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富山西武跡地の再開発が動き出す!

富山市中心部、民間主導で再開発 西武跡地に22階ビル

 富山市中心部の総曲輪地区の再開発が民間主導で動き出す。2006年に閉店した西武百貨店富山店(富山西武)の跡地について、大和小田急建設など地権者12者が16日、総曲輪三丁目地区市街地再開発組合を立ち上げる。来年3月末までに現在の建物を解体し、18年度中に商業施設やマンションなどで構成する複合ビルを建設する。同市が推進する中心市街地活性化の象徴になりそうだ。

 敷地面積は3800平方メートルになる。計画によると、高さ85メートルで22階建てのビルを建設する。市内ではANAクラウンプラザホテル富山を抜き、トップ級の高層ビルとなる。大和小田急建設などの地権者は本組合設立を受けて建物の実施設計に着手する。

 西武跡地の再開発は同市中心部に残された最後の大型案件とされる。今年5月には近隣の旧大和富山店跡地に富山市ガラス美術館や富山第一銀行本店が入居する複合ビル「TOYAMAキラリ」が竣工。来年2月には現大和富山店のすぐ近くにシネマコンプレックス(複合映画館)やホテルなどで構成するビルも完成する。複合ビル完成により、中心市街地は一新される。

 富山市は都市の機能を中心部に集めてにぎわいを取り戻す「コンパクトシティー」を政策の中心に据えている。総曲輪や西町など中心市街地の活性化は実現に向け重要な柱となっている。

 複合ビルに入るマンションの供給戸数はこれから詰める。タカラレーベンが近隣に建設したマンションが短期間でほぼ完売するなど、中心市街地での住宅需要は強いとみられる。市も街中居住に対しては補助金を出すなど、支援している。

 3月14日の北陸新幹線の開業で、北陸を訪れる観光客やビジネス客が増え、企業の拠点進出が期待される。西武跡地の再開発が動き出すことで、コンパクトシティーや中心市街地活性化に弾みがつきそうだ。

 富山西武は1976年に開業した。当時は大和富山店と並ぶ有力百貨店として、ピーク時の売上高は175億円に達した。ただ、郊外への大型商業施設の進出などで業績が悪化し、06年に閉店した。

(日本経済新聞 2015年4月16日)

 

概要

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(画像は北日本新聞 2015年4月17日 から引用)

富山西武跡地再開発は、富山西武跡地周辺3800㎡を再開発し、1~5階が商業・業務フロア、6~22階が分譲マンションとなる再開発ビル(地上85m)が建設されます。

商業フロアには飲食やファッションのテナントが想定されており、再開発事業組合は、北陸初出店となる集客力が高いテナントを入居させたいと仰っています。分譲マンションは190戸で、北陸エリアでは指折りの最高層マンションとなります。西武跡地を取得したのは大和小田急建設ということを考えると、マンションはダイワハウスのプレミストブランドの可能性が高いです。

2018年の開業を目指しています。

 

 

現在の様子

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現在の様子です。

富山西武は2006年に閉店しており、閉店してから今年で9年目です。現在は駐輪場や休憩スペースに使われているほかは、厚い安全柵に覆われ、薄暗い雰囲気となっています。

 

 

 

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西武跡地前には市電の中町北電停が数年前に供用開始されました。これも再開発ビル開業に向けた準備でしょうか?

 

 

 

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建物裏側(敷地北側)の様子です。こちらも安全柵に覆われています。

再開発が決定したので取り壊されるのも時間の問題でしょう。

富山西武が閉店して9年目にしての再開発ビルが正式決定しました。賑わいが戻るのは富山西武が閉店して12年経つ時なので、もう少し早くから再開発して欲しかったという声も聞かれます。

2015年3月に北陸新幹線が開業し、富山駅周辺は通行量が大きく増えたように感じますが、総曲輪商店街は変化がほとんどないように感じます。西武跡地の再開発ビルには商業施設も4フロア設けられる予定なので、総曲輪フェリオと映画館が入居予定の総曲輪西再開発ビルを一つのコアととらえ、西武跡地をもう一つのコアで総曲輪商店街がコア同士を結ぶモールだと考えると、郊外型商業施設に見られる「2コア1モール」という形態に似ていると思います。

だから、郊外型商業施設に見られる賑わいの方程式を中心部にも当てはめることが出来ればもしかしたら、総曲輪商店街も賑わいへと導けるかもしれません。

総曲輪・西町エリアの命運をかけた再開発ビルとなるだけに、期待が高まります。

 

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