石川県立図書館と金沢美大が移転する金沢大学工学部跡地の様子

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石川県立図書館と金沢美術工芸大学が移転することが決定している、金沢大学工学部跡地の様子を見てきました。

※写真については2018年3月末の様子です

 

 

概要

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金沢大学工学部跡地は、2007年に金沢大学移転計画の下、角間キャンパスへ移転した後、跡地利用が課題となっていました。

敷地面積は81,000㎡あり、石川県が34,000㎡、金沢市が47,000㎡取得し、石川県が石川県立図書館を2022年度に、金沢市が金沢美術工芸大学を2023年度に移転させる計画です。

また、石川県と金沢市が取得する土地の境界にはアクセス道路を整備し、山側環状からのアクセスを向上させます。

 

 

 

現在の様子

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金沢大学工学部の面影が残っているうちに撮影した写真をアップしておきます。

今後この辺りも解体されると思うので・・・

 

 

 

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西成門跡地です。

不法侵入を防止するために大きなフェンスで囲まれています。

 

 

 

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「金大工学部 西成門」の銘板が。

プレートには金沢大学ではなく金大と略称で表記されているのは面白いですね。

 

 

 

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外構はフェンスやブロック塀で厳重に覆われています。

 

 

 

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続いてこちらが正門の様子です。

※以下の写真はフェンスの間から撮影

 

 

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車寄せのロータリー中央にあった植栽のみ残されていました。

 

 

 

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建物があった場所は草原と化していました。

 

 

 

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柵や駐車場跡地など

 

 

 

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敷地北側にはなにかコンクリートの塊?が残されています。

 

 

 

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敷地東側を望む

 

 

 

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全景です。中央の植栽は移植されるのでしょうかね・・・?

 

 

 

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正門から反対方向を望む。

信号がある交差点は小立野通りに接続します。

 

 

 

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中央には低木の植栽があり、キャンパスへの入り口らしい面影が残っています。

この先にアクセス道路が整備され、山側環状と接続予定です。

 

 

 

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脇には国の史跡にも指定されている、辰巳用水も流れています。

 

 

 

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かつては練兵場で、わずかに石垣も残る金沢大学工学部跡地。

2018年あるいは2019年には外構の遺構が解体されることでしょう。

 

 

最後におさらいを含めて、移転する石川県立図書館と金沢美術工芸大学の最新情報(2018年9月現在)を書いておきます

 

石川県立図書館の最新情報

石川県立図書館の設計は仙田満氏が会長を務める環境デザイン研究所が選出されました。

環境デザイン研究所は七尾市の弘法湯の建て替えにより、2003年に石川建築賞を受賞しています。


美しすぎる図書館がキャンパス内に!学生以外も利用可能な国際教養大学の図書館『中嶋記念図書館』がスゴイ ―BIGLOBEニュース より引用)

また、図書館建築としては秋田県の国際教養大学内にある「中嶋記念図書館」が非常に有名です。

 

 

そして、新しい石川県立図書館の完成イメージが2018年6月に公開されました!

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大型パネルとガラス面が交互に折り重なって、「本のページをめくる」というイメージを表現 した外観の完成イメージです。

建物高さは抑え、広大な敷地面積をゆとりをもって使っています。

 

 

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中央の開放的な吹き抜けの周りを書架が取り囲む、円形劇場のような大閲覧空間 の内装のイメージです。

秋田県の国際教養大学内にある「中嶋記念図書館」は半円を描いているのに対し、石川県立図書館は全円を描く形になり、中心に立ち1周見渡すと全周に本棚が見えることになります。

 

また、建物の構造は地上3階、地下1階建て。

地下は約50年間を見据えた約200万冊の収蔵能力を持つ書庫スペースとなります。

エレベーターは4基設置され、スロープなどでバリアフリー対応。上部の円周は1周できる「本の回廊」が整備されます。

 

 

 

金沢美術工芸大学の最新情報

金沢美術工芸大学の移転について、公募型プロポーザルが行われ、第1次審査では応募があった23者の内容審査、第2次審査では選定された6者に対してプレゼンテーション審査を行なった結果、

 

SALHAUS(サルハウス)・カワグチテイ建築計画設計共同企業体

が選定されました!

 

選定理由として、

提出された技術提案書の内容及びプレゼンテーション審査を評価基準に基づき、「的確性」「独創性」「実現性」などの観点から「金沢美術工芸大学移転整備基本構想」、「金沢美術工芸大学移転整備基本計画」を踏まえ、キャンパス整備のコンセプトである「開かれた美の探求と創造のコミュニティ」を実現するため、厳正かつ公正に総合的な審査を行った。
 その結果、学生同士が作品や創作活動を共有する交流の場と学生が制作活動に没頭できるような空間を設けるなど「開く」空間と「閉じる」空間を実現できる提案内容であったことなどが評価され、金沢美術工芸大学建設工事設計者選定委員会として候補者を特定した。

金沢美術工芸大学建設準備室-金沢市)

とあります。

 

サルハウスとカワグチテイ建築計画は日経BP「編集部が選ぶ10大建築家2018」の今後に期待の3組の中で選出されてます。

そして、仲建築設計スタジオも協力しており、まさに日経BPで取り上げられた今後に期待の3組が新たな金沢美大の校舎の建築にかかわることとなります。

https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/atcl/bldnad/15/171228/012500011/

いずれも、今後注目間違いなしの建築事務所となっており、どのような建物になるのか期待が高まります!

 

 

2017年3月に公表された金沢美術工芸大学基本構想では、

・世界の交流拠点都市金沢の新たなシンボルとして、美と知の創造拠点の形成

・芸術系大学にふさわしく、かつ金沢の新たなシンボルとなるような質の高い創造的な建築デザイン

も盛り込まれているため、今後の設計・完成イメージが楽しみです。

 

 

参考記事

金沢美術工芸大学が金沢大学工学部跡地へ移転へ!
石川県立図書館の移転計画が始動、金大工学部跡地に建設へ!