金沢市中心部の香林坊エリアは、金沢の公共交通機関の中核となっているバス網の交通結節点(ハブ)の一つとなっています。
日本銀行金沢支店の前にある香林坊バス停(日銀前)は平日で約900本のバスが停車しています。
バスセンターなどが設けられていないため歩道や日銀金沢支店敷地内にバス利用者が滞留し、歩行者同線の妨げになっていることが問題となっていました。
こうしたことから、日本銀行金沢支店の80m北側に香林坊バス停(ラモーダ前)を新設する工事が行われています。
バス停を新たに新設し、機能分散することでバス利用者の滞留の分散化と歩行者同線の確保を図ります。
2018年12月1日(土)より供用開始です!
移設するバス系統
移設後の停車するバス停は以下の通りです
香林坊バス停(ラモーダ前)
北陸鉄道
01番台 | 県庁・中央病院・畝田住宅・戸水方面 |
50番台 | 御所・柳橋方面 |
60番台 | 金石・大野方面 |
70番台 | 粟崎・内灘・宇野気方面 |
80番台 | 柳橋・東金沢駅・医大病院・本津幡方面 |
JRバス
全便 | 金沢駅行き |
香林坊バス停(日銀前)
北陸鉄道
金沢駅行き、金沢駅西口行き(駅止まり) |
兼六園シャトル |
城下まち金沢周遊(右回り) |
JRバス
まちバス | 全便 |
ざっくり言うと、金沢駅(西口)止まりの系統や観光客向けの兼六園シャトル、城下まち金沢周遊、まちバスは従来通り日銀前に停車となります。
香林坊で乗車する観光客は大概金沢駅を目指すことを考えると、バス停を分離することにより観光客にとってはより分かりやすくなりますね。
地元住民の利用が中心のバス系統を中心にラモーダ前へ移設される感じです。
例えば東急スクエアに用事があったら今までより80m北へ歩く必要がありますが、香林坊ラモーダはアーケードが設けられており、雨をしのげる点が大きいですね。
そして、近距離高速バスの金沢富山線、金沢高岡線はラモーダ前よりさらに北側の香林坊バス停(東横イン前)へ移設されます。
現在の様子
現在の日銀前バス停の様子です。
この日は土曜日の午前中いうこともあり、買い物に出かける市民が多い印象でした。
こうやって見ると、歩道にバス利用者が滞留している様子が分かります。
歩行者は日銀金沢支店の敷地を通っていくのが当たり前の日常となっています。
そして、移設される香林坊ラモーダ前の様子です。
香林坊ラモーダは北國新聞社が建設した複合ビルであり、1階・2階にはビームスとジャーナルスタンダードのメゾネット型路面店舗、3階より上はスタジオやカフェ、文化教室、オフィスなどの機能が備わっています。
バス停をつくっていますの看板
立ち入り禁止看板は日本語・英語表記に加え、中国語表記もされていました。
香林坊ラモーダは片面アーケードがあり、雨をしのげるようになっています。
こちらが新設されたバス停です。
都市型のタイプで一部はガラス張りですっきりとしています。
片面アーケードに面したバス停だからか、屋根は設けられていません。
上部の逆L字型金具の上には香林坊バス停の丸型サインが取り付けられるのだと思われます。
全景です
うまく景観に溶け込んでいる感じですね。
新バスシステムの設置スペース、時刻表のスペースなどがあります。
香林坊大和方面を望む。
遠くに日銀前バス停も見えていますが分かりますかね…?
完成すれば、日銀前、ラモーダ前、東横イン前とバス停が一列に並ぶことになります。
最後に反対側から見た様子です。
案内サインの準備中でした。
「香林坊 次は南町 尾山神社」の文字が確認できますね。
ちなみに、金沢市中心部には「かなざわ道の船」と題したベンチが最近設置され、香林坊ラモーダ前にも設置予定です。
QRコードが取り付けられており、スマートフォンで読み取ることで特設サイトにアクセスできるようになっており、バスを待つ休憩がてら、サイトにアクセスしてみるのも良いかもしれません。
バス停移設後は1か月間混乱を避けるために誘導員も設置されます。