金沢市彦三町2丁目のNTT彦三ビルが解体されていました。かつては金沢のシンボルともいえる巨大アンテナを持つ建物でした。
NTT彦三ビルについて
NTT彦三ビルは1957年(昭和32年)に建設されました。かつては「金沢電報局」でした。
特徴的なのが高さ55mの電波塔でした。1963年(昭和38年)に取り付けられたという電波塔は高さ55mで、金沢市内では群を抜く高さだったそうです。
金沢スカイビルもまだ無かった時代なので、中心部では最も高い構造物だったのではないでしょうか。
めいてつエムザから見た様子です。
旧電電公社、NTTの電波塔として活躍後は、テレビ用のアンテナとして機能していました。
2011年の地デジ化に伴い、お役御免となっていた電波塔ですが、その後もしばらく金沢の日常風景に溶け込むものとなっていました。
また、NTT彦三ビル裏手には金沢では現存するもので最古?の電電公社の建築物がありました。
しかし、老朽化も進み、お役御免となっていたため電波塔は55年の歴史に幕、NTT彦三ビルに至っては61年の歴史に幕を下ろしました。
現在の様子
解体工事が進み、更地と化していました。
敷地南側の様子です。まちなかに広大な空間が広がっていました。
透明な仮囲いから覗くと、南側では地下躯体工事も進んでいました。
北側はまだ解体の真っ最中といった感じですね。
跡地の利用は?
NTT彦三ビルの跡地については現在のところ活用策は不明です。
NTTがそのまま活用するのか、売却するのか気になるところです。
近年、金沢市中心部にあった大手機関(日本郵政金沢ビル、NHK金沢放送局)も移転・解体されます。それぞれ広大な跡地の活用で中心部の雰囲気も変わってくると思います。
最後にNTT彦三ビルの土地情報を載せておきます。
用途地域 | 近隣商業地域 |
高度地区 | 25m高度地区(高さ制限) |
容積率 | 300% |
25m高度地区なので、マンションなら9階程度、ホテル・オフィスなら7~8階程度と思われます。