建設中・開発中

金沢駅西口のハイアットセントリック建設予定地に動き 2016.9

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外資系ホテル「ハイアットセントリック」の建設予定地である金沢駅西暫定駐車場で動きがありました!

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金沢駅西口の外資系ホテルは、金沢市がインターナショナルブランドホテル誘致をプロポーザル方式で行ったもので、2016年7月に開発事業者がオリックス、進出ホテルはハイアットセントリック、オークウッドに決定しました。
(参考記事:「ハイアットセントリック」が金沢に進出!高級ホテル 2020年開業へ!

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ボーリング調査が2か所で始まっていました!
・・・しかし、このボーリング調査はおそらく土壌汚染への対応のための調査だと思われます。

建設予定地の土壌汚染

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建設予定地である駅西暫定駐車場はかつて国鉄の貨物駅として利用されたのち、1994年~1998年に国鉄清算事業団から取得した土地です。
委託業者から提出された報告書によると、特定有害物質の鉛が土壌汚染対策法に基づく基準値の53倍である8000ミリグラム、ヒ素(同)は2倍の0.021ミリグラム、検出されました。


汚染物質は井戸4か所からは検出されず、ごく一部のエリア(敷地中央部)のみ
ということです。

通常、土地の譲渡時に土壌汚染分の土は入れ替えるはずですが、僅かに汚染物質が残っていた?ようで、金沢市側は鉄道・運輸機構側にも汚染土壌の除去などの負担を求めていくようです。当時の契約上では譲渡側は負担を請求できないようになっていましたが、2003年の土壌汚染対策法により基準が定められたため、国鉄清算事業団側に土壌汚染の原因が認められれば請求は可能とのこと。

金沢市は「2020年春をめどとするホテルの開業時期に支障をきたすことのないように努める」としたうえで、2020年春のホテル開業には影響はないとしています。

解決に向けた対策

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この土壌汚染を受け、金沢市は外資系ホテルの建設予定地(約7400㎡)のうち、基準値超の汚染物質が検出された、敷地中央周辺の900㎡を要措置区域
に指定、敷地全体を形質変更時届出区域に指定する方針を明らかにしました。

要措置区域…汚染除去等の措置が必要な区域
形質変更時届出区域…汚染除去等の措置は不要であるが、切土や掘削などの形質変更時は届け出が必要な区域

要は、敷地中央部のみ土を入れ替える方針ということでしょうか。

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オリックス側は、2016年8月31日に市有財産売買仮契約と土壌汚染対策も含めた基本合意を得た上で、土壌汚染の除去方法などを双方で協議していくそうです。順調に進めば、2016年11月18日までに仮契約を締結するそうです。

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突然浮上した”土壌汚染対策”問題。個人的にはもう少し早く気が付かなかったものかと思いますが、金沢市も譲渡された時に土壌汚染物質は全て除去したことを確認したうえで暫定駐車場にしているはずです。今後、早く確実に対策に取り組んでほしいです。
ただ、オリックス側も土壌汚染対策に前向きな姿勢で、金沢市も2020年春までの開業には支障はないと強調しているので大きな影響はなさそうで安心しました。

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最後に…金沢駅西暫定駐車場が金沢フォーラス、百番街と提携を解消したようです。
順調にいけば、来年夏以降の着工なので、駐車場の運営もあと半年くらいでしょうか・・・?

 

 

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