福井駅西口広場 は福井駅の表口である福井駅西口の広場を再整備し、2016年3月に供用されました。バスターミナル、タクシープール、自家用車乗降場が整備されました。さらには福井市内電車の通称「ヒゲ線」の延伸も行われ、市内電車が新たに福井駅に電停が新設されました。
- にぎわいと交流の核となる都市機能を集中的に配置する
- 交通結節機能の充実を図り利便性を高める
- 県都の玄関口にふさわしいシンボル性のある景観を創出する
当ブログで紹介するのは、2014年9月以来、2年半ぶりになります!
既に供用開始から1年が経とうとしていますが、早速、完成した様子を見ていきましょう。
「リング」が特徴的なバス乗降場
まずはバス乗降場から見ていきます。
平面からだと分かりにくいですが、バス乗降場のシェルターが楕円形の「リング」に配置されたのが特徴です。
案内板を見ると、確かに楕円形です。
また、福井駅舎のほか、再開発ビル「ハピリン」と隣接しています。
太古と現在が融合!?恐竜×広場
福井県は恐竜の化石の産出が日本一の県として有名で、県を挙げて、「恐竜王国 福井県」を掲げています。
駅前広場も恐竜王国らしい広場に仕上がりました。
駅前広場の一角には、恐竜の化石が埋め込まれていたり、福井県のゆるキャラである「ジュラチック」の(左から)サウタン、ラプト、ティッチーがお出迎えしてくれます。
恐竜王国福井の案内板とともに、動く恐竜がいます!
また駅舎壁面には恐竜の絵が描かれています。
太古の時代を生きていた恐竜と近代的な駅舎と再開発ビルが見事にマッチしています。
駅舎を絡めた全景です。
もう一枚
実際に恐竜が動きながら鳴く仕組みになっているので(なおかつ鳴き声がリアル)、小さなお子さんだったら怖くて泣いてしまうかも(笑)
私自身、カメラのファインダーを真剣に覗いていたら、背後から恐竜の鳴き声が聞こえてきてビックリしました(笑)
また、駅舎壁面には恐竜のだまし絵が描かれており、こちらもリアルですよ!福井駅は太古の昔と現代を結ぶポイントだったかのようです。
福井鉄道の通称「ヒゲ線」が延伸!福井駅西口広場に乗り入れ!
福井鉄道の市内電車は従来は福井駅から少し離れた位置に電停があり、市内電車に乗る際はある程度歩く必要がありました。
駅前広場の完成に合わせて、電停を駅前広場内に移設し、線路も延伸され、利便性が向上しました。
福井駅電停の様子です。従来は1面1線でしたが、2面2線になったことで、利便性も向上しました。
福井駅電停の駅名標です。
今回の福井取材に来て最も驚いたのは、従来走っていた古臭い電車と違い、トラムの比率が高くなっていたことです。
街に溶け込む美しいトラムは、また別記事で特集予定です。
駅前広場周辺
駅前広場周辺の様子です。
自家用車乗降場とタクシー乗降場は整備後は分離されて、より使いやすくなりました。
また、駅前広場と中心部の片面アーケードを雨に濡れないように、横断歩道上にもシェルターが設置されていました。
公道の横断歩道にシェルターが設置されるのは北陸の駅周辺では初めてじゃないでしょうか。(金沢駅・富山駅ともに雨にぬれずに行くには地下移動)
自家用車乗降場付近の様子。
シェルターが明るくていい雰囲気です。
最後に駅周辺の再開発ビル群(写真中央奥に「アオッサ」、写真右側に「ハピリン」)と絡めて。
駅前広場は再開発ビルや駅舎と統一感あるデザインであるため、景観に溶け込み、美しいものになりました。
また、太古の時代の恐竜が実際に動き、鳴き声まで聞こえ、広場には市内電車(LRT)が乗り入れ、太古と現在の融合を感じられ、福井の新時代を感じさせられました。
2018年には福井国体が開催、2021年には北陸新幹線の開業を控え、新時代にふさわしい駅前になったと思います。