金沢市文化ホールが大規模な改修工事に着手することが明らかになりました。
そのため、2017年12月から一旦休館になり、2018年11月の再オープンとなります。
約1年間は金沢市文化ホールが使えないため、コンサート・ライブやイベント、コンベンションに支障が出そうです。
金沢市文化ホールは金沢に前田家が入城してから400年(金沢誕生から400年)を記念して、旧高岡町小学校跡地に1982年に建設されました。
建築は東京芸術劇場やソニービルの建築で有名な芦原義信氏、金沢が生んだ世界的建築家の谷口吉郎氏が設立した谷口吉郎建築設計研究所との共同作品となっています。
公共建築100選にも選出されており、建築物としても価値のあるものになっています。
屋根は金沢の雪吊りを模しており、ポストモダン建築の香りもしますね。
改修工事の概要
改修工事は開館から35年経った金沢市文化ホールの設備機器等の機能が老朽化していることや、耐震補強が必要なことが理由みたいです。
具体的には、
- 学術・コンベンション機能、設備機器更新
- 屋上防水
- 外壁改修
- 大屋根塗装
- 会議室改修
- 舞台機構改修
- 設備機器更新(受変電、空調、昇降機、舞台音響など)
- 学術・コンベンション機能(内部改修、トイレ設置・様式化、照明LED化)
となります。
外観に関しては、建築の意匠やデザインを損なわないように耐震補強が行われます。
内装は、大集会室に間仕切りが新設され、大集会室の机・椅子は可動式になります。
また、市民サロンは有料とし無線LANが整備されます。英語と日本語の案内サインが設置されます。
コンベンション施設として活用もされていることも加味しての改修となりそうですね。
代替施設は?
利用者が困ることとしては、ライブやイベント、コンベンションなどで1年間利用できないことですね。
899席の大ホールは金沢の中では中規模のホールとして利用されています。
金沢市中心部の施設を見ていくと、
金沢市文化ホールより座席数が多いところは、金沢歌劇座は1919席、本多の森ホールは1707席、石川県立音楽堂1560席でホールの大きさは金沢市文化ホールの約2倍と大きいです。
一方で金沢市文化ホールより座席数が少ないところは、赤羽ホール504席、石川県文教会館590席、金沢市アートホール308席など、金沢市文化ホールの約半分の座席数のところがほとんどです。
1000席程度のちょうどいいサイズのホールが金沢市には金沢市文化ホールしかないことが分かります。
1年間は休館の関係でライブやイベントが別会場、隣県開催となることもありそうです。
2018年11月には改修された新しいホールに生まれ変わり、設備更新されたことでライブやコンサート、コンベンションが増加するといいですね。