福井銀行は2017年5月12日、建て替えが決まっている福井銀行本店の完成イメージを発表し、その概要が明らかになりました!福井の都市景観が変わりそうです!
概要
(完成イメージは北陸工業新聞より引用)
名称:福井銀行本店
延床面積:12,639㎡
階数:地上7階
総工費:100億円(建設中の事務棟と合わせて)
設計:三菱地所設計
フロア概要
3階~7階 オフィス
2階 イベントスペース・交流ホール
1階 営業店
スケジュール
2018年4月 既存建物解体に着手
2020年8月 竣工
2020年12月 オープン
コンセプト
「紡ぐ」・・・地場の繊維産業に注目、人が集まりつながるような、親しみやすい空間
内装→越前和紙や羽二重織物、笏谷石、県産杉材など地域の素材を多く使用し、「やわらかく包まれるような空間」
外観→白色の縦格子を組み合わせてやぐらをイメージした造り。福井の都市景観に調和。
現在の様子
いよいよ完成イメージが明らかになりました。
現在の福井銀行本店は1936年(昭和11年)に建築され、1962年(昭和37年)に増改築されたものとなっています。
最も古い場所は2017年で81年目となり、福井大空襲でも残った建物で、貴重な建築であると同時に、老朽化も進んでいるようです。
おそらく、南側の棟は昭和37年に増築された部分であると推測しています。
そして、北側は国土地理院の戦後間もなくの航空写真でも確認できることから、昭和11年に建築されたものだと思われます。
設計が三菱地所設計ということで、北陸の銀行建築では2014年に金沢駅西口に竣工した北國銀行本店ビルと同じ設計会社となります。
北國銀行本店ビルでは建築意匠に加賀格子や加賀五彩を取り入れたほか、輪島塗や二俣和紙などの地域の素材を多く使用し、金沢駅西口のシンボルタワーとなっています。
福井銀行本店でも同じように地域の素材を取り入れたものになります。
そして、福井駅から東西に伸びる「中央大通り」の先にあり、福井市民なら必ず通るであろう目抜き通りの交差点に位置するため、完成すれば地域のシンボルとなっていくことでしょう。
福井銀行では新本店ビルの他にも事務センター(延床 約9000㎡)を建設中で、2つ合わせると20,000㎡を超えるビッグプロジェクトとなっています。
福井大空襲でも残った築80年の建物が解体されることは非常に名残惜しいですが、次の80年、その先を見据えた建築物が建ち、福井の都市景観も変わっていくのでしょう。
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