小松市公会堂展望塔撤去工事は、1959年に開館した小松市公会堂のシンボルであった展望塔が老朽化しているため、館内耐震補強のために撤去する工事が行われています。
小松市公会堂の展望塔とは?
まず、小松市公会堂は浦建築設計事務所の設計の下、1959年に開館し、当時の最先端の技術を注ぎ、当時日本有数の音響設備を備えた、日本海側髄一と謳われるホールでした。
特徴として、高さ30mの展望塔があったことです。当時は小松市で最も高い建物で、”高さ100尺の展望台”として親しまれたらしいです。
展望塔については、昨年11月に取材してきているので、機会があれば載せたいと思いますが、らせん階段が続き、最長部に展望台があります。展望台からは今でも小松市内を一望することが出来、小松空港や美しい霊峰白山、小松市内の町家の数々から、日本海までも一望できました。
展望塔は小松市公会堂が開いているときならいつでも無料で登ることが出来ました。ただ最近は小松市公会堂の展望塔自体知らない人も多かったように思われます。
市民に愛された建築
建築としても、当時流行ったモダニズム建築という雰囲気が随所にみられ、建築としても是非訪れてほしい建物です。
小松市民には小松駅前にホールができるまでは、コンサートや催事、会議といえばほぼ全て小松市公会堂で行われていました。
それだけなじみ深い建物だと思います。
今年1月から足場が組まれ、本格的に撤去工事が進んでいます。
小松市のシンボルタワーが失われることは少し寂しいですね。
これで、小松市内を一望できる展望台を備えた場所は無くなりましたね。小松市役所ライブカメラからは小松市公会堂展望塔と同じような風景が見れますので、是非ご利用ください…(小松市ライブカメラ)