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本多町歴史文化ゾーン 整備工事 2016.11

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本多町歴史文化ゾーン 整備工事は、北陸放送駐車場として使われていた敷地を緑地化し、駐車場内にあった、国登録有形文化財・旧本多家住宅長屋門を移転整備し、本多町歴史文化ゾーンとして緑地空間を整備する工事です。

 

 

 

本多家とは

まず、加賀藩の直臣は、人持組頭、人持組、平士、足軽に大別されます。
人持組頭のなかでも最上級の藩士が8人いました。これが加賀八家と呼ばれる家柄です。
加賀藩の大名家老は、大名にも匹敵する禄高で、加賀八家でもトップクラスの禄高を誇っていたのが本多家です。
本多家は加賀藩の家臣で最高の石高(5万石)を有していました。これは、全国大名家臣の中でも最高の禄高でした。

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本多家の所有地(総面積)は上屋敷・中屋敷・下屋敷10万坪(300,000㎡)を超え、現在の「本多の森」「本多町」と呼ばれるあたり一帯は本多家の所有でした。(スケールが大きすぎて意味が分からないですね)
そこで、家臣だけで500人程度が暮らしていました。
ちなみに、
上屋敷→石川県立美術館、石川県立歴史博物館がある一帯
中屋敷→石川県立図書館、MRO北陸放送会館、鈴木大拙館がある一帯
下屋敷→石川県立工業高校、遊学館高校がある一帯
を指します。
(これは、本多家上屋敷跡遊歩道(仮称)整備工事 2016.11 でも書きました)

今回は、本多家中屋敷があった一帯の整備です。

 

 

 

工事の概要

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本多町歴史文化ゾーンはMRO北陸放送の駐車場として使われていた部分に整備されます。
完成イメージは北國新聞で見た覚えがありますが、スクラップしていないので、文章で説明すると、国登録有形文化財・旧本多家住宅長屋門を中心に、芝生と遊歩道が整備される予定です。
周辺には石川県立図書館(いずれ移転予定)、中村記念美術館、鈴木大拙館などが整備されており、本多家中屋敷に位置した「松風閣庭園(金沢市名勝)」や「旧広坂御広式御対面所(国登録有形文化財)」が現在でも残っています。(参考記事:松風閣庭園の紅葉を見に行きました! 2014.11.23 、 本多の森散歩 ~2013~

 

 

 

工事の様子

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駐車場だった場所は土が搬入され、樹木が仮置きのように1本立っていました。

 

 

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樹木が生い茂っている場所は松風閣庭園となっています。

 

 

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こちらが、国登録有形文化財の旧本多家住宅長屋門です。
長年、MROの職員駐車場へ入るためにはこの門を車でくぐり抜けて出入りしていました。

 

 

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鈴木大拙館側から見た様子です。
旧本多家住宅長屋門の奥にある建物は中村記念美術館です。

 

 

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左に見えるアンテナは北陸放送のアンテナとなっています。

 

 

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どうやら、緑の小径とも接続されるようです。

 

 

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いよいよ本格的に整備され始めた、本多町歴史文化ゾーン。
本多家上屋敷跡遊歩道(仮称) とともに、歴史を学びながら散策できる空間となればいいですね。

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