金沢城・鶴の丸休憩所 再整備工事は、平成13年の全国都市緑化フェアの際に休憩所として暫定的に整備された鶴の丸休憩所が老朽化していることに伴う再整備工事で、現在、「金沢城第Ⅲ期整備計画」の主要事業の一つとして建設が進んでいます。
完成イメージ図・平面図
(http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kouen/siro/turunomaru/documents/ichizu_hp.pdf より引用)
完成イメージと平面図です。
金沢城の菱櫓や五十間長屋が見える側がガラス張りになり、屋外にはテラスも設けられます。
休憩スペースにはテーブルと椅子が配置されるようですね。
また、従来通り、案内・展示スペースも設けられます。
休憩所には新たに「飲食コーナー」が設けられ、金沢市内を中心にカフェやレストランを展開する「メープルハウス」が出店することが決定しました!
メープルハウスは、金沢21世紀美術館内にもカフェ・レストラン「フュージョン21」を出店しています。
現在の様子です。
基礎工事が進んでおり、15年間存在した鶴の丸休憩所前の池は埋立てられたようです。
フェンスの隙間から撮影した様子です。
休憩施設が完成すると、このようなアングルで金沢城が見えるのではないでしょうか。
金沢城公園の変遷
現在、金沢城公園の紹介スペースがないため、フェンスに、金沢城公園の変遷が書かれたパネルが並んでいました。
江戸時代前期は「鶴之御丸」と書かれています。
建物はあまりなく、井戸が点在しています。
江戸後期になると「鶴之丸」になり、辰巳用水の流路も変形しています。
明治になると、金沢城一帯は陸軍の用地になります。
歩兵第七聯隊の兵舎の一部となっています。
戦後は金沢城一帯が金沢大学となります。
教育学部があった敷地の一部となりました。
そして、金沢大学が角間へ移転後に、金沢城公園鶴の丸園地として整備されました。
加賀藩→陸軍(国)→金沢大学→石川県 と、400年間、金沢城の敷地が分割されずに、残ってきたことが金沢城公園の整備に大きく貢献しています。
最後は余談になりましたが、鶴の丸休憩所の再整備工事は来年春まで行われ、2017年春に供用される予定です。