金沢城公園に初の売店 鶴の丸休憩所を建て替えへ
金沢城公園の鶴の丸休憩所が物販を兼ねた施設に生まれ変わる。来年3月の北陸新幹線金沢開業で観光客の大幅な増加が見込まれるため、「平成の築城」で復元された城郭と調和する外観に建て替え、物販を充実させる。石川県は2015年度からおおむね10年間の第3期整備計画案に休憩所の整備を盛り込む方針で、来年度から学識経験者への意見聴取に着手する。
木造平屋建て約200平方メートルの鶴の丸休憩所は金沢城公園の変遷や復元工事の経過、加賀藩前田家の歴史を写真や絵図を交えて紹介している。土日はボランティアガイドも配置されている。01年9月の全国都市緑化フェアの際に建てられた仮設の展示場を再利用してきたが、傷みが目立つことから建て直すことにした。
現在の休憩所は飲料の自動販売機が置かれているだけで物販は行っていない。新たな休憩所は金沢城に関する書籍や絵図、絵はがきなどをそろえる。観光客の利便性を考慮し、傘やかっぱといった商品も取り扱う。
現在の休憩所からは石川門の方向を望めるが、新たな施設は菱櫓(ひしやぐら)や五十間長屋、橋爪門続櫓(つづきやぐら)、来年3月14日の新幹線開業までに復元を完了する橋爪門二の門を一望できる配置を検討している。
県は世界遺産の姫路城や国宝の彦根城などに設けられている休憩所を調査したり、城郭の専門家から意見を聞いた上で、文化庁と休憩所のあり方について協議を進める。
現在の様子
金沢城鶴の丸園地にある「鶴の丸休憩所」の様子です。
鶴の丸休憩所は、金沢城の南側では唯一の休憩施設で、暑い夏はクーラーが効いていて涼しく、冬は暖房が効いていてあったかく、金沢城でちょっと疲れた時の休憩にはもってこいの場所です。
現在は自販機があるのみですが、売店が設置され、雨傘やカッパを買い求められるようになると本当に便利になると思います。その他、お城を見ながらくつろげるカフェや、物販も販売すると、さらに金沢城へ足を運ぶ観光客も増えるのではないでしょうか。
今年度から金沢城の第三期整備案をまとめるそうで、第二期整備(玉泉院丸庭園、橋爪門、河北門、宮守堀、鯉喉櫓台)のように、金沢城の景観がガラッと変わるものになるのでしょうか。
聞こえてくる感じだと、玉泉院丸庭園と尾山神社を橋で結んでいた鼠多門・鼠多橋の復元も盛り込まれるとか・・・歩行者動線も変わりそうで楽しみです。