金沢―東京の所要時間は2時間28分から2時間34分で、最速便は金沢駅午後6時51分発、東京駅午前10時32分発の上下各1本となる。航空機に対する競争力を高めるため、朝夕の時間帯に「かがやき」を集中投入し、午前6~10時台と、午後4~9時台に5往復ずつ走らせる。
「かがやき」の金沢からの始発は、午前6時ちょうどに出発し、東京駅には同8時32分に到着する。東京発最終は午後9時4分に出て金沢には同11時35分に到着する。これにより、越後湯沢経由で在来線と上越新幹線を乗り継ぐ現行ダイヤに比べ、金沢から日帰りする場合、東京での滞在時間が2時間15分長くなり、12時間32分となる。
臨時「かがやき」の新高岡への到着は、金沢発が午前7時半ごろ、東京発が午後10時半ごろとなる見通し。
「かがやき」より停車駅の多い「はくたか」は、ほぼ1時間に1本走る。金沢―東京の14往復を最速2時間50分、平均して上り3時間5分、下り3時間6分で結ぶ。金沢―長野の1往復は1時間27分となり、長野駅の出発が午前6時11分、金沢駅の出発は午後9時35分とする。
開業日から当面、上越妙高発長野行きの臨時「はくたか」を、午前6時36分発、同7時51分発の2本設定し、通勤、通学者の利便性を高める。
シャトル新幹線「つるぎ」は金沢―富山を最速22分で結び、全列車が新高岡に止まる。富山県内発着の特急「サンダーバード」「しらさぎ」が金沢発着に変更されるため、富山発を午前6、7時台、金沢発を午後11時台に各2本設け、早朝や深夜に乗り継ぎしやすいように配慮した。
北陸新幹線のダイヤがついに明らかになりました。ダイヤについては知識のある方がブログなり、サイトなりTwitterなりで書かれているので、個人的に注目ポイントをまとめてみました・・・
1.かがやき が金沢駅始発6:00に!
北陸新幹線 最速達列車「かがやき」の金沢駅始発が6時00分になりました!
これにより、東京駅着が8時32分!早いですね!小松空港を仮に利用したとしても、小松発羽田行の飛行機は7時45分発、8時45分着+都心部への移動時間や手荷物検査の手間を考慮すると、いかに北陸新幹線が良いかわかります。
2.かがやき が東京駅終電が21:04に!
北陸新幹線 最速達列車「かがやき」の金沢駅始発が21時04分になりました!
これにより、金沢駅着が23時35分と、その日中に日帰り可能となります!こちらも、小松空港を仮に利用したとしても、羽田発小松着の飛行機は20時05分発、21:10分着と、都内での滞在時間が1時間程度伸びることとなり、新幹線が大勝利といったところでしょうか。
3.かがやき 臨時列車増発へ!そのうち1本は新高岡駅停車
2014年3月~6月末までは「かがやき」の臨時列車が増発され、そのうち1本は新高岡駅に停車します。当ブログで過去に「【特集】新高岡駅「かがやき」通過問題について」を書いたところ、多くの方から反響をいただきました。この記事を書いた後、高岡市を中心に”かがやき新高岡駅停車”のために19万人の署名を集め、JRに提出したそうです。その成果もあってか、お試しとして?かがやきの臨時列車1本が新高岡駅に停車することとなりました。「新高岡駅には”かがやき”は停車してくれる!」と思い込み、陳情もせずに、かがやきが新高岡駅には停車しないと発表された途端に狂ったように、批判し、署名を集める滑稽な姿にあきれてしまった部分もありますが、試しに1本停車することとなって高岡市長も面目を保ったのではないでしょうか。
ちなみにGW期などはさらに増発されるそうですね。(この臨時列車は新高岡駅に停車するかはわかりません。)
あとは、並行在来線についても注目ポイントを述べておきます・・・
4.金沢駅の終電が大幅繰り下げ!小松駅・高松駅からでも、かがやき始発・終電が間に合うように普通電車を設定!
北陸新幹線開業後は、金沢駅の終電が大幅繰り下げされます。
これは、新幹線の終電に接続する形で普通列車が金沢‐小松間、金沢‐高松間を運行するためで、南北に長い石川県ですが、能登南部(口能登)と南加賀(小松市)まで、かがやきの始発と終電に間に合うダイヤが設定されます。
5.泊駅‐金沢駅間に快速列車の運行が決定!(平日限定)
速達性向上のため、泊~金沢間に3往復の快速タイプの列車を運転します。(一部 泊~富山間)
停車駅は、金沢・石動・高岡・小杉・富山・滑川・魚津・黒部・入善・泊です。
「泊駅」発 → 「金沢駅」行 2本 「泊駅」発 → 「富山駅」行 1本 「金沢駅」発 → 「泊駅」行 3本 ※土曜・休日は、運休します。
ようやく北陸地方にも快速列車が!Twitterでも話題になっていましたが、七尾線の接続駅ともなっている津幡駅には停車しないんですね~。多分、あいの風とやま鉄道が運行するもので、富山県メインで停車駅を設定したから仕方ないものと思われます。
6.青春18きっぷの「北陸特例」の概要が明らかに!
(「青春18きっぷ」の発売および北陸新幹線開業に伴う「フルムーン夫婦グリーンパス」などのおトクなきっぷのお取り扱いについて を引用)
青春18きっぷの取り扱いについては、並行在来線(北陸本線の一部)が第3セクターに移行することに伴い、金沢~直江津間はJR区間ではなくなるので青春18きっぷの適用対象外となるのですが、特例が発表され、青春18きっぷを所持していた場合は「金沢駅~津幡駅」「富山駅~高岡駅」の運賃の支払いが免除されます。これは、七尾線や城端線、氷見線に配慮したものだと思われます。
例えば、青春18きっぷを持っていた場合に、
①金沢駅~七尾駅間を利用したい場合
→運賃は支払う必要はありません
②金沢駅~富山駅間を利用したい場合
→金沢駅~津幡駅間・高岡駅~富山駅間は運賃を支払う必要はありませんが、津幡駅~高岡駅間は青春18きっぷが適用されないので運賃を支払う必要があります。
③富山駅~直江津駅間を利用したい場合
→特例措置のある区間が無いので、富山駅~直江津駅間は青春18きっぷが適用されないので、この区間の運賃を支払う必要があります。
これに至っては少し残念ですが、もともと18きっぷが適用範囲外の区間が特例として適用されるんだから、文句は言えないですね。新幹線開業後に18きっぷをもって旅に出かける方はご注意ください。
新幹線・在来線のダイヤを見る限りは大方満足できるものだと思いました。
これであとは開業を待つのみですね^^