名称 NHK 金沢放送局
所在地 金沢市広岡3丁目
敷地面積 約4,000㎡
延床面積 約5,300㎡
建物高さ 22.9m(一部地上4階)
鉄塔高さ 70m(地上より)
構造形式 免震構造・鉄筋コンクリート造
着工 平成27年5月を予定
運用開始 平成29年度中を予定
ついに、NHK金沢放送局新放送会館の完成イメージが公表されました。
電波塔の高さは70m
電波塔の高さは70mということで、電波塔を含めた高さでは50m道路沿線では石川県庁舎に次いで2番目に高い建物になりそうです。(駅西合同庁舎の鉄塔の高さは不明ですが…)
個人的には建物をもう少し大きくなるのかなぁ、と期待してましたが、やはり地方都市の放送会館はこのくらいのサイズが多いので仕方ないですね。
駅西の”副都心”にふさわしいデザイン
しかし、デザイン的には駅西の”副都心”にふさわしいデザインで満足しました。
設計は「金沢パークビル」や建設中の「北國銀行新本店ビル」を設計した「三菱地所設計」です。
金沢駅西口はこれらの3つの建物が密集しているため、まるで三菱地所設計が手がけた街のようにも感じられますね。
(参考:金沢パークビル(設計:三菱地所設計))
NHK金沢放送局の建築のコンセプト
・ユネスコ創造都市金沢市の駅西地域は、新市街地として都市基盤の整備が進められており、新会館はこの地域の新たなシンボルとして、公開番組やイベントなどを通じて、 県民や地域住民が気軽に立ち寄ることができる放送局とする。
・ユネスコ創造都市に認定された金沢市の景観にも配慮した建物とする。
)
とあるので、その建築コンセプトに基づいた外観になりました。
NHK金沢放送局のイメージパースを眺めていると、対角線上に建設中の北國銀行新本店ビルのデザインを思い出しました。
(北國銀行新本店ビルのイメージパース(設計:三菱地所設計))
先ほども述べたとおり、北國銀行新本店ビルも三菱地所設計の建築で2014年秋竣工予定のオフィスビルです。
こちらとNHK金沢放送局を比べてみると、ガラスの青、アクセントとしての橙、50m道路の木々の緑が似ているように感じます。
そして、低層部が張り出している点や、低層部の縦ラインを協調している点なども似ています。
この2棟は金沢駅西口にインパクトがある建物なので、どちらも竣工すると景観もがらりと変わると思います。そのがらりと変わる景観をうまく緑や市街地と調和させる建築・まちづくりを三菱地所設計がアプローチしたようにも思えます(個人の勝手な推測です)。
現在の様子
まだまだ50m道路沿いは低未利用地が多いにもかかわらず、コインパーキングのままでなかなか開発が進まない状況が長年続いてます。新幹線開業とともに金沢駅西口もさらに街と緑が調和した建築が増えていってほしいと思いました。