ついに、公示地価が発表されました!
今年はなんと!上昇地点が30箇所(前年8箇所)、横ばい地点が21箇所(前年14箇所)となり、アベノミクス効果が土地価格に現れるようになりました!上昇箇所が大幅に増え、下落率が随分縮小しました。
石川県内の平均地価は2.2%下落し、前年度より1.2ポイント回復しました。三大都市圏では地価の平均価格が6年ぶりに上昇に転じ、全国的にも大幅に下落率縮小しました。
地価発表直前の個人的な推測
・金沢駅西口、東口は5%の上昇
・武蔵ヶ辻は2%上昇
・香林坊は3%上昇
・片町は横ばい
・竪町は1~2%下落
という予測をしてましたが、予想を遥かに超える結果となりました!
金沢駅西口→11%上昇
金沢駅東口→6%上昇
武蔵ヶ辻→4%上昇
香林坊→5%上昇
片町→1%下落
竪町→4%下落
(小数点以下は四捨五入しました)
金沢市中心部は私の予想を遥かに上回る地価上昇を記録しました!
早速、金沢市中心部の各エリアの地価を見ていきます!
9月発表の地価基準点と異なるので若干違った結果となっている場所もありますがご了承ください。
自分なりの分析をしてあります。
私は 不動産屋ではない 趣味の範囲内でやっていることをご了承下さい。
地価は1㎡あたりの価格です。
町名 価格 (上昇率)
の順に書きます。
金沢駅前(東口)
本町(商) 625000円 (+5.9%)
概要
金沢駅前の地価は62万5000円となり、2007年の61万円を上回る大きな上昇となりました!前回の上昇率6.3%には及ばなかったものの、およそ6%の上昇率なので依然と高い伸びです。
そして、新潟市の地価最高地点をさらに引き離した格好になります。
金沢駅東地区において前回調査引き続き需要が供給を大きく上回り、売手市場となっているため地価が大きく上昇しました。オフィス空室率も10%を切ってます。
さらに、マンション価格も金沢駅周辺の中古マンションを購入すると数年後には購入時よりも売却価格が上昇した、なんて事例も聞かれるようでプチバブルの様相ですね。
今後も新幹線開業まではとりあえず地価は安定的に上昇しそうです。
投機的な取り引きも今後は増えていきそうです。
◎好材料(最近の動き・今後の動向)
・プレミスト本町の計画浮上
・百番街rinto拡張予定
・金沢駅コンコースリニューアル予定
・金沢百番街おみやげ館あじわい館改装(~8月)
・北陸新幹線金沢駅舎外観完成
・オフィスの空室率10%前後で推移
・2014年3月北陸新幹線金沢開業
今後もマンション建設や北陸新幹線開業に向けた金沢駅大改造(商業施設の改装・増床)が行われる予定で、好材料が尽きませんね。
金沢駅西
広岡(商) 293000円(+11.4%)
広岡(住) 119000円 (+3.5%)
西念(住) 98000円(+3.7%)
概要
駅西地区は前年に続き、金沢市中心部の中で県内外の投資家から最も注目が集まっている地区で、地方都市の中でも指を数えるほどの開発ラッシュでまさに「バブル期」と同じような盛り上がりを見せてます。
そのため、広岡1丁目の商業地の上昇率は+11.4%となり、全国5833地点の商業地のうち全国4位、地方圏の商業地上昇率は全国1位になりました!!
