一般社団法人 日本ショッピングセンター協会が主催の第7回日本ショッピングセンター大賞が発表され、金沢百番街が部門賞のリノベーション賞を受賞しました。
金沢百番街では耐震工事を兼ねて、2010年から2015年の6年間にわたって大規模改装・増床が行われました。
大規模改装に伴い、金沢百番街を構成していた5館はそれぞれ、
トレンド館→Rinto(リント)
ふれあい館→Rinto(リント)
おみやげ館→あんと
あじわい館→あんと
くつろぎ館→あんと西
にリニューアルされ、3館体制となりました。
第1弾 Rinto開業(第1期)
2011年3月3日にはトレンド館のリニューアルによりRinto(リント)が開業。
第2弾 あんと開業
2014年1月にはおみやげ館がいったん閉館。
バブル色が色濃く残る商業施設でしたが・・・
2014年8月にあんととして開業。上の写真とほぼ同じアングルからの写真ですが、現代風の和の空間に大きくリニューアルされました!
旧おみやげ館と旧あじわい館は在来線高架下と新幹線高架下で別々の時期に整備されたこともあり、2つを行き来するためには一度外に出る必要がありましたが・・・
あんととして一体開業したことで、2館を隔てる扉や壁が無くなり、一大商業空間にリニューアルされました。
第3弾 Rinto開業(第2期)
北陸新幹線が開業した、2015年3月14日にはRintoが増床リニューアル開業しました。(金沢百番街 Rinto の増床部分がオープン!)
増床は旧ふれあい館のスペースと新築増床部分で構成され、現代の都市型商業施設に一新されました。
ふれあい館時代はこのような雰囲気でしたが・・・
同じ通りの様子です!
白を基調にした洗練された雰囲気に変わったことが分かります。
また、旧トレンド館と旧ふれあい館も分断されていましたが、Rintoとなり一体化されたことで、一大商業空間に生まれ変わりました。
在来線高架下と新幹線高架下の隙間のスペースには商業施設内では珍しい、庭園の中庭が設けられました。
洗練された商業施設に金沢らしい日本庭園が整備され、個性豊かなものとなりました。
耐震工事以外でも・・・
耐震工事以外では、2017年4月にくつろぎ館が金沢百番街あんと西としてリニューアル開業。(金沢百番街くつろぎ館が「あんと西」にリニューアルオープン!)
金沢百番街はリニューアルにより、
あんと 82店舗 + Rinto 70店舗 + あんと西 21店舗
合計173店舗の金沢を代表する巨大な商業空間に生まれ変わりました。
隣接するファッションビル 金沢フォーラス 190店舗を合わせると、2つの商業施設で363店舗になります。
特に、Rintoはファッション店やコスメ店がワンフロアに70店舗集積しており、エスカレーターで行き来することなくお店を周れることが魅力的ですね。
リニューアルのおかげで、金沢フォーラスとの行き来も活発になったと思います。
金沢百番街がリノベーション賞に選定された理由
日本ショッピングセンター大賞で金沢百番街がリノベーション賞に選定された理由は特に書かれていませんが、選定基準には、リニューアル実施などにより、時代に合った、生き生きと再活性化したSCと書かれています。
- 在来線高架下と新幹線高架下に分断されていた商業施設を一体化
- 耐震工事を兼ねて金沢を代表する一大商業空間にリニューアル
- 和の内装、エントランス、中庭に日本庭園など、金沢らしさの演出
- 商業施設としての個性が生まれ、賑わいがさらに増した
などが挙げられると私は考えています。
ちなみに、金沢百番街以外の施設は以下の通りです。
金賞 | 御殿場プレミアム・アウトレット |
銀賞 | 渋谷ヒカリエ |
銅賞 | イオンレイクタウン |
ニューフェイス賞 | モリパーク アウトドアヴィレッジ |
リノベーション賞 | 金沢百番街 |
ES賞 | イクスピアリ |
特別賞 | オガールプラザ・オガールベース |
(第7回日本SC大賞-一般財団法人 日本ショッピングセンター協会)
ちなみに、第1回日本ショッピングセンター大賞 まちづくり賞に香林坊アトリオが選出されています。
特に選出されたことは大きなニュースにはなりませんが、選定対象となった全国3097のショッピングセンターから選ばれたということは、全国の商業施設のお手本となっていくのではないでしょうか。