金沢市庁舎南分室解体工事は、現庁舎が老朽化し、金沢市役所第二庁舎建設のために、解体するものです。
金沢市庁舎南分室の歴史
金沢市庁舎南分室は、1960年に北陸学院中学部の校舎として建設されました。しかし、1967年に飛梅町に校舎が移転しました。
北陸学院の校舎として使用されたのはわずか7年だったみたいです。
建物と土地は売却され、石川県が購入し、県庁別館として使用されました。
県庁移転をきっかけに、2003年には金沢市に現在の石川県立音楽堂の土地と交換条件で譲渡され、金沢市南分室として使用されてきました。
延床面積:1927.23㎡
築56年で、旧耐震基準であることや現在の庁舎が手狭であることから、建て替えが決まりました。
解体は2017年8月末までを予定しています。
現在の様子
現在は周囲をフェンスに覆われ、本格的に解体工事が始まろうとしているところでした。
庁舎は元々校舎として建設されただけに、なんとなく、校舎の面影がありますね。
内部の小物を搬出している最中でした。
56年間、入り口には北陸学院の校章が残っていましたが、同窓会の要望を受け、ウィン館に移設されました。(北陸学院の校章移設 金沢市役所南分室から-北國新聞)
周辺の木々は切ってしまうのか、移設するのか分かりませんね。
足場が組まれ始めていました。
こちらの円形の建物はプラネタリウムだったそうで、石川県が1970年に児童会館として増築する形で建設しました。金沢市に譲渡されてからは広坂こども科学スタジオとなっていました。
特徴的な球面の建物は周辺のシンボル的存在だったかもしれません。
こちらにもいよいよ足場が組まれていました。
用水沿いにびっしりとフェンスが
仮移転先のお知らせがありました。
一つの建物ですが、北陸学院の校舎として使われ、石川県庁舎別館として使用され、児童会館として使われ、金沢市役所南分室として使われ、これだけ用途が変わり、多くの方に親しまれた施設も少ないですね。
金沢市役所第二庁舎は、教育委員会、環境局、危機管理センターなどが入居予定で、2018年1月着工、2020年度供用開始予定となっています。