金沢駅のコンコースが高架化以来の大規模リニューアルされるようです!
まずは、新聞記事から。
来年春の北陸新幹線金沢開業を控え、JR西日本は24日、金沢駅の改装計画を公表した。コンコースには駅東口の「鼓門」をイメージした木製の門型柱を配置して統一感を持たせ、伝統工芸品も活用。「金沢らしさ、石川らしさ」を演出し、「金沢の新しいシンボルロード」とする。
門型柱は駅東口から西口の全長約120メートルのコンコース内に計12対を設置する。門型柱には電子看板を取り付け、観光情報や企業の広告などを発信する機能を持たせ、パンフレット棚も設置。コンコース内を明るくするために床も改修し、天井の照明設備は発光ダイオード(LED)に切り替える。
デザイン以外に、駅の利便性を高める改装も行う。利用客が切符購入後、スムーズに改札へ向かえるよう、みどりの窓口を改札口側に移設。コンコースを挟んで改札口の反対にある現在の窓口は撤去し、コンコースを拡幅する。
ほかにも荷物預かり所を改札口付近に設置し、コインロッカーも占有面積を約20%拡大。おみやげ館近くのトイレを全面改装し、在来線の各ホームに待合室の設置を進める計画だ。
工事は今月から始まり、来年3月に完了予定。コンコースの改装は今年4月以降に着手するという。総工費は約10億円。
JR西日本の野中雅志・金沢支社長は24日、谷本知事を訪れ、改装計画の内容を報告した。野中支社長は「開業を目指してしっかり取り組んでいきたい」と述べ、谷本知事は「(コンコースは)少し薄暗く統一感がなかったが、これで名実ともに金沢駅が新幹線の玄関口と呼べる」としたうえで、「開業間近に工事をしているとハラハラする。余裕をもって来年2月くらいに完成してほしい」と要望した。
(以下略)
(2014年1月25日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20140124-OYT8T01260.htm
完成イメージは?
完成イメージ(JR西日本プレスリリース引用)
冒頭でも述べたとおり、1990年金沢駅高架化以来の大規模リニューアルです。
コンセプトは「東口広場と西口広場をつなぐ、金沢の新しいシンボルロード」です。
コンコースの柱には天然木が使用され、東口の鼓門が延長されるようなイメージとなります。
さらにコンコースには和紙などの伝統工芸品が使用される予定で金沢駅がさらに「新旧の融合(=金沢らしさ)」溢れる駅になります。
コンコースリニューアル工事をまとめると、
・木製柱は12対設置
・みどりの窓口を改札口側に移設することにより、コンコースが拡幅
・荷物預かり所を改札口付近に設置し、拡充
・在来線の各ホームに待合室を設置
・おみやげ館入口前と改札内(中2階)に設置されているトイレの段差解消
など、総工費10億円の大きな改装となる模様です。
今から、現在のコンコースの様子を見て行きますが、金沢駅は部分部分によって、時代背景を感じさせる天井となっています。
まずは、現在の金沢駅西口コンコースの様子です。こちらは、2007年の金沢駅西口ビル建設に伴いリニューアルされたものなので、比較的新しいエリアです。
こちらは、在来線改札付近のコンコースの様子です。こちらは、高架化当時(1990年)といえばバブル期なので、かなり豪華なつくりになっています。天井のデザインも90年らしく凝っているのがひしひし伝わってきますね。
柱に刻まれたこの作品は作家さんのものだそうです。高架化時もアートで溢れるような駅舎を目指していたのでしょうか?リニューアルに伴い、おそらく無くなることでしょう。
在来線改札口から東口へ進むと、新幹線改札口(右側建設中)となります。こちらは1997年に完成したもので、バブルが弾けた後のものなので、天井がかなり質素なように見えます。現在は照明があまり付いておらず、暗い印象です。
床は大理石を使用してますが、リニューアルに伴い新しい床になるようです。
完成イメージ動画がYouTubeに載ってました。見てみると、天井は一部はLEDが使われるものの形状などは今のままになるようです。
案内サインはとても見やすくなりそうですね。
突如発表された金沢駅コンコースリニューアル。北陸新幹線開業に向け、終着駅である金沢駅が大きく変わろうとしています。そして、駅舎の中も伝統工芸をあしらい、中も外も含めた「世界で最も美しい駅」となって欲しいです