金沢城西側の玉泉院丸庭園跡というのはご存知ですか?
「玉泉院丸跡」というのは江戸期に造られた大名庭園で、特色ある石垣群と庭園が一体となった立体的な庭園というのが特徴です。
しかし、陸軍により庭園は埋め立てられ戦後は石川県体育館として利用されました。
石川県体育館は西部緑地公園横のいしかわ総合スポーツセンターへ機能が移転され、本格的な発掘調査が始まりました。
現在も発掘調査が進んでますが、訪問時は調査が一段落しているようでした。
こちらが石垣群です。上段と下段では石垣の積み方が違いますね。金沢城は「石垣の博物館」と称されるほど石垣にも様々な種類があり、石垣にも「美」が感じ取れます。
玉泉院丸庭園跡を見下ろしてみました。ここら辺には池があり、小さな島が浮かんでたようです。
この茂みはかつて何があったと思いますか?
実は紅葉橋という橋がかかってたそうです。現在は全く当時の原型をとどめてませんね…。
2枚の写真を繋げて見ていただくと嬉しいです。玉泉院丸庭園の石垣は180度に広がる大パノラマのため、写真に収まりきりませんでした。
石垣というものは元来、防衛上のものですが、金沢城の玉泉院丸庭園の石垣は観賞用でもあったようです。
最後に石垣群を望む。現在は工事中で近くまで行けませんでしたが、「色紙短冊積み石垣」なんて名前の当時としては大変デザイン性の高い石垣も存在します。
現在は復元工事がすすみ、将来的にはこのような庭園になります。北陸新幹線開業までには合わせて欲しいですね。
金沢城は天守閣の無い城なのでつまらない、ガッカリという方も多いそうですが、金沢城の全国的に見ても大変価値の高い石垣を巡るだけでも楽しいと思いますよ。是非金沢城を歩いて見ては?
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