金沢駅西にABホテル 来年4月開業
北陸鉄道(金沢市)は5日、大和ハウス工業金沢支店と共同開発する複合商業施設の3~9階に「ABホテル金沢(仮称)」が入居すると発表した。金沢市広岡1丁目のJR金沢駅西口バスターミナルに面するエリアで来年4月に開業し、全126室を設ける。
ABホテルは、「ホリデイスポーツクラブ」を全国展開する東祥(とうしょう)(愛知 県安城市)が愛知県内7カ所で運営している。北陸へは初進出となり、料金はシングルが7千円から、ツインは1万3千円から。北陸新幹線金沢開業で増加が見込まれるビジネス客や観光客を取り込む。
複合商業施設は地上9階建てで、1階は北鉄のバス待合所、ニッポンレンタカー金沢営業所、1~2階に飲食テナントなどが入る。隣接地には地上4階建て、約300台収容の立体駐車場が建設される。いずれも4月1日に着工し、来年3月31日の完成を見込む。
いよいよ、北鉄のおよそ30年間低利用地だった区画が開発されることとなりました。
場所は、APAホテル金沢駅前隣の敷地となります。
ABホテルは、県内でも展開するホリデイスポーツクラブ運営会社の経営するホテルとなります。近年は中部地方を中心に勢力的に展開しており、まさに新勢力のビジネスホテルになります。
ABホテルの出店希望地域(http://www.ab-hotel.jp/develop/landuse.html)を見ると、3月1日現在、石川県内は金沢駅の他に、小松駅周辺にも進出を狙っているようです。
現在は、ニッポンレンタカーの事務所と北鉄バスの切符売り場が入っている建屋と、後ろ側にコインパーキングがあります。
北陸新幹線金沢開業までに開発されるとは思っていなかったので嬉しいですね。
建築お知らせ看板がAPAホテルとなりに立てられてました。(現在は移設されたかもしれません。)
○名称 金沢駅西広場ホテル(仮称)(ABホテル金沢)
○敷地面積 3014.84㎡
○延床面積 11374.79㎡
○建築面積 2526.97㎡
○部屋数 126室
○駐車場 約300台
○2014年4月1日着工予定、2015年3月31日完成予定
新聞記事には「複合商業施設」と書いてありましたが、実際は敷地面積の4分の3が立体駐車場、建物の3階~はホテルとなり、テナントのスペースは1階、2階となります。しかし、1階はニッポンレンタカーの事務所と北鉄の切符売り場となるので実質、飲食テナント区画は多くても2~3区画程度でしょうか。
金沢駅西口は衰えること知らずの様子で、大原学園金沢新校舎を皮切りに、開発ラッシュが止まりません。
北國銀行新本店ビルや、JR金沢駅第3NKビル、プレミスト金沢駅西口(1.2)、金沢駅西広場、広岡2丁目ビルが近年の第1期駅西建設ラッシュとするならば、これから建設される、ABホテルやNHK金沢放送局、マンション、医療施設等々…の第2期駅西建設ラッシュも楽しみですね!
現在、金沢駅西口周辺では高田産業の「彩の庭ホテル金沢(64室)」、広岡2丁目ビル フレックステイホテルマネジメントによる「ホテルマイステイズ金沢(244室)」が計画中であり、そこに「ABホテル金沢(仮称)(126室)」も建設されるので、今年、来年の総新規供給部屋数が434室となります。
金沢駅西口の有名大型ホテルだけで1403室(独自調査)あり、東口を含めると相当数あるのではないでしょうか。金沢駅周辺は一大ホテルエリアとなり、コンベンションなどにはもってこいのエリアになりましたが、新規参入でさらなる競合となりそうですね。
北陸新幹線金沢開業で観光客は確実に増えますが、近くなる分、観光客が日帰りで帰らないような仕組みが必要になってきますね。