1年前のブログで、『地価も安定的に上昇し、数年後には1㎡あたり30万円を超えることもあるかもしれません。』と書いたのですが、1年で29.3万円となり数年後どころかあっという間に30万円超えをする事はほぼ確実ですね。
そして、住宅地も大変人気です。大和ハウスが建設した、「プレミスト金沢駅西口」「プレミスト金沢駅西口Ⅱ」はいずれも販売開始から2~3日で売り切れる大人気ぶりで、大和ハウスが今年度分譲したマンションの中で2~3日で完売した物件は金沢駅西口の2棟のみだそうです。
さらに、ホテルやオフィスも建設ラッシュが続いています。
金沢駅までの距離が東口も西口も変わらないのに金沢駅西口の土地は金沢駅東口の地価に比べて半分以下の価格で買えるのが魅力的です。そして大きな土地も余っているので、建設ラッシュが続いています。
今後もさらに地価が上昇していくと思われます。
好材料(最近の動き・今後の動向)
・北鉄と大和ハウスの複合商業ビル建設計画(ABホテルと立体駐車場)
・金沢駅西口 愛知県の事業者のマンション建設計画
・金沢市が駅西暫定駐車場に外資系ホテル誘致を視野
・JR社宅跡地医療ビル建設予定
・広岡2丁目ビル 凍結解除 複合ビル建設再開
・高田産業が長田町にホテル建設
・金沢駅西広場 全体供用 (春竣工予定)
・北國銀行の新本店ビル (秋竣工予定)
・JR金沢駅第3NKビル (春竣工予定)
・JR社宅跡地再開発
・北陸新幹線金沢開業
・NHK金沢放送局移転計画
・プレミスト金沢駅西口 (建設中)
・プレミスト金沢駅西口Ⅱ (建設中)
本当に計画目白押しで、いろいろ書きたいのですが書ききれないのでこのくらいにしておきます.
武蔵ヶ辻
武蔵町(商) 467000円 (+4.2%)
安江町(商) 124000円 ( 0.0%)
彦三町(住) 133000円 (+3.1%)
玉川町(住) 141000円(+2.2%)
概要
武蔵ヶ辻エリアでは、4月中旬に「コメダ珈琲店」、5月中旬に「餃子の王将」、秋には「すしざんまい」がオープンし、地価が横ばいから上昇に転じました。
さらに、商業・マンション・事務所の複合ビル「ル・キューブ金沢」が今春開業するのでその期待感もあるかもしれません。
ル・キューブ金沢 は献血ルームがラブロ片町から移転し、居酒屋、整体、レストラン、和菓子、雑貨、食品など様々なお店が出店予定です。
まだ武蔵ヶ辻はポテンシャルが高いので今後も上昇傾向になるのではないでしょうか?
さらに、彦三町は住宅地の地価で石川県内トップになりました。金沢駅から近く近江町市場にも近いので、周辺エリアは衣食住揃った利便性がかなり高いエリアになってます。
玉川町では、北陸エリア初展開の業者によるマンションが着工し、首都圏の方々の移住需要もあるそうです。特にセカンドライフとして移住してくるようです。
好材料(最近の動き・今後の動向)
・ル・キューブ金沢 今春開業
・武蔵南地区で再開発計画浮上
・フージャースコーポレーションが玉川町に「デュオヒルズ 金沢玉川町」を建設中
・ファーストモータースが尾張町に「ファーストレーベン近江町」を建設中
香林坊
香林坊2丁目(商) 570000円(+4.6%)
概要
香林坊でビームスやジャーナルスタンダードがオープンした効果がまだまだ続いているそうです。そして去年6月には香林坊で13階建てのホテルが開業し、周辺が洗練されたエリアに一変しました。今後も地価の上昇が続くと予想しています。
地価上昇率は4.6%と依然高い伸びを示しており、新潟市の地価最高地点の新潟駅前562000円/㎡を超え、中心部でも新潟の地価を逆転する結果になりました。
先日、尾山神社と金沢城をかつて結んでいた鼠多門と鼠多門橋の復元の計画をするという発表がありました。
復元されれば長町~尾山神社~金沢城~兼六園という新ルートが誕生し、香林坊にも好影響が出るのではないでしょうか?
そして、大和ハウスが新たに「プレミスト香林坊」を建設すると発表し、低層階は商業施設となります。金沢のランドマークにしたいと意気込んでいるのでテナントも気になるところです。
好材料(今後の動き)
・香林坊アトリオ北國銀行跡地開発?
・プレミスト香林坊 (計画中)
・金沢商工会議所 (建設中)
・南町パーキング 竣工
・玉泉院丸庭園整備(することにより、動線が変わる可能性も)
・中央公園再整備事業 完了
大手町
大手町(商) 141000円(+2.2%)
概要
大手町は商業地ですが、優良住宅地として人気が出ています。前年に引き続き2.2%の上昇でした。今後も2%前後の安定的な伸びが期待できそうですね。
片町
片町2丁目1-7(商) 457000円(-1.1%)
片町2丁目24-11(商) 270000円(-2.5%)
概要
片町は前年に引き続き下落となりました。
下落率は縮小しましたが、香林坊の賑わいが片町まで波及していないようです。
しかし、ラブロ片町が閉店し再開発事業が新年度から本格化されます。完成イメージ図も発表され、着工されれば期待感も出てくるのではないでしょうか?
好材料
・片町A地区再開発事業 本格始動
竪町
竪町(商) 220000円 (-3.9%)
概要
竪町も下落しました。そして、下落率は前年より0.1ポイント悪化。東京ストアーやユザワヤが閉店、跡地の活用は未だに出来ていません。特に竪町入り口は老朽化ビルが多く、客も遠のいている感じがします。
しばらく大きな開発が無い限り地価は下落傾向が続くでしょう。
好材料
・タテマチハーバーの集客
・竪町で複合ビルの検討?
懸念材料
・テナントの入れ替えの激しさ
*金沢の主要観光地の地価*
・長土塀(住)
121000円(+1.7%)
・東山2丁目(住)
89000円(+1.7%)
概要
どちらも、観光地需要が高まって地価上昇に繋がりました。特にひがし茶屋街では、飲食店等の出店が続いています。最近は町家を改装したお店開業が人気ですね。
そして、数年前より賑わいが増し、新幹線開業で今後も上昇するエリアだと思います。
*今後の注目?スポット*
「野々市市」
金沢のベッドタウンは魅力的?
◎概要
野々市市は2010年の国勢調査で5万人超となったため2011年11月11日に市制施行されました。
野々市市は高齢化率15%、人口増加率2.66%で全国1位、全国住みよい街ランキング2位など、若者が多く活気あふれる街になってます。
そして、住宅地の地価は0.2%上昇し、石川県内の自治体では16年ぶりに上昇したそうです。
今後もイオンが出店計画するなど金沢のベッドタウンとしてロードサイドが賑やかになり住みよい街になって行くことでしょう。
*今回の公示地価について*
今回は私の予想以上の良い結果でした。まずは、広岡1丁目の地価の11.4%の伸びは驚かされました。去年、「来年は金沢駅前の地価上昇率が2008年以来の10%超えになるのかならないのか楽しみです。」と書きましたが、現実になっちゃいました。
地方の商業地で上昇率がトップだったことは地方で最も注目されたエリアということでしょう。
金沢駅周辺では路線価の3倍の値で取り引きされることもあるそうなので、金沢駅周辺は新幹線バブルが再熱しています。全国ニュースでも金沢駅西口が報道されていました。今後も投資家の注目を浴びるエリアになるでしょう。
そして、金沢駅前の地価が大幅上昇し2007年を超える地価となったこと、香林坊の地価が新潟の地価最高地点(56万円)を抜いたことが金沢の活気を物語っていると思うのです。土地は生き物です。地価は街の賑わいの指標の一つとされています。
新幹線開業後も開発の継続をすることにより地価は緩やかに上昇していくことでしょう。
消費税増税の影響が心配ですが、影響が少なかったら今回と同様な上昇率を示すのではないでしょうか?
そしてまた2014年9月の基準地価、来年の公示地価発表が楽しみです。
ここまで読んで下さった方ありがとうございました